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渾身を込めた一撃!クラッシュインパクト!

雅一はラフェスタだけに聞こえるように作戦を伝える。

ラフェスタはその内容を聞いて無言で頷き、作戦を実行することを伝えた。

その様子を見ていたガイルは直感で二人がなにかしようとしていることを察する。


ガイル「(ほう、なにか仕掛けてくるか・・・。)」


雅一とラフェスタは構え、先に雅一が先行で動き出す。

雅一「行きます!」

雅一はガイルに再び攻撃を仕掛けていく。ガイルは攻撃をその場で回避していく。

ガイル「君達が残り時間でどうするのか、俺に見せてくれ。」

雅一「言われなくとも・・・。そうするつもりだ!」

雅一は思いっきり剣を振りかざすと地面にあたり砂煙が立ち始める。


ガイル「(この短時間で更に威力が増したのか。)」

ガイルは攻撃を避けるとガイルの周囲を囲むように砂煙が次々と立ち込め、

周囲の視界を奪っていく。


ガイル「(なるほど、擬似的な煙幕か。周囲を回って砂煙を不規則なリズムで出すことで、

自分自身の居場所を撹乱させるだけでなく、相手の視界を奪い強襲をしかける。)」

ガイル「考えたな。」

ガイル「だが、それは古典的な方法。熟練の敵であればすぐに見透かされるぞ。」

ガイルは剣を取り出し、煙の中をつき始める。すると雅一の位置を的確に掴んで雅一の

動きを怯ませる。


雅一「(くっ・・・やっぱりこれだけじゃあすぐにバレる・・・。)」

雅一「(だったら、これならどうだ!)」

雅一はガイルの攻撃範囲に絶妙に入らない位置に移動し、更に砂煙を上げ始める。

ガイル「(ん?手応えが消えた・・・。範囲内から去ったか。)」

次の瞬間、砂煙の中から無数の小石が四方八方から投げ込まれる。

この明らかな違和感にガイルは不自然に感じ始める。


ガイル「(小石?こんなもの投げたら自分の居場所を知らせるだけのはず・・・。)」

さらに砂煙は濃さを増し続けただけでなく、砂煙が発生した所からの石や土の飛散量も増えていった。

次第にどれが意図的に投げ込まれている石かわからなくなっていく。

ガイル「こ・・・これは・・・。」

ガイル「(そうか、これだけ飛散したら意図的に石を投げ込まれても自分の居場所を撹乱させられる。)」

ガイル「(雅一の錯乱攻撃でラフェスタの居場所と雅一自信の居場所を特定させないように

するために、わざとこんな派手な攻撃をかましつづけるのか。)」


砂煙の中雅一は一撃を入れるタイミングを見計らっていた。

雅一「(うっ・・・煙い・・・。咄嗟に思いついた作戦だけど、以外にいけてる。)」

雅一「(よし、ここだ!)」

雅一はタイミングを見計らい、急激に方向転換をし、ガイルに攻撃を仕掛ける。

立ち込める砂煙の中ゼロ距離で砂煙の中から雅一が現れる


雅一「はぁぁぁぁぁぁ!!」

ガイル「見事だが、甘い!」

ガイルはゼロ距離で雅一の一撃をかわし、雅一背中を剣の持ち手の所で一突きする。

雅一「ぐはっ!」

雅一はそのまま地面に倒れ込んでしまった。

ガイル「良い作戦だったが一歩甘かったな。もう少し見極めが必要だったな。」

ガイルが完全に油断していた次の瞬間、砂煙の中からラフェスタが飛び出してきた。

再びゼロ距離まで接近されたガイルは流石に驚きを隠せなかった。


ガイル「ラフェスタ!」

ラフェスタ「(この一撃必殺で・・・決める!)」

ラフェスタ「クラッシュ・インパクト!!」

ラフェスタの渾身の一撃がガイルに炸裂する。その威力は今までの研修や実戦訓練では出なかった

最も強力な一撃だった。

ラフェスタの渾身の拳が放たれると、周囲に強力な衝撃が伝わっていった。

その衝撃は数百メートル離れた宿舎にも届いた。


~宿舎~

他冒険者「なんだ?地震か?」

レイル「この揺れは・・・。」

衝撃により少し揺れた宿舎に冒険者達はざわめくが、レッドは咄嗟に立ち上がり、

雅一達のいる訓練場へと駆け出していった。


~訓練場~

訓練場では少しの時間だけ静かな静寂に包みこまれていた。

ラフェスタ「はぁ・・・はぁ・・・」

ラフェスタの強力な攻撃の衝撃で雅一も吹き飛ばされていた。

雅一「いってぇ・・・。すげぇ威力・・・。」

雅一「これが今ラフェスタが持てる最高火力・・・。」


【作戦の内容の振り返り】

1:まず、雅一がガイルの周囲を駆け回り、砂煙を上げながら司会を奪う

2:場所をわざと特定させた後絶妙な距離まで後退し、砂煙と小石の投石で撹乱。

3:さらにわざと強く攻撃を放ち、投石と自然に散らばる土と石の見分けをつけなくさせる

4:タイミングを見計らい雅一が一撃を入れる

5:4の雅一の一撃が外れた場合にはすぐにラフェスタが砂煙の中から現れて一撃を入れる

という流れだった。

雅一「(俺の一撃が入ればラフェスタの一撃はいらなかったけど・・・。)」


少し時間が経つと砂煙も晴れてきて状況が見えてくる。

すると、そこには、ラフェスタの攻撃を片手で受け止めているガイルの姿があった。

ラフェスタ「(と・・・止められたっ!)」

ラフェスタ「(視界も注意も完全に雅一に行ってた・・・あの距離で止めれるはずがっ!)」

雅一「そ・・・そんな・・・。」

雅一とラフェスタの連携攻撃が終わった直後、制限時間が立ってしまい、訓練が終了してしまった。



~訓練終了後~

雅一とラフェスタは作戦が失敗に終わったことにショックを受けていた。

雅一「うまくいけると思ったんだが・・・。」

ラフェスタ「まさか、あんなギリギリで止められるなんて。」

そんな二人にガイルは話しかけた。


ガイル「驚いたよ。即興で立てた作戦なのにここまで連携が取れているなんて。」

ガイル「それに俺を一瞬でも油断させたのはお前達が初めてた。」

ガイルの想像以上の高い評価に雅一とラフェスタも驚く。


雅一「えっ・・・そ、そんなに?」

ラフェスタ「でも、攻撃は当てられなかったよ?」

ガイル「あそこまでできるのなら文句無しだ。強くなったな。雅一、ラフェスタ。」

純粋に褒められたことに二人は少し照れくさそうにする。

雅一「そ、そんな・・・。」

ラフェスタ「///」

ガイル「この調子なら試験当日も突破できると思うぞ。」

そんな3人の雰囲気をレッドは遠目で見ていた。


レッド「すげぇじゃん。二人共・・・。」

その日の夜雅一とラフェスタは宿舎の自室のベットの上で

全身のマッサージをレイルが行い体のケアをしてくれていた。

しかし、マッサージをされるたび全身に激痛が走る。


~宿舎~

雅一「ギャァァァいだいいだい!。」

ラフェスタ「いたくない・・・こんな・・・ひぎぃっ!」

レイル「我慢してください。二人共かなり体を酷使してましたし、

ちゃんと体のケアしておかないと、本当に歩けなくなりますよ。」

雅一「そ・・・そんな事言っても・・・あ”あ”あ”あ”あ”!!」

ラフェスタ「ば・・・バイラズ帝国と戦うなら・・・これぐらいの痛み・・・」

ラフェスタ「ギャァァァ!!」

レイル「ほら、静かにしてください。他の冒険者や周辺住民にも

迷惑になりますから。」

雅一「(これが・・・地獄か・・・。)」

ラフェスタ「いだぐない・・・いだぐない・・・もん・・・。」

レイル「さぁ、今夜は徹底的に体のケアをしてあげますからね。」

雅一「や・・・やめっ・・・。」

ラフェスタ「あわわ・・・・。」

雅一&ラフェスタ「ぎゃああああああああああああ!!」

その後も二人は日々研修を続けてはレイルにケアをされ続け、

いよいよ試験当日を迎えたのであった。

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