500年後の未来と最後の街
500年後の未来を話してくれるといった老婆に本の作者は流石に驚く。
本の作者「ご・・・500年後の話?」
占い師の老婆「そうじゃ、今から500年後、この世界に次世代を担う強力な
冒険者が6人現れる。」
占い師の老婆「そのうちの一人はお前さんと同じく異邦人で、
その異邦人はとある少女の思いに応えるようにバイラズ帝国へ共に行動する。」
占い師の老婆「そして長い年月をかけ、道中で仲間を集め、
バイラズ帝国にたどり着き、最高幹部及びブラッドを打ち倒すことができると
占いが出ておる。」
本の作者「にわかには信じがたない内容だな・・・。しかも500年後って、
想像ができないぞ・・・。」
占い師の老婆「ま、想像できないのも無理はない。じゃがワシは10歳から
この占い業をやっておるが、一度も外したことはないぞ。」
本の作者「そ、そうなのか?」
占い師の老婆「あぁ、今回のような未来予知も外れた事がない・・・。」
占い師の老婆「疑うのなら街の人に聞いてみると良い。」
・本の内容
私はその後街の人にその老婆の占いについて聞いて回った。
するとみんなこぞって老婆の占いは本物だと答えた。どうやらこの街では超有名な
占い師とのことだった。
私もはじめは神事はしなかったが、周りの様子を見るにその的中率が高すぎる事から
私自身も少しだけ信じてみることとし、私は余計なことをせずに、
500年後の君達に託すこととした。
最後になるが、私はこの後バイラズ帝国に行き、ブラッド達に会いに行く事になる
そのためこの先の事はおそらくかけなくなると思うから先に伝えておく。
500年後、新たな冒険者達、君達に世界の命運を託した。
必ずブラッド達を、打倒してくれ。
ラフェスタ「文章はここで終わってる。」
ペイセル「500年後の未来か・・・。」
レイラ「その冒険者って私達のことを指してるのかな?」
レッド「だとしたらその婆さん本当にすごい占い師だな。500年先の未来まで
見通せるなんて・・・。」
雅一「しかも異邦人と一人の少女という点に、
6人の冒険者という点も合致してる・・・。」
雷閑「私は正確には冒険者ではないが・・・ここまで来たら冒険者と変わらんか。」
レッド「婆さんが言う事が俺達のことを指しているのであれば、俺達でしか、
ブラッド達を打ち倒せないという事になるが・・・。」
ラフェスタ「とにかく、この本に書かれている内容をみるに、この500年後の
冒険者が私達で、私達ならあのバイラズ帝国の最高幹部、そしてブラッドにも
勝てると書いてあった。って事でしょ。」
雅一「会長はわざわざ俺達にこれを見せたのは、この本が描かれてから丁度500年後
だからってことなのかもな。」
レイラ「なんとも頼りないものだけど、期待を裏切るような事はしたくないね。」
雅一「あぁ、そうだな。ここまで全員できたんだ。最後までやれることをやろうぜ。」
そんな話をしていると列車はついにクロリスに到着する。
~クロリス駅~
雅一「ついたー!!」
雅一達は列車を降りてクロリスの地に足を踏み入れるが、クロリスの街には人の姿はなく、
すべてが放置された状態のままとなっていた。
ラフェスタ「本当に無人なんだ・・・。」
レッド「なにか使えるものがあればいいけど。」
車掌「では、すぐに列車は引き上げさせていただきます。」
レイラ「えぇ、運んでくれてありがと。」
車掌「みなさんも道中くれぐれもご注意を・・・。」
車掌は列車を走らせる準備を済ませ、雅一達も出発しようとしていた。
雅一「じゃあ、みんな。そろそろ行くか?」
ペイセル「準備はできてるよ。」
雷閑「いつでも。」
雅一「よし、それじゃあ、まずはこのクロリスで物資集めから始めるぞ!」
全員「おー!」
雅一達が動き出そうとし、列車も動かそうとしたその時、聞き慣れない声が聞こえてくる。
???「おーい!」
レッド「ん?車掌さん、ちょっと待って!」
車掌「な、なんですか?私も早く避難したいんですけど・・・。」
レッド「いや、なんか、俺達以外にも人がいるみたいだぞ?」
車掌「え?そんなはずは・・・。」
声のする方向をみんなで見てみると、全速力でこっちに来る二人の人影が見えた。
しばらくすると人影の姿がしっかり見えるようになってきた。
するとその二人にレイラと雷閑が反応を示す。
レイラ「なっあ、あいつらは・・・!」
雷閑「な、なぜこんな所に・・・。」
謎の二人はクロリス駅に到着する。
???「ハァーッ!ハァーッ!や、やっとここから逃げれる・・・。」
???「車掌さん、早く私達を乗せてくれませんこと?」
車掌「まさか、逃げ遅れた人がまだいたのか・・・。」
するとその二人にレイラが詰め寄る。
レイラ「ちょっと、なんであなた達がここにいるの・・・。」
???「ん?ゲッ!ひ、姫様!?」
???「そ、それに雷閑も!?」
レッド「何だ?お前達知り合いなのか?」
レイラ「知り合いも何も・・・。」
雷閑「あの二人は私達の故郷ブレスト王国の元国王、
スクワイドとネイベントです!」
雅一「あれ?その名前・・・どこかで・・・。」
雅一は避難所で初めてレイラと雷閑に合った時の会話を思い出し、その時に
出た名前であることを思い出す。
雅一「あ、レイラ達が言ってた人達ってこの人達だったのか?」
レイラ「えぇ、そうよ・・・。まさか、国を頬って置いて逃げるなんてね!」
スクワイド「ちょ、ちょっと待ってください!姫様。これはなにかの間違いだ!」
レイラ「間違い?「同盟を結んでいるから攻撃されない」って言った奴は、
一体どこの誰!?」
レイラはスクワイドとネイベントに更に詰め寄る。
ネイベント「し、仕方なかったのよ、私達もまさか同盟国を侵略するなんて・・・。」
レイラ「仕方なかった?私は知ってるぞ!攻撃された当日。お前達の姿が
まるっきりなくなっていたことを!」
ペイセル「まさか一国の王様が・・・」
レッド「国を・・・放棄・・・。」
レイラ「私達は・・・脆弱な装備で命をかけて戦った兵士達を死ぬほど見てきた・・・。」
レイラ「国民を守るために・・・自らを盾にしたり、特攻して自爆したり・・・。」
レイラ「それでも、国民を守ることができず、大量の死者を出した・・・。」
レイラ「生き残った人々も大切な故郷を追い出されて、今でもテント生活の日々。」
レイラ「これが・・・どれほど辛いことかお前達はわかっているのか!?」
レイラはネイベントの胸ぐらを掴む。
ネイベント「な、何をっ!」
レイラ「あんた達が余計なことをしなければ!国民を守ることも、国を守ることも
できたのにっ!」
雅一「レイラ・・・。」
スクワイド「ま、待て!暴力は・・・暴力はいかん!話せばわかる!」
スクワイド「お、おい雷閑!早く彼女を止めてくれ!」
雷閑「スクワイド、ネイベント。あなた達は姫様が大切にしてきた故郷と国民を
見放した者達がのびのび生き残っていることに強い怒りを感じているのです。」
スクワイド「た、助けないのか?我々は元国王だぞっ!」
雷閑「私はあなた達についた覚えはない。私は姫様の護衛ですので。」
スクワイド「ふ、ふざけるな!早く国王である私を助けろ!」
するとレイラはスクワイドに思いっきり一発拳をいれる。
レイラ「いい加減にしろよ・・・。このクソ野郎共!」
スクワイド「ひ、ヒィィィ、痛い!痛い!!」
レイラは刀を抜き、スクワイドとネイベントに向ける。
レッド「お、おい!レイラ!一体何をっ!」
レイラは思い出の故郷の事と笑顔があふれる幸せな国民の事を思い出す。
レイラ「お前達のせいで・・・。お前達のせいで・・・。」
レイラ「私の大好きな故郷を!ここで死ねぇええええ!」
レイラはスクワイドとネイベントにめがけて思いっきり刀を振りかざした。




