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王都ハロミグ

虚構の沼地でおきたS級冒険者と豪儼(ごうけん)の戦いから数時間後・・・。

雅一達は泥の大波によって虚構の沼地から随分と遠くまで流されてきていた。

雅一「う・・・。」

ペイセル「ゴホッゴホッ・・・。」

ラフェスタ「い・・・一体・・・何が・・・。」

3人は目が覚める。するとそこは見知らぬ土地にいた。

雅一「俺達・・・どこまで来たんだ?」

ラフェスタ「あぁ・・・また泥だらけ・・・。」

雅一「また誰が誰だか判別できなくなってんぞ・・・。」

ペイセル「そ、そうだ、助けた人達は無事かな!」

ラフェスタ「そうだ!早く確認をしないと!」

3人は急いで周囲を歩いて生存者がいるかどうか確認をはじめた。

確認を始めてから1時間後、集まったのはわずか数十人だった。」

雅一「こ・・・これだけしか、いないのか?数千人はいたはずだぞ!」

ラフェスタ「やっぱり、あの時おきた波で・・・。」

ペイセル「そんな・・・。」

雅一達は全員を救えなかった事を受け止めきれずにその場で崩れてしまう。

雅一「なんで・・・。風花とフロッグに任された任務だったのにっ!」

ペイセル「・・・。」

ラフェスタ「くっ・・・。」

すると残った数十人の人達が雅一達に声をかける。

男性「あの・・・。」

男性「あの時は言いそびれてしまったのですが・・・。

助けていただき、ありがとうございます。」

女性「私達はきっとあなた達に助けてくれなかったら、今頃死んでたかもしれなかった。

だから本当にありがとう。」

助けた数十人の囚われていた人達が雅一達に感謝を伝える。

ラフェスタ「そんな・・・私達は、全員を無事に連れて帰るって・・・。」

するとラフェスタに対し一人の老人が話しかける。

老人「若い青年、少女達よ、お前達は決して悪くない。あの地にいた私達は、

豪儼(ごうけん)の存在が近くにいた時点である程度は覚悟していた・・・。」

老人「お前達はそんな危険な所に命をかけて駆けつけ、大切な仲間だけでなく、

我々も救ってくれたんじゃ。」

老人「だから、どうか、自分達のことを責めないでくれないか?」

ペイセル「お、おじいさん・・・。」

老人「まぁ、こんな全身泥だらけで判別できない状況で言っても、

あまり説得力ないじゃろうが・・・。」

その老人の言葉を聞いた雅一達は心を入れ替えて感謝を伝える。

ラフェスタ「こちらこそ、ありがとうございます。私達のことを励ましてくれて。」

老人「気にするな。それに、ここに来れなかった者達もお前達には感謝している

と思うぞ。」

雅一「そうだと・・・良いな・・・。」

少し話をしたら心に落ち着きを取り戻し、まずここが今どこなのかを確認し始める。

雅一「それにしても、ここはどこなんだ?」

ラフェスタ「地図もないし・・・。どこかの平原っぽいけど・・・。」

周りを見回して、ペイセルが小高い丘の上に登っていく。

ペイセル「雅一、ラフェスタ、ちょっと来て!」

ペイセルが何かを発見する。

雅一とラフェスタ、そして数十人の救出した人達はペイセルのいる所へと向かった。

雅一「どうした?」

ペイセル「ほら、あれ見てよ。」

ペイセルが指を指す方向を全員で見る。するとそこには、夜なのにものすごく

明るく輝く大都会の街並みの光景が広がっている。

ラフェスタ「こ、これは・・・。」

雅一「な、なんて都会だ・・・。」

その街の建物は皆高く建っており、石造りや木組みの街並みとは全く違う街だった。

街中からは自動車の音や列車の走行音、さらに人混みの音等、

今までにないほどまでに賑やかな街だった。

雅一「街だ・・・なんてでかい・・・。」

救出された人々もこれには驚く。

老人「な、なんてこった。ここは、王都ハロミグじゃ!」

雅一「王都?」

ペイセル「確か、最も栄えている街で、人口が800万人。建物も鉄筋コンクリートっていう

ものすごく頑丈な建物が大半を占める街だっけ。」

鉄筋コンクリートというワードを聞いた雅一は流石に驚く。

雅一「え?この世界にも鉄筋コンクリートがあるのか?」

ペイセル「わ、私も王都には来たことないから話だけで詳しいことは・・・。」

ラフェスタ「でも、明らかに建物の構造が他の街とも違う。」

雅一「王都か・・・。」

男性「ハロミグ!ハロミグだ!助かった!」

女性「ここに助けを求めましょう!」

救出された人達は急いでハロミグへと向かい始める。

ラフェスタ「ちょ、ちょっと待って!」

男性「なんだよ、なんでここで止めるんだよ。」

ラフェスタ「今の私達の格好であの街中歩く気なの?」

その言葉を聞いて全員自分達のひどい格好を再認識する。

雅一「確かに・・・このままじゃあ、街中入っても不審者扱いだな・・・。」

女性「じゃあ、一体どうしろっていうのよ。」

すると近くに川が流れているのを発見する。

ラフェスタ「あそこの川で一回泥を落としてからにしよう。

雅一達は近くの川で全身の泥を洗い流した。服についた泥も同じように

洗い流し、綺麗にした所で一行はハロミグの市街地へと入っていく。


~王都:ハロミグ~

雅一達はまず、冒険者ギルドを探すことにし、救出した人達を一回保護してもらう方向で

行動を開始し始める。

ラフェスタ「えっと・・・冒険者ギルドは・・・どこだ?」

ペイセル「すごい人・・・。みなさん。はぐれないように・・・。」

雅一達は人に道を訪ねながらついに冒険者ギルドへとたどり着いた。


・冒険者ギルド本部前

雅一「これが・・・」

ラフェスタ「王都の・・・冒険者ギルド・・・本部・・・。」

ペイセル「な、なんて立派な建物・・・。」

雅一「(超高層ビルじゃねぇか・・・。)」

雅一達は鉄筋コンクリートでできた近代的な超高層ビルの中へと入っていく。


・冒険者ギルド本部 1Fロビー

入口に入って1Fロビーの豪華さと開放的な空間に思わず天井を見上げてしまう。

雅一達「うわぁ・・・。」

ラフェスタ「1階でこの広さ・・・。」

雅一「それに扉も自動ドアっぽかったな・・・。ものすごく近代的・・・。」

ペイセル「えっと、とりあえず、そこにいる受付に言えば良いのかな?」

目の前には受付嬢のカウンターがあり、そこでは受付嬢達が様々な業務をこなしている。

雅一「と、とにかく行こう。早くこの人達を保護して貰う必要もあるし・・・。」

雅一達は受付嬢に事情を話すためカウンターに行った。

受付嬢「こんにちわ。本日はどのようなご要件でしょうか?」

雅一「あ、えーっと、この人達を保護してもらいたいんですけど・・・。」

受付嬢「保護の申請ですね。ではこちらにご本人様のお名前と住所、職業を記載の後、

本人確認ができるものを提示してください。」

雅一「ということだけど、君達持ってるか?」

救助された男性「いや・・・何も持ってないよ。」

救助された女性「私も。」

その他の人達も本人確認ができるものを一切持っていなかった為、記入ができずに

困ってしまう。

ラフェスタ「ま、まずいよ・・・これ・・・。」

受付嬢「お客様、すみませんが本人確認ができないのであればこちらで保護は

できません。」

救助された男性「そ、そんなぁ、デハート城から命からがら

ここまでたどり着いたってのに・・・。」

救助された人達は落胆の声を上げるが、男性の声を聞いた受付嬢が質問し始める。

受付嬢「お客様、先程デハート城と言いましたか?」

救助された男性「ん?そうだが・・・。」

受付嬢「あ、すみませんでした。デハート城に拉致された人達でしたか。」

受付嬢「では、確認書類の代わりに、あなた達を一度別室で検査させていただきます。」

救助された男性「ということは・・・。」

受付嬢「はい、検査で本人と確認できればこちらで保護させていただきます。」

その言葉を聞いた救助された人達は喜びに湧く。

受付嬢「ではこちらにどうぞ。」

救助された人達は受付嬢の案内のもと、別室へ移動していった。

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