大激突!S級VS破壊神豪儼(ごうけん)
雅一達が元労働者達の誘導をしている同時刻、風花とフロッグは、
バイラズ帝国最高幹部の豪儼との戦いを繰り広げていた。
風花「一刀流!時雨舞!(しぐれまい)」
豪儼「ぬぅ・・・。」
豪儼もこん棒を振り回して風花とフロッグに攻撃を仕掛ける。
豪儼「ぬぉおおおお!!」
風花「フロッグ!」
フロッグ「おう!」
風花に振り下ろされたこん棒をフロッグが受け止める。
フロッグ「うおおおおお!」
その隙に風花が更に豪儼に攻撃をしかける。
風花「一刀流!大峰斬!(だいほうざん)」
風花の協力な一撃が豪儼に直撃する。
豪儼「ふん、こんなものか。」
フロッグ「よそ見してんじゃんねよ!オラァ!」
フロッグは豪儼からこん棒を奪い取り、上から思いっきり豪儼に
めがけて振り下ろす。
フロッグ「お前自身の武器でくたばれ!」
フロッグ「メテオ・クラッシュ!」
フロッグの攻撃は豪儼の脳天に直撃する。
豪儼「ぬぅぅぅぅ!」
フロッグ「おらあああああ!!」
風花「よし!良い連携ができてる!」
風花「このまま畳み掛ける!」
フロッグ「あぁ、しかし、このこん棒めっちゃ重いなっ!」
戦いの轟音と振動は虚構の沼地全体に響き渡るり、攻撃は更に激しさを増す。
フロッグ「おらぁ!もう一発!」
フロッグは奪ったこん棒で豪儼を殴り飛ばし、豪儼は
飛ばされる。
フロッグ「あぁ、このこん棒持って戦うのは流石にもう無理だな・・・。」
しかしここで風花が豪儼の行動に疑問を感じる。
風花「(おかしい、あの豪儼がこんなに弱いはずがない・・・。)」
風花「(それにさっきから私達の攻撃を避ける動作をしてなかった。)」
フロッグ「どうした?風花。」
風花「いや、豪儼の行動に少し引っかかってて。」
フロッグ「奇遇だな。俺も同じことを考えてた、最高幹部がこんなに弱いはずがない。」
豪儼はゆっくりと立ち上がる。
豪儼「あぁ、効くなぁ、実に効くなぁ・・・。」
豪儼「眠気を飛ばすのにもってこいだなぁ・・・。」
フロッグ「やっぱり無傷・・・。流石の防御力といった所か・・・。」
風花「雅一達が逃げれる時間を稼ぐよ!」
フロッグ「あぁ、もちろん!」
~一方雅一達サイド~
雅一達は順調に森の中を進んでいく。
ペイセル「二人共、後どれくらいで沼地を越えれるの?」
雅一「まだ時間かかるかもな。行きは木々をつたってきたけど、今回は人数がいるからな。」
ラフェスタ「足元が悪いから行きの2,3倍はかかるかもね。」
すると、ペイセルが深みにはまり動けなくなってしまう。
ペイセル「うわっ!」
雅一「おい!ペイセル!」
ペイセル「ふ、深みにはまったっ!くっそ、うまく力が・・・入らないっ!」
ラフェスタ「だれか!ロープ持ってない!?」
すぐにロープを持っている人を探す。すると一人の女声がロープを持っていた。
女性「私、ロープ持ってるけど・・・。」
雅一「じゃあ、そのロープを気にくくりつけてペイセルを引っ張るぞ!急げ!」
その後みんなで協力してペイセルを沼の深みから無事に引っ張り上げる。
ペイセル「あ、ありがとう。みんな。」
ラフェスタ「あーあ、胸のあたりまで泥だらけじゃん・・・。」
ペイセル「早くここから出て着替えたい・・・。」
雅一「よし、先を急ごう!」
雅一達はその後もゆっくりではあるが、少しずつ歩き続けて行き、豪儼から
さらに距離を離していく。
~一方風花、フロッグサイド~
風花とフロッグは引き続き豪儼の足止めを続けていた。
しかし、豪儼の体には一向に傷がつかずにいて、少し疲れが見えてきた。
風花「ふぅ・・・。」
フロッグ「風花、まだ行けるか?」
風花「まだね・・・。でも、これだけ攻撃してもなんともないなんて・・・。」
フロッグ「へ・・・歴代S級冒険者が今までブラッドの元へたどり着けなかった理由が、
今なんとなくわかったよ。」
フロッグ「こいつらの強さは、明らかに異常すぎる・・・。」
豪儼「はぁ~・・・。つまらん、実につまらん・・・。」
豪儼「少しは楽しめそうかと思ってテキトーに相手をしていたが、
これではつまらんな。」
風花「戦いの中で楽しさを求めるなんて、そうとうなイカれ野郎みたいだね。」
豪儼「戦いが始まってから30分といった所か・・・。」
豪儼は手を挙げる。すると次の瞬間トゲこん棒が豪儼の手元へと
戻っていった。
フロッグ「まじか・・・。」
豪儼「さて、だらだら戦うのも飽きたし、そろそろ終わらせるか。」
風花「フロッグ!ここは大技で行くよ!」
フロッグ「あぁ、雅一達の退避が完了するまでは絶対に持ちこたえるぞ!」
豪儼がこん棒を持つと突然空が曇りはじめ、雷鳴がなり始める。
フロッグ「こ、これは・・・。」
~雅一達サイド~
ラフェスタ「雅一!空が・・・。」
雅一「なんだ・・・何が起きてるんだ・・・。」
~風花、フロッグサイド~
風花とフロッグはトゲこん棒に凄まじい魔力が凝縮されているのをすぐに感じ取る。
風花「この魔力量・・・。」
フロッグ「これは、まずい!やつが攻撃をする前に阻止するぞ!」
風花とフロッグは豪儼が行動を起こす前に大技をきめようとする。
風花「連堂家剣術奥義!絶峰斬!(ぜつほうざん)」
フロッグ「開放スキル、グランドブレイク!」
フロッグの体がものすごい巨体へと変化する。
フロッグ「グランド・クラッシュ!」
風花とフロッグが同時に大技を発動し、豪儼に仕掛けた。
しかし、豪儼の圧縮された魔力は同時に限界まで溜まり、豪儼も
同時に攻撃をしかける。
豪儼「大震壊!(だいしんかい!)」
フロッグ&風花「はあああああ!」
豪儼「ぬおおおおお!」
フロッグと風花の大技が豪儼に直撃する。しかしそれと同時に
豪儼の攻撃も発動される。
豪儼の攻撃はその一撃だけで、風花とフロッグの大技をはねのけ、
圧倒的な力と魔力の凝縮によって想像を絶する破壊力を生み出した。
風花「ガッ!・・・。」
フロッグ「ブホォッ!・・・。」
風花とフロッグはあまりの威力に耐えきれなかった。
そしてその衝撃波は雅一達のいる所にも届いた。ペイセルの作った巨大な石壁も
一瞬で粉微塵に粉砕された。
~雅一達サイド~
ラフェスタ「うっ・・・な、なに・・・この威力はっ!」
雅一「みんなっ!飛ばされるなっ!頑張れっ!」
雅一達は木々にしがみついてなんとか凌いでいたのだが、豪儼の攻撃により、
大きく盛り上がった大量の泥が壁となって雅一達に迫る。
元労働者達「や、やばいよやばいよ!」「は、早く逃げないとっ!」
ラフェスタ「ちょちょちょ!ちょっとまってーーーー!!」
雅一達はなすすべなく衝撃波によって生み出された泥の大波にそのままのまれてしまい、
ずっと遠くまで元労働者達を含めて全員が流されてしまった。




