デハート城大脱出劇
雅一達と囚われていた人達述べ数千人はデハート城の正門へとたどり着いた。
女性「久しぶりに外に出られる・・・。」
男性「あぁ、ついに家に帰れるぞ・・・。」
雅一「安心するのはまだ早いよ。外は危険がたくさんある。
絶対に勝手な行動をしないように!」
雅一「じゃあ、ラフェスタ、ペイセル。門を。」
ラフェスタとペイセルは正門をゆっくりとあける。
そしてついにデハート城の外へ出ることができた。
囚われていた人達「外だー!」「ついに出られた!」
外に出たは良いが、雅一達はあれだけたくさんいた魔物が一体もいないことに疑問視する。
ラフェスタ「魔物が・・・」
雅一「一体もいない?」
そんな疑問をいだいていた次の瞬間、風花とフロッグが合流する。
風花「みんな、無事かな?」
ラフェスタ「風花さんにフロッグさん!」
二人のS級冒険者を見た囚われていた人達はざわめく。
囚われていた人達「本当にS級が来てくれた・・・。」
フロッグ「おぉ、随分と人数が多いな。」
風花「足元もかなり悪いから慎重に進んでいこう。」
すると雅一が風花とフロッグに魔物がいないことを尋ねる。
雅一「あ、そうだ、そういえば魔物達は?」
フロッグ「あぁ、あの騒ぎに乗じてすべて殲滅したよ。」
ペイセル「数え切れないほどいた魔物の群衆を殲滅って・・・やっぱりこの人達すごい。」
風花「じゃあ、皆さん、ここからは我々も護衛します。しっかりと
この銀髪の猫耳少女達の誘導に従ってね。」
風花「頼んだよ。雅一達。」
風花とフロッグは雅一達に引き続き誘導を託す。
雅一達「はいっ!」
その後雅一達の誘導にそって数千人規模の人々を逃がしていった。
雅一「よし、このまま順調に行ければ・・・。」
救助活動は順調に進んでいき、デハート城と森の中間エリアまで進んだ。
しかし、その時遠くからとてつもなく協力な気配を雅一達と風花とフロッグは感じ取る。
雅一「な、なんだ・・・今の気配・・・。」
ラフェスタ「魔物はすべて風花とフロッグが倒したはずじゃ・・・。」
全員その圧倒的な気配を感じ取った方角、北西の方を見る。
ペイセル「この気配・・・まさか・・・。」
風花「そうだ、民間人は大丈夫か!」
この気配に民間人の様子を見てみると、全員が言葉を失い、足がすくんで
動けずにいた。中には協力すぎる気配に気を失う者も現れる。
フロッグ「これは・・・脱出どころじゃなさそうだ・・・。」
そして北西の森の中から一人の男性が現れる。
豪儼「おいおい、全員逃げられてるじゃねぇか。」
豪儼「結局俺がいねぇと何もできねぇな。」
雅一「あ、あいつは・・・。」
ペイセル「豪儼・・・。」
フロッグ「ものすごい気配と魔力の量・・・。流石は破壊神という二つ名の
事だけはあるな・・・。」
すると豪儼が雅一達に対し話しかけ始める。
豪儼「おい、ガキども。」
豪儼「今すぐその労働者をこっちに明け渡せ。そうすれば、
命だけは保証してやる。」
ラフェスタ「な・・・何を言っているんだお前・・・。」
豪儼「お前らでは俺には勝てないからだ。お前達も無駄な争いは
したくないだろう。」
雅一「(この男・・・なんて気配・・・。息が詰まりそうだっ・・・。)」
豪儼「拒否するならお前達も全員ここで殺すまでだ。」
ペイセル「殺す・・・だって・・・。」
豪儼「そうだ、最高の労働環境を俺達は用意してやったんだ。
お前達はそれに答える義務があるだろう。」
豪儼「それでいて逃げ出すというのは俺達バイラズ帝国に
対し反対する勢力という事だ。」
豪儼「そんな者たちを生かしておく必要はない。この場で処刑する。」
風花「ここでこの人達殺したら、あんた達も困るんじゃない?」
豪儼「安心しろ、不足した労働者はまた補充すれば良い。いくらでも
代わりはいるんだからな。」
雅一「あの男・・・人を人として見てないのか?」
ラフェスタ「なんて非道な男・・・。」
豪儼「ほら、さっさとその労働者共を手放してもらおうか。」
豪儼が数千人の元労働者達を開放するように迫る。
するとペイセルが豪儼に対し強い口調で抵抗する。
ペイセル「誰がお前なんかのような奴に明け渡すものか!私達はこの人達を全員、
生きてここから救い出すって決めたから!」
ラフェスタ「ペイセル・・・。」
雅一「(さっきまで呑気にご飯食ってたとは思えないほど立派な事言ってる!?)」
豪儼「ほう、歯向かうのか・・・最高幹部であるこの俺に・・・。」
豪儼は巨大なトゲこん棒を取り出す。
雅一「やっぱり・・・やるしかないのか・・・。」
雅一達も臨戦態勢を取るが、風花とフロッグが雅一達を止める。
ラフェスタ「ど、どういうつもりですか!?」
フロッグ「お前達はその人達を連れて先にいけ。」
風花「あの怪物の相手は私達がするからその隙に。」
雅一「なっ!そんな事・・・。」
ラフェスタ「し、死ぬ気なの!?」
雅一達は最高幹部の強さをすでによく知っているため、風花とフロッグが
豪儼の足止めをすることに抵抗感を感じていた。
豪儼「S級二人で俺様と相手をする気か?」
風花「良い、よく聞いて。この人数を全員この場で守れる保証がない。」
風花「だったら、私達が時間を稼いでその間にそこの人達を安全な所へ移動させたほうが、
多くの人の命を救える。」
ペイセル「で・・・でも・・・。」
フロッグ「大丈夫だ。そう簡単には死なないさ。俺達はS級冒険者だからな!」
風花「じゃあ、後は頼んだよ!我らの希望!」
そう言い残すと、フロッグと風花は豪儼に戦いを挑む。
雅一「フロッグ!風花!」
豪儼「ふん、何回やっても同じことの繰り返しだぞ、冒険者共!」
フロッグ「確かに、俺達じゃあお前達に敵わないかもしれない、だが、
あいつらなら、お前達の壁を超えて、ブラッドの元へたどり着くことができるだろう!」
豪儼「デタラメしか言えなくなったのか?S級も落ちたもんだな。」
フロッグと風花は豪儼に対し攻撃を続ける。
風花「いいや、彼らはこれまでできるはずがなかったことやってのけてきた。
最初は偶然や奇跡だったかもしれない。でも彼らは持ってる!」
風花「お前達、バイラズ帝国を打ち倒せる力をね!」
豪儼「ほざけ!弱小冒険者共が!」
~雅一達サイド~
一方雅一達は急いで元労働者達を雅一達が最初に来た道をたどりながらその場を離れる。
雅一「おいペイセル!何してる!早く行くぞ!」
ペイセル「・・・。わかってる!」
ペイセルは魔法を唱え始める。
ペイセル「あの怪物に効果があるかはわからないけど・・・。」
ペイセル「グレート・ウォール!」
ペイセルは巨大な岩壁を生み出し、豪儼達の攻撃がこちらに飛んでこないように
したのだ。
ラフェスタ「あ、相変わらずものすごい魔法・・・。」
ペイセル「よし、気休め程度だけど・・・。これでなんとか!」
雅一「よし、豪儼の気迫で気を失っている者は担げる人が担いで!」
ラフェスタ「皆さん!こっちです!急いで!」
雅一達は虚構の沼地を急いで離れる。




