デハート城潜入!
雅一とラフェスタはついにデハート城のあるエリアにたどり着く。
ラフェスタ「あれがデハート城・・・。」
雅一「廃城というわりには随分と立派な佇まいしてるなぁ。」
二人は木々の葉っぱに身を隠し、デハード廃城周辺を観察する。やはり事前の話で
聞いていた通り、雅一達がいる所から先には木が一本も生えていない。
雅一「やっぱり、木々がまったくないな、身を隠せる場所がないのはきついな。」
ラフェスタ「それに見て、魔物もかなり多い。ゴブリンだけでもかなりの数がいるね。」
雅一「バイラズ帝国の偵察部隊だろうね。流石にここでバレるわけにはいかないな。」
ラフェスタ「あんな戦闘をしててバレてないのが奇跡だと思うけど・・・。」
雅一とラフェスタはとりあえず、今目の前に徘徊している魔物を軽く調べる。
雅一「C級ホブゴブリン、同じくC級ベニヤマンマ、B級のキラーアイもいるな。」
ラフェスタ「空にもかなりの魔物が飛んでる、ここをどう突破すれば・・・。」
すると雅一とラフェスタに通信が再びつながる。
フロッグ「よう、二人共今どこにいる?」
雅一「フロッグさん!丁度良いタイミング!」
フロッグ「どうした?なにかあったのか?」
雅一「実は今俺達デハート城が建ってる沼地の境界線まで来たんだけど・・・。」
フロッグ「お、森を抜けたのか!」
雅一「正確にはこれから森を抜けて城に向かうんだけど、魔物の監視網がものすごくて。」
フロッグ「なるほど、先に進めないのか。状況はわかった。」
フロッグ「安心しろ。今風花と一緒に虚構の沼地についた所だ。」
フロッグ「これからその監視してる魔物達の注意を引く。その隙に一気に
城へ突入しろ。」
ラフェスタ「注意を引くって・・・一体どうやって?」
フロッグ「なに、すぐにわかるさ。」
するとフロッグは通信を切る。
雅一「あ、ちょっと!」
ラフェスタ「これだけの魔物の注意を引く事ってできるのかな?」
雅一「仕方ない。もう少しまた待つとするか。」
雅一とラフェスタは風花とフロッグの行動を待つこととした。
~風花、フロッグサイド~
一方、S級冒険者の風花とフロッグはすでに魔物を誘導する
準備を済ませていた。
フロッグ「よし、風花。準備良いか?」
風花「いつでも!」
フロッグ「それじゃあ、始めるぞ!」
そういうとフロッグは導火線に火をつける。
風花「よし、ついた。離れるよ。」
導火線の火をつけた途端フロッグと風花は一気にその場から離れる。
導火線に火をつけてから約数分後・・・。
ものすごい大爆発が起き、すごい振動と轟音が虚構の沼地に鳴り響く。
~雅一、ラフェスタサイド~
雅一「うわっ!?な、何だ!?」
ラフェスタ「一体何が!?」
二人は慎重に外を見ると、北西の方向の森から
ものすごい煙と炎が上がっているのを確認する。
雅一「な、なんじゃありゃ!?」
ラフェスタ「向こうで爆発でも起きたのかな?」
ラフェスタ「あ、雅一見て!」
ラフェスタが指を指す方向を雅一が見ると、爆発のあった方向に次々と魔物が
引き寄せられていく。
雅一「魔物があの爆発に注意を向いてる・・・。」
ラフェスタ「もしかして、さっき言ってた事ってこの事!?」
雅一「絶対そうだな。」
二人は魔物が爆発現場に向かう様子を確認し、周囲にほとんど魔物が
いなくなったタイミングを見つける。
ラフェスタ「行くなら今ね。」
雅一「そうだな!一気に行くぞ!」
雅一とラフェスタは木を降りて一目散にデハート城へと向かった。
その様子を風花とフロッグが遠くから見ていた。
~風花、フロッグサイド~
フロッグ「うまく行ったな。」
風花「だね。」
フロッグ「よし、俺達も追加の仕事こなすか。」
風花「了解!」
フロッグと風花は次の行動に移り始めた。
その頃雅一とラフェスタは風花とフロッグのおかげで無事に
デハート城へ潜入することができた。
~デハート城~
・デハード廃城 1F
ラフェスタ「なんとかうまくいったね。」
雅一「だが問題はここからだ。さて、どこから探すか・・・。」
二人はデハート城の中をぐるっと見回す。中は想像よりも広い事に少し驚く。
ラフェスタ「中ってこんなに広かったんだ・・・。
こんなの広いとペイセルがどこにいるかわからないね。」
雅一「ここで大声を出すわけにもいかないし、くまなく探すしかないか。」
ラフェスタ「さっきの爆発で中の警備が手薄になっているから、早く見つけないと。」
雅一「じゃあ、手分けして怪しい所を探そう。」
こうして二人は手分けして中をくまなく探し回る。
ラフェスタ「うーん・・・どこを探したら・・・。」
雅一「この部屋も特に変な所はなさそうだな。」
ラフェスタと雅一はなかなか怪しい所を見つけることができずに
再び合流する。
ラフェスタ「どう?そっちは?」
雅一「いや、収穫なし。ラフェスタは?」
ラフェスタ「警備のものが落としたと思われる金属でできた鳥ぐらい・・・。」
ラフェスタ「まずいよ、早くしないと魔物が戻ってきちゃうかも・・・。」
雅一「そうなったらペイセル救出がより難しくなるな・・・。」
二人は流石に収穫がないことに焦りを感じる。するとラフェスタがまだ調べてない所が
まだあるか雅一に聞く。
ラフェスタ「後調べてない所ってあるかな?」
雅一「うーん・・・。」
雅一「もしあるとするなら・・・。」
雅一がまだ調べていない所で思い当たる所へと向かった。
ラフェスタ「ここ?」
雅一「そう、この部屋なんだけど、どうも開かないんだ。」
ラフェスタ「扉ぶち破れないの?」
雅一「そんな事したら警備が戻ってきた時にバレるでしょ・・・。」
ラフェスタ「た、確かに・・・。」
二人は開かない扉をくまなく探してみる。するとラフェスタがあるものを発見する。
ラフェスタ「ん?この鳥の文様なんだろう?」
雅一「鳥?あ、本当だ。こんなのあったんだ。」
すると鳥の文様を見たラフェスタは先ほど拾った金属の鳥を鳥の文様にはめてみると、
扉の方から鍵が解除されるような音が聞こえた。
雅一「今の音って・・・。」
ラフェスタ「これが鍵だったんだ・・・。」
二人はドアを開けて部屋の中に入る。するとそこはたくさんの武器が置いてあった。
・デハート城 1F 武器庫
雅一「すっげぇ、これみんな武器か。」
ラフェスタ「すごい数。」
二人は武器庫の中を見回すと一つ見覚えのある杖を発見する。
ラフェスタ「ん?あれは・・・。」
雅一「どうした?」
ラフェスタが見つけた杖はペイセルが持っていた杖だった。
ラフェスタ「これペイセルの杖だよ。これがあるってことは・・・。」
雅一「あぁ、ペイセルは確実にこのデハート城にいる!」
雅一「そうだ、風花とフロッグにもこの事を一応知らせておこう。」
ラフェスタ「じゃあ、私はこの杖でペイセルの魔力の流れを辿ってみるよ。」
雅一「え?ラフェスタ。お前そんな事できるのか?」
ラフェスタ「やったことないけど・・・やってみるしかないでしょ。」
そしてラフェスタはペイセルの杖に意識を集中させる。
ラフェスタ「(お願い・・・ペイセルの居場所を示して!)」
するとその願いがかなったのか、杖が光だし、一本の細い光の線が現れる。
ラフェスタ「雅一、光が・・・。」
二人は光の指す方向に進む。すると武器庫のとある壁に当たる。
雅一「光はここを指してるな。」
二人は壁を軽く調べる。するとラフェスタが違和感に気づく。
ラフェスタ「この壁・・・。もしかして・・・。」
ラフェスタは石レンガの一つを奥に押す。すると下に階段が現れる。
雅一「隠し階段か!」
ラフェスタ「この先にペイセルが・・・。」
雅一「行こう!」
雅一とラフェスタは慎重に階段を降りていき、下へと向かっていった。




