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ガイル教官の実践訓練

現役の冒険者レッドに初めて出会った雅一とラフェスタはレッドに対し、

冒険者になる理由を話し、レッドは興味を示しながら話を聞いていた。


レッド「なるほどね。あのバイラズ帝国に・・・。」

ラフェスタ「やっぱり変なのかな。」

レッド「まぁ、一冒険者がやることとしてはスケールが大きいよな。」

雅一「(そりゃあそうだよな。そもそも俺達がやろうとしてるのって、魔王を倒しに行く

みたいな事を勇者でもない一般人がやろうとしてるって事だろうし・・・。)」

しかしレッドはバイラズ帝国に立ち向かおうとする姿勢に笑うことはしなかった。


レッド「でも、きっかけとしては十分じゃないか。バイラズ帝国の行動は

正直目に余るし、何より、圧倒的な軍事力でねじ伏せてるから他の国の軍隊が動きにくいんだよね。」

レッド「そうゆう観点で言えば、冒険者は自由に行動できるし、うまく行けば、

最深部まで行くこともできるかもしれないな。」

ラフェスタ「ほ、ほんとに?」

レッド「まぁ、それは君達の今後の努力次第って所と運かな。」

そんな話をしていると雅一がレッドの胸元につけているバッジに興味を示した。


雅一「レッド。その胸元につけているのって何?」

レッド「ん?あぁ、これ。これが冒険者になった人がもらえる冒険者の証。」

レッド「冒険者バッジだよ。」

ラフェスタ「見た目は結構シンプルなんだね。」

レッド「シンプルだけど機能は色々充実してるんだぞ。」

レッド「例えば・・・通信機としての役割も果たせるし、いざという時の救難信号も出せる。」

レッド「それに、外してちょっと操作すれば・・・地図も表示してくれるすぐれ物だ。」

冒険者バッジの機能がかなりハイテクな事に雅一は驚きを隠せなかった。


雅一「(すごいな・・・異世界にもここまでの技術があったのか・・・。)」

レッド「それと、バッジに書いてあるこのBのマーク。これは冒険者の等級を表してるよ。」

ラフェスタ「ってことは・・・レッドはB級冒険者!?」

雅一「B級って・・・結構高い等級じゃないか!」

レッドの等級をしった雅一とラフェスタは驚く。レッドはその事に対し謙遜する。


レッド「いやいや、たいしたことないよ。メイドのレイルなんて元S級冒険者だぞ。」

その事実を聞いた雅一とラフェスタは目を点にしていた。

雅一&ラフェスタ「えっ?」


メイド「S級は随分と前の話ですよ。レッド様。」

レッド「おや?聞こえてたか。」


雅一「元・・・」

ラフェスタ「S級・・・。」

レッド「ま、君達も努力したらB級まではいけるって。頑張れよ。応援してるからさ。」

その後もラフェスタと雅一はガイルの元研修を続け試験日まで残り半年となったある日、

研修中ガイルから実戦訓練の提案を受けていた。


~試験日まで後半年~

雅一「実戦訓練ですか?」

ガイル「そうだ。すでに人形相手にかなり良い成績を収めているが、実際に魔物や対人となった場合は

人形のようには行かなくなる。」

ガイル「そこで、俺が直々に相手になり、お前達の今の力量を確かめるんだ。」

ガイル「もちろん、やらないという選択肢でも良いが、やったほうがお前達の力は更に増すことになるだろうな。」

ガイルからの提案をラフェスタは速攻で返事を返した。

ラフェスタ「実践訓練ぜひやらせてください!」

雅一「決めるのはやっ!」

ガイル「さて、雅一はどうする?」

雅一「断る勇気なんて・・・無いです・・・。」


こうして、雅一とラフェスタはガイルとの実戦訓練を受けることとなり、

二人は定位置につく。


ガイル「準備は良いか二人共。」

ラフェスタ「はい、いつでも大丈夫です。」

雅一「こちらも大丈夫です。

準備ができた二人に実戦訓練のルールがガイルから説明される。

ガイル「よし、では実戦訓練のルールを説明する。」

ガイル「制限時間30分以内に一回でも俺に攻撃を当ててみせろ。」

ガイル「ただし、判定基準として雅一は剣。ラフェスタは拳または蹴りに限る。」

ガイル「制限時間になった場合はその時点で攻撃を止めること」

ルールを説明された雅一とラフェスタはルールの内容に了承するが、雅一は少し自身のなさが出ていた。


雅一「大丈夫かな~・・・。」

ラフェスタ「大丈夫。私達ならこの実戦訓練でも力を発揮できるよ。」

雅一「でもレッドに聞いたんだけど、ガイルさんってめちゃくちゃ強いって・・・。」

ラフェスタ「だったら余計に都合が良いわ。」

自信たっぷりのラフェスタを見た雅一はラフェスタの変わりように驚く。

雅一「ラフェスタ、お前なんか色々変わったな。」

ラフェスタ「そう?」

そんな話をしていると、ガイルから実戦訓練開始の合図が出される。


ガイル「では、実戦訓練初め!」

開始と同時にラフェスタが構える。

ラフェスタ「全力で行きます!」

次の瞬間、ラフェスタは地面を思いっきり蹴り勢いよくガイルへ向かっていき、

先制攻撃を仕掛ける。その動きにガイルは思わず関心する。


ガイル「いい動きしてるな。最初の頃よりもかなり成長しているな。」

ラフェスタは得意の物理攻撃をガイルに何度も打ち込む。

ラフェスタ「はぁ!」

ガイル「(一発一発の威力が上がってるだけでなく、攻撃の正確性もあがってるな。)」

しかしガイルはラフェスタの攻撃を難なく回避する。

ラフェスタ「はぁぁぁぁ!!」

ラフェスタが思いっきりガイルにめがけて踵落としを放ったがガイルは回避してしまう。

ガイル「良いぞ。その調子でどんどん打ってこい!」

ラフェスタ「はいっ!」

その後もラフェスタは続けてガイルに攻撃を仕掛け続ける。その様子を見ていた雅一は

ラフェスタの成長や技の威力に唖然としていた。


雅一「(あんな威力出せるのか、猫族って・・・。)」

しかし、ラフェスタの攻撃をかわしては受け流すガイルのすごさにも圧倒される。

雅一「(ラフェスタの連続攻撃を一度も食らってねぇ・・・。やばすぎだろあのジジイ!)」

そんな様子を見ていたガイルは攻撃を回避しながら雅一に話しかける。


ガイル「どうした雅一、お前も思いっきり挑んでこい!」

雅一「(そ、そうだ。ぼーっとしてる場合じゃない!今はこの実戦訓練に集中しないと。)」

雅一「(この1年と半年で身につけた技術を、力を見せないと!)」

雅一は剣を構え、ガイルに目標を定め、深呼吸をし始める。


雅一「(剣はただ力任せに振るんじゃない。落ち着いて、素早く、そして正確に

相手の懐に差し込む!)」

雅一もガイルにめがけて走り出し、剣を振りかざす。

雅一「うぉぉぉぉぉ!!」

雅一の剣技も剣を持った最初の頃よりも威力が上がっており、形も様になっていた。


ガイル「剣素人が1年と半年で形になってるじゃないか。」

雅一「(避けられた!でもっ!)」

雅一は避けられた反動を活かし、剣の持ち手を変え間髪入れずに再び切り込んでいく。

ガイル「ほう、2連撃か。動作に無駄な合間がないな。」

雅一「(またギリギリで・・・。)」

そこにラフェスタがパンチを繰り出し、ガイルに当てようとする。

ガイル「はぁぁぁぁぁ!!」

ガイルはまた難なく避けてしまう。そしてラフェスタのパンチが勢い余って雅一に直撃してしまう。

雅一「ぶへぇっ!!」

ラフェスタ「あっ!」

雅一は勢いよくぶっ飛ばされてしまう。


雅一「うげぇ・・・。俺を殴ること無いだろぉぉぉぉ!!」

ラフェスタ「ご、ごめん!勢い余って!」

その様子を見ていたガイルは雅一の頑丈さを褒める。

ガイル「雅一も頑丈になったな猫族の右ストレート食らってピンピンしてるじゃん。」

雅一「痛いものは痛いんだよっ!」

その後も攻撃を続けた二人だったが、一向に攻撃が当たらずに制限時間が残り10分を切り始めた。


~制限時間残り10分~

ガイル「さぁ、残り10分だ。いい動きができてるんだ、もっと打ち込んでこい。」

ラフェスタ「くっそ・・・。」

雅一「あんなに攻撃して一発も当たらないなんて・・・。」

ラフェスタ「このままじゃ時間が・・・。」

悩む二人だが、雅一がある秘策をラフェスタに提案し始めた。

雅一「ラフェスタ。ある作戦がある。乗るか。」

ラフェスタ「作戦?それで攻撃を当てられるの?」

雅一「やってみるしかないさ。この一撃必殺の作戦で!」

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