廃城、デハート城!
ダボンドをようやく倒した雅一は全身がひどい泥まみれとなってしまった。
雅一「うわぁ、こりゃあひどいなぁ・・・。」
雅一「わっ!まじか・・・。中まで悲惨じゃねぇか・・・。」
雅一「さ、流石にこのままペイセルに合うわけにはいかないか・・・。」
雅一「どこかで泥を落としてからいかないと・・・。」
雅一は少しあたりを見回してみる。すると近くに小さな小屋を発見する。
雅一「お?あの小屋よさそうだな。」
雅一は小屋に向かいドアをあける。
雅一「おじゃましまーす・・・。」
雅一がドアを開けると中は特に何もなく、一部屋の小さな小屋だった。
雅一「うーん、ただの物置みたいな感じだな。」
雅一は小屋から離れてラフェスタの帰りを待つ。
雅一「流石に外で裸になるわけには・・・いかないよな・・・。」
雅一が小屋を見つけて数分が経過した頃。
雅一「ラフェスタ遅いな・・・。どこまで行ったんだろ。」
ラフェスタがまだ戻ってこない事に少し心配する雅一だったが、次の瞬間少し遠い所から
聞き覚えのある声が聞こえてくる。
ラフェスタ「おーい、雅一ー。」
雅一「お、この声、ラフェスタの声だ。おーいこっちだー!」
ラフェスタは雅一の声のする方へ向かう。
ラフェスタ「ごめん雅一、時間かかっちゃった。」
雅一「まぁ、なんとか。ラフェスタこそだいじょう・・・ぶ・・・。」
雅一はラフェスタの方をみると、
全身泥に覆われて判別がわからないほどに泥を被った人物が目の前に立っている。
雅一「ギャアアア!?おばけぇぇぇぇ!!」
ラフェスタ「えっ?いや、ちょっと、違う違う、おばけじゃないって。ラフェスタだよ!」
雅一「・・・えっ?」
その時は一瞬だけ、無言の時間が訪れた・・・。
雅一「なんで、そんな見るも無惨な姿に?」
ラフェスタ「いや・・・敵を倒したのは良いんだけど・・・勢い余って泥沼に・・・。」
すると雅一がラフェスタの状態を見てついつい笑ってしまった。
雅一「ぷっ・・・。」
雅一「アハハハ・・・。なんてひどい格好アハハハ!」
ラフェスタ「ちょ、ちょっと笑わないでよ!」
雅一「ごめんごめん。でもあまりにもすごすぎて・・・。」
ラフェスタ「そんな事いったら雅一も相当ひどい格好だよ。」
雅一「そりゃあそうだな・・・。」
ラフェスタ「プッ・・・。」
雅一「プッ・・・。」
二人共ひどい格好に思わず笑ってしまう。
ラフェスタ「全く・・・本当に・・・ひどい格好・・・。」
雅一「ペイセルには・・・見せられないなフフフ・・・。」
ラフェスタ「ハァ、まぁとりあえず、一回どこかで泥落とそう。
このままは流石に嫌だし。」
すると雅一が先程小さな小屋を見つけたことを伝える。
雅一「そうだ、さっき小さい小屋みたいなのを見つけたんだ。そこに一度寄ろう。」
ラフェスタ「良いね。じゃあ、早く泥を落として回復もして、
早くペイセルを助けよ!」
二人は場所を少し移動し、雅一の見つけた小さい小屋に入る。
ラフェスタ「本当にこじんまりした小屋だね。」
雅一「さっさと流すぞ。」
雅一「ウォーター」
雅一がウォーターを魔法で出すと、球体の水が現れた。
雅一「じゃあ、泥を落とすか。」
雅一が泥だらけの服を脱ぎ始める。するとラフェスタが止める。
ラフェスタ「ちょ、ちょっと!なんで脱いでるの!?」
雅一「え?いや、服の中も酷い有様だからさ。」
ラフェスタ「も、もうちょっと考えてよ・・・。」
ラフェスタの言葉を聞いて少し考える雅一。すると状況を察し始める。
雅一「あ!いや!これは・・・。!」
ラフェスタ「い、良いから!一回服着て!」
雅一「ど、泥だけの服をまた着ろと!?」
ラフェスタ「み、水で洗い流してからでいいから!し、下は絶対に駄目だから!」
雅一「わ、わかってるって!」
雅一は水魔法を使い全身の泥を洗い流した。
雅一「ふぅ~・・・。これで大体は取れたかな?」
ラフェスタも水魔法を使い全身の泥を洗い流す。しかしラフェスタの方が汚れが
ひどく結構な水の量を使っていた。
ラフェスタ「流したけど・・・服の中にまだ・・・。」
雅一「やっぱり服脱いでちゃんと流したほうが良いんじゃ・・・。」
ラフェスタ「なっ!ででで、できるわけ無いでしょ!」
雅一「いや・・・泥をちゃんと落とすならそれしかないだろ。」
ラフェスタ「そ、それは・・・そうだけど・・・。」
雅一「あー、わかった!一回俺が外に出るから、それなら良いだろ?」
ラフェスタ「ま、まぁ・・・それなら・・・。」
そういうと雅一は一度小屋の外に出る。
ラフェスタ「覗いたら正拳突き食らわせるから!」
雅一「一撃が重い!」
こうして二人はかわりばんこで全身の泥をくまなく落としたのだが・・・。
雅一が風魔法で服を乾かしていると、小屋の中からラフェスタが雅一に話しかける。
ラフェスタ「雅一・・・。」
雅一「ん?どうした?」
ラフェスタ「少し・・・頼みたい事が・・・。」
雅一「なんだよ。改まって。」
するとドアを軽く開けるとラフェスタの着ていた服が出てきた。
雅一「あれ?なんだ?まだ乾かしてなかったのか?」
ラフェスタ「いや・・・それが・・・。」
ラフェスタ「ま、魔力が・・・そこをついて・・・。乾燥できない・・・。」
雅一「・・・は?」
その言葉で一回雅一は固まる。
雅一「おい、ちょっと待て・・・。まさか、体もちゃんと乾燥できてないのか?」
ラフェスタ「うっ・・・。そ、その通り・・・。」
雅一は大きく深呼吸をする。
雅一「これは、俺が正拳突きされる未来かな?」
ラフェスタ「そ、そうじゃなくて・・・代わりに・・・乾かしてくれない?」
雅一「できるけど、そうなるとラフェスタの生まれたままの姿を俺が見ることに
なりかねないけど、それは良いのか?」
ラフェスタ「なっ!そ、それはっ!だめ!目をつぶって乾かして!」
雅一「無茶言うな!」
ラフェスタ「い、良い!絶対に変なこと考えないでよ!考えたら正拳突きして
記憶を消すから!」
雅一「更に怖いことになってないか!?」
その後結局ラフェスタの服とラフェスタの体を雅一が乾かす羽目となり、
その時はお互いに心臓バクバクの状態ではあったが、何事もなくすべてを終え、
再びデハート城へと向かった。
~デハート城へ向かう道中~
雅一「なぁ・・・ラフェスタ?怒ってるのか?」
ラフェスタ「怒ってない!」
雅一「し、仕方ないだろ?あの状況下じゃ・・・。」
ラフェスタ「わ、わかってる・・・わかってるけど・・・。」
ラフェスタ「は、恥ずかしいものは恥ずかしいの!」
雅一「お、俺だって、心臓バクバクで気絶しそうだったんだぞ!」
ラフェスタ「わ・・・私だって!」
あの時の状況が頭から離れない二人は再び恥ずかしさで悶え苦しむ。
ラフェスタ「あああああ!!」
雅一「ちょ!よ、余計なこと考えるなよ!任務の最中だぞ!」
ラフェスタ「だ、誰のせいで!」
雅一「お、俺のせいにするのはちがくないか!?」
ラフェスタ「ふん!後で絶対に雅一の記憶を消してやる!」
雅一「やめい!」
そんな話をしていると雅一が目的のものを発見し、指を指す。
雅一「あ、ほら!ラフェスタ。ついたぞ!」
ラフェスタ「逸らそうたってそうはいかないよ!」
雅一「違う!ほら、デハート城!見えたぞ!」
ラフェスタは雅一が指を指す方向を見るとそこにはデハート城がぽつんと
そびえ立つ広大な沼地が広がっている景色を目の当たりにする。




