虚構の沼地にようこそ
ついに虚構の沼地に到着した雅一とラフェスタ。目的地のデハート城に向かうため、
馬を回収し、下へと降りていった。
~虚構の沼地~
雅一「ここが、虚構の沼地・・・。」
ラフェスタ「想像以上に嫌な雰囲気漂う場所だね。」
試しにラフェスタが軽く地面を踏んで見ると、みるみるうちに
足先が泥に使ってしまうほど足元が悪い。
ラフェスタ「うわっ確かにこれは普通に歩いていくのは無理だね。」
雅一「大人数で来れない理由もなんとなくわかった気がする。」
雅一「えっと、確か木々を伝っていくのが良いんだよな。」
ラフェスタ「えぇ、じゃあ、木の上に移動しよっか。」
雅一「あぁ、わかった。」
雅一とラフェスタは木の上に登り、ルートを確認する。
ラフェスタ「えっと、このまままっすぐだよね。」
雅一「そうだ。視界が悪くて見えづらいけど、方角は合ってる。」
ラフェスタ「じゃあ、早速いこうか。」
すると雅一が一旦ストップをかける。
雅一「あ、ちょっとまって。木々を渡りやすくするために・・・。」
雅一「ブレイン・スキップ!」
雅一のスキル:ブレイン・スキップのお陰で木々の移動がスムーズに進み、
かなり速いペースで先へと進み始める。
ラフェスタ「このスキル良いね、木々の移動が快適だよ。」
雅一「いやほんと取得しておいてよかったわ。まぁ本当は
敵の攻撃を避けやすくするために取得したんだけど、活用できてるし良いか。」
軽快に進んでいった事で本来かかる所要時間から大幅な短縮ができ、
沼地の中間部分まで到着し、二人は木の上で一回立ち止まる。
雅一「さて、ここからどうするか。」
雅一とラフェスタは目の前に一部だけ不自然に木が生えていない場所を見つける。
ラフェスタ「流石に迂回するしかないかな。」
すると二人に風花達から連絡がくる。
風花「二人共聞こえる?」
雅一「風花さん、どうしたんですか?」
風花「今渡しとフロッグでそっちに向かってるからその報告をね。」
フロッグ「それで今お前達はどこまで行ってる?」
ラフェスタ「えっと・・・。」
ラフェスタが周囲を見回し現在地を確認する。
ラフェスタ「まだ半分も来てないです。」
フロッグ「じゃあ、可能な限り先に進んでくれ。しばらく進むと木が一切生えていない
巨大な沼地が広がると思うから一度そこで待機しててくれ。」
雅一「た、待機ですか?」
風花「あなた達が今いる所はすでに敵の領地だよ。事は慎重に運んだほうが良いわ。」
雅一「まぁ、そうか・・・。わかりました。」
こうして風花達との通信が切れ、雅一とラフェスタは可能な限り前に進むこととした。
ラフェスタ「じゃあ、先に進みましょ。」
雅一「あぁ。」
二人が迂回して先に進み始めたその時!
泥の中から雅一に向かって勢いよくなにかが飛んできた。
ラフェスタ「雅一!」
雅一「うわっ!わわっ!」
雅一は間一髪の所で避けるがバランスを崩してしまう。ギリギリの所で
木の枝にぶら下がる事ができた。
雅一「あっぶねぇ・・・。」
ラフェスタ「大丈夫?雅一!」
雅一「あぁ、なんとか!」
その後も間髪入れずに二人にめがけて泥の中から何者かが攻撃を仕掛ける。
ラフェスタ「泥の中になにかいる!」
二人は木々を使いながら攻撃を避ける。
雅一「くっそ、こいつ行き先を先読みして攻撃してくる!」
ラフェスタ「前に進めないっ!」
二人が避けることに必死になっていると、どこからとも無く丸太が突然飛んできた。
ラフェスタ「グハッ!」
雅一「ラフェスタ!」
ラフェスタは突如飛んできた丸太に直撃し、地面に落下してしまう。
雅一もすかさず地面に降りてラフェスタに近づく。
雅一「ラフェスタ!大丈夫か!」
ラフェスタ「な・・・なんで・・・いきなり丸太が・・・。」
雅一「というか、めっちゃ泥だらけじゃないか!」
ラフェスタ「わっ!あぁ・・・最悪・・・。」
そんな事を行っていると中央部分の沼が盛り上がり、泥の山に目と口と手が生え始める。
雅一「ま、魔物!?」
ラフェスタ「ただの魔物じゃない!こいつは・・・ダボンド!A級上位種の一体!」
雅一「A級上位種!コングやドボルタイラントと同じクラスかよ!」
ダボンドは泥の中から小さい魔物を生み出す。しかしその魔物の形が車や電車の
形を生み出し始めた。
ラフェスタ「な、なんだ・・・あの形・・・。」
雅一「電車と・・・車?ど、泥人形の一種か?」
謎の泥人形に困惑する二人にダボンドは更に攻撃を繰り出す。
雅一「また来たっ!」
雅一とラフェスタはダボンドの攻撃を避けるが、避けた先で今度は岩が地面から
勢いよく張り出し、雅一の体に直撃する。
雅一「ガハッ!」
ラフェスタ「雅一!」
雅一の心配をしていると、今度はラフェスタにめがけてダボンドが攻撃を仕掛ける。
ラフェスタ「うわっ!」
ラフェスタにダボンドの攻撃が直撃する。
ラフェスタ「い、痛くない・・・。そうか、泥を発射しているだけだから・・・。」
ラフェスタ「これなら・・・。」
ラフェスタは攻撃をしようと構えるが突然足元がふらつき始める。
ラフェスタ「あ・・・あれ・・・。なんか急に足に・・・。」
ラフェスタ「(しかも視界が・・・ぼやけるっ・・・。)」
ラフェスタ「(まさか・・・毒っ!?)」
ラフェスタ「(ま、まずいっ・・・体がっ。)」
ダボンドは再びラフェスタにめがけて攻撃をする。
雅一「ラフェスタ!」
間一髪でラフェスタを抱きかかえてダボンドの攻撃を回避する。
雅一「ラフェスタ!しっかりしろっ!」
雅一はすぐに回復薬渡してラフェスタを回復させる。
ラフェスタ「あ、ありがとう。助かった!」
その後雅一とラフェスタは足の悪い沼地でダボンドと謎の奇襲攻撃に苦戦し続ける。
~ダボンドとの戦いから数十分後~
雅一「くっそ。こいつ、全身泥だから全然ダメージ入ってねぇ・・・。」
ラフェスタ「しかも、さっきから変な奇襲攻撃が来るしっ・・・。」
雅一「これ、こいつ以外にもう一体なにかいるんじゃないか?」
ラフェスタ「私も同感・・・。でもこんなドロドロな足場じゃ・・・。」
ダボンドは攻撃の手を緩めずに二人を更に追い詰める。
雅一「(ダボンドの体内から出される泥には毒が含まれてる・・・。あたったらまずいっ!)」
雅一とラフェスタはなんとか攻撃を避けるが、避けるたびに丸太た小石が飛んできたり、
地面から岩柱が突然現れたりし、確実に追い詰められる。
ラフェスタ「うっ・・・。」
ラフェスタ「はぁ、はぁ・・・くっそ。」
雅一「くそぉ、一体・・・どうしたらっグハッ!」
ラフェスタ「(このままじゃ・・・ペイセルを助ける前に全滅する・・・。)」
ラフェスタ「S級の二人の到着にはまだ時間がかかる・・・。なんとかしないとっ!)」
するとラフェスタは一つあることを思いつく。
ラフェスタ「(この方法・・・行けるか・・・。いや、やるしかないっ!)」
ラフェスタ「雅一!少し時間を稼いでくれない?」
雅一「な、なんで急に!」
ラフェスタ「この奇襲攻撃をしてくるやつの位置を特定する!」
雅一「あまり時間をかけるなよ!」
ラフェスタ「わかってる!」
ラフェスタはダボンドの攻撃が当たらない位置に移動し、意識を集中させる。
ラフェスタ「(魔力を耳に集めて・・・この沼地の音を聞き分ける!)」
ラフェスタは沼地に響き渡る様々な音を聞きたて、奇襲攻撃の元を探り始める。
ラフェスタ「(どこだ・・・どこにいる・・・。)」
ラフェスタは更に精神を研ぎ澄ませ、魔力を耳に集中して集める。
すると・・・。どこからピンッという音が聞こえ、
その音は糸を揺らしている感じにも聞こえた。
ラフェスタ「(聞こえたっ!場所はっ!)」
ラフェスタはその音のした方向に注視する。すると不自然に糸を操る者の居場所を見つける。
ラフェスタ「(見つけた!)」
雅一「ラフェスタ!まだか!」
ラフェスタ「居場所を特定した!私はそいつの討伐に向かう!」
雅一「あぁ、そうしてくれ。俺はこいつの相手するから!」
ラフェスタは急いで木々を伝っていき、もう一体の敵がいる場所へと急ぐ。
ダボンドは雅一よりもラフェスタの方に攻撃を仕掛けるが、雅一がそれを止める。
雅一「ダブルスラッシュ!」
雅一「ラフェスタの邪魔をさせるか!」




