破壊神豪儼(ごうけん)と大津波襲来
豪儼「ほう、威勢が良い小娘じゃないか。」
豪儼「それに感じるぞ。お前からは上質でかなり高濃度の魔力が。」
ペイセル「っ・・・。」
豪儼「この魔力の感じ、あの爺さんとそっくりだ。さてはお前弟子だな。」
ペイセル「弟子だからなんだっていうの!」
豪儼「決めたぞ。お前はここで俺が連れて行く。」
豪儼「それで俺達の目的を成し遂げる為にその力を使え。」
ペイセル「ふざけるな!誰がお前なんかの言う事なんて聞くものか!」
ペイセルは魔法を発動させ、巨大な火炎弾を豪儼に放つ。
ペイセル「グレンファイヤー!!」
豪儼に強力な火炎弾が直撃する。その様子は街の方からも見えていた。
~S級サイド~
レイシン「ん?なんだ。あの煙?」
アイリス「協会が!火事か?」
~雅一達サイド~
レッド「おい、協会が!」
ラフェスタ「ペイセルになにかあったのかも!」
雷閑「雅一、ラフェスタ!行ってきてくれ!」
雅一「で、でも!」
レイラ「ここは私達だけで大丈夫!早く!ペイセルの元へ!」
ラフェスタ「わ、わかった!雅一、行くよ!」
雅一「お、おうっ!」
雅一とラフェスタはペイセルのいる教会へと急ぐ。
~ペイセルサイド~
協会内に黒い煙が立ち込める。
ペイセルは未だに気を失っている二人の冒険者を少しチラ見で見る。
C級の二人からの反応はないが、血が止まっており、応急処置はなんとか済んでいる。
ペイセル「(クワッド、アリス・・・。)」
二人の心配をしていると、煙の中から声が聞こえてくる。
豪儼「ほう、その若さでこれほどの威力が出せるとはな。」
豪儼「だが・・・。この程度では俺に傷なんてつけられんぞ。」
豪儼が煙の中から姿を表した。
ペイセル「そんなっ、無傷だなんてっ!」
ペイセルはすぐに次の攻撃を仕掛ける。
ペイセル「だったら!スターダスト・レイン!」
ペイセルは豪儼にめがけて多段攻撃を当てるが、全く効いていない。
豪儼「どうした?俺を倒すんじゃなかったのか?」
ペイセル「(この男・・・なんて頑丈さ・・・。防御魔法をかけている気配もないのに。)」
すると、豪儼が協会に他の誰かが近づいてくる気配を察知する。
豪儼「ほう、どうやら騒ぎを聞きつけて誰かがやってきたみたいだな。」
豪儼「長居すると面倒だし、さくっと片付けるとするか。」
ペイセルは豪儼に対し、再び攻撃を仕掛ける。しかし、豪儼は
攻撃を華麗に避け、ペイセルの元へと一瞬で到着する。
豪儼「はい、ご苦労さま。」
ペイセル「くっ!」
ペイセルはすぐに防御魔法をかけるが、豪儼は一発の拳で防御魔法を粉砕する。
ペイセル「グハッ!」
拳がペイセルに直撃し、ペイセルは豪儼にやられてしまう。
ペイセル「うっ・・・ゴホッゴホッ!」
豪儼「じゃあ、さっさとずらかるとするか。」
豪儼はペイセルを捕まえて協会から外に出る。
~避難所:協会外~
雅一とラフェスタが協会の前に丁度到着し、豪儼と鉢合わせる。
豪儼「おっと。お仲間さんが到着なようだ。」
二人が目にしていたのは手足を縛られて豪儼に担がれているペイセルの姿。
雅一「ペイセル!」
ラフェスタ「お、お前!ペイセルに一体何をしたんだ!」
豪儼「安心しろ。死んではない。ただ俺達の目的達成のために
彼女の力を借りるぞ。」
雅一「も、目的?」
豪儼「お前達に教えるつもりはない。じゃあな。」
ラフェスタ「待てっ!どんな事情があるかはわからないけど、
誘拐目的なら返してもらうぞ!」
豪儼「全く、話には聴いていたが想像以上の間抜け共の集まりだな。」
雅一「な、何っ!?」
豪儼「身の程知らずの弱小冒険者が俺達バイラズ帝国を倒そうとする。」
豪儼「実力の差は歴然で勝てる見込みなんてないのに。」
ラフェスタ「お前もバイラズ帝国の・・・。」
豪儼「用があるのはこの小娘だけ。さっさと失せろ。」
雅一とラフェスタは臨戦態勢を取り、ペイセルを奪還しようと試みる。
雅一「眼の前の仲間が連れ去られそうになっているのを見過ごせるか!」
豪儼「っち、面倒だな。」
雅一とラフェスタは豪儼に挑む。
雅一「ペイセルを返してもらうぞ!」
~一方S級冒険者サイド~
場面は代わり、S級冒険者の綾香、アイリス、レイシンは
クラーケン、デバントサーペント、リヴァイアサンとの戦いを繰り広げていた。
怪物達の攻撃は更に激しさを増していき、S級の3人も攻勢を強めていく。
アイルス「オラオラオラオラ!」
アイリスはクラーケンの強靭な足攻撃を体当たりで思いっきり弾き飛ばす。
そこにすかさずレイシンが挟撃をする。
ブロン(弓)「ナイス!」
アイリス「綾香!」
綾香「OK!」
綾香はスピードを上げてクラーケンに一気に斬りかかる。
綾香「はぁあああ!!」
クラーケンの傷からたくさんの体液が噴出する。
レイシン「まずは1体!ブレイズ・ランス・アロー!」
レイシンの強力な攻撃がクラーケンの体を貫通する。そしてついにクラーケンが討伐される。
アイリス「残り2体!このまま行くぞ!」
デバントサーペントとリヴァイアサンはS級3人にめがけて多種多様な攻撃を仕掛けてくる。
流石にアイリスとレイシンも攻撃を避けつつ場所を移動する。
レイシン「ごめん綾香、場所変わっちゃった。」
綾香「問題ない!」
綾香はすかさずリヴァイアサンに斬りかかる。
綾香「一刀流抜刀術、乱舞雪斬」
綾香の一撃でリヴァイアサンの胴体が一刀両断。リヴァイアサンもついにやられ、
残りはデバントサーペントだけとなった。
綾香「ラスト行くよ!」
レイシン&アイリス「了解!」
デバントサーペントの攻撃は更に激しさを増していく。綾香は素早く攻撃を回避
しつづけ、デバントサーペントへ再び近づく。
アイリスとレイシンのサポートもあり、順調に距離を縮めていく。
綾香「よし、これなら行ける!」
綾香がデバントサーペントに斬りかかろうとした次の瞬間。
デバントサーペント「グオオオ!!」
デバントサーペントが天高く咆哮を上げる。
アイリス「気をつけろ、なにか仕掛けてくるぞ。」
全員が警戒する中海に異変が訪れる。ものすごい勢いで海が引いていっているのだ。
レイシン「海が引いてる!」
この異変には街で魔物と戦っているレッド達にも伝わる。
~レッド達サイド~
レッド「なんだ?魔物達が級に・・・。」
レイラ「逃げていく?」
雷閑「一体何が・・・。」
3人は海の方を見ると同じように海がものすごい勢いで引いていくのを確認する。
レッド「こ・・・これは・・・。」
するとレイラが奥の方を指差す。
レイラ「みんな、あれ!」
レイラの指す方向を見ると、遠く離れた海岸線から巨大ななにかが迫ってきている。
雷閑「あ、あれは何だ?」
すると綾香達から連絡が入ってきた。
レッド「こちらレッド。どうかしたのか?」
綾香「討伐作戦は一度中止!全員高台へ避難するよ!」
レイラ「ど、どういう事?」
綾香「このアクアペルムに向かって、巨大な津波が来てる!急いで逃げるよ!」
雷閑「つ、津波だとっ!?」
レイラ「で、でもデバントサーペントはどうするの?」
綾香「それは後で考える。今はとにかく早く高台に逃げて!」
綾香との連絡がここで切れる。




