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最初の町エルダへ

ある程度馬車を進め、ライフは馬車を止める。

ライフ「さて、もう降りてもいいじゃろ。」

雅一とラフェスタは荷台から降りてエルダへ降り立つ。

雅一「ここが、異世界の街か・・・。」

エルダの街は外れと言いながらも中々に活気のある街であり、多くの人々が行き交っていた。

売店のおじさん「新鮮なお肉いかがかなー?」

売店のおばさん「野菜良いもの入ってるよー!」

ラフェスタ「大きい街だね。私の故郷よりも発展してるかも。」

ライフ「エルダはこの近辺では一番大きい街じゃ。物流拠点ともなっていることから

あらゆる物がここに集まるのさ。」

雅一「すごいな・・・しかもチラホラ装備を整えた人もいるし、人以外の種族もいるな。」

ラフェスタ「雅一はこうゆう景色は見たことないの?」

雅一「元の世界だと、こうゆう景色はないからね。カメラにおさめておきたい・・・。」

ライフ「さて、まずはラフェスタ。君にやったはあくまでも応急処置じゃ。ちゃんと病院で

治療を受けてきなさい。」

ラフェスタ「わかったわ。」

雅一「俺はどうすれば?」

ライフ「ここのお店に行って服を買ってきなさい。その格好は目立つじゃろ。」

ライフはお金と地図を渡す。

雅一「確かに・・・。」

ライフ「それじゃあ、ワシはラフェスタを病院まで送る。後で合流しよう。」

雅一「じゃあ、服屋で待ってるから。」

そういうと二人は病院へ向かっていった。

雅一「さてと・・・服か・・・。買いに行くか。」

雅一は服を買いに行くために地図を頼りに町を歩いていく。街中にはエルフ、オーク、ドラゴン、

ドワーフ等、元の世界では絶対に見ることのできない種族が目の前を歩いており、まさに異世界という

気分を味わっていた。

雅一「まじで異世界だ・・・。」

しばらく歩くと、服屋に到着する。


~服屋~

店員「いらっしゃいませ。」

雅一「わぁ・・・。」

雅一の目には元の世界では見たことないような服がたくさん置いてある事に興味津々だった。

店員「なにかお探しですか?」

雅一「えっと・・・服を選びに来たんですけど・・・よくわからなくて・・・。」

店員「見慣れない格好をしていますね。」

雅一「ま、まぁ・・・遠い所から来たもので・・・。」

雅一「(異世界から来たって言ったら絶対怪しまれるし・・・。ここは一旦隠しとくか。)」

店員「そうですか。」

雅一「なにか、良いものってありますか?」

店員「そうですね。」

店員は服をコーディネートし始める。

店員「これとかいかがでしょう。通気性が高く、激しい運動にも耐えれる強靭な素材で作られた

この衣装。」

雅一「へぇ・・・強靭か。」

雅一「(強靭で通気性も良いのなら結構良いのかも?)」

雅一「値段は・・・。上下セットで2万4000G・・・。結構するのな・・・。」

雅一は店員さんとしっかり吟味しながら服を選ぶ事になった。


~一方病院~

病院ではラフェスタが検査を受けていた。

医師「ふむ。まだ完全に回復しきっているわけでないですが、基本的な運動に関しては問題

ありません。」

ライフ「そうですか。」

ラフェスタ「その、戦ったりとかは?」

医師「うーん、あんまり激しい動きをすると体に響きますね。そうなるともう少し休養が必要です。

もし本人の意志ですぐに回復したいというのであれば、瞬間回復魔法で治療することも可能ですが。」

ラフェスタ「それをお願いします。」

ライフ「良いのかい?結構値段張るんじゃぞ?」

ラフェスタ「少しでも早く動けるようになりたいの。私が一番足を引っ張っちゃ駄目なんだから。」

医師「そうですか。では、こちらにサインを。サイン書き終わりましたらこちらへ。」

ラフェスタは医師の案内で別室に案内される。


~一方服屋前~

雅一は服屋の前にあるベンチでゆっくりしていた。

雅一「流石に病院は時間かかるかな。」

雅一「しかし、この世界のお金って日本円でいくらになるんだろうか・・・。

異世界作品だとよくそこも主人公がわかってたりするけど・・・。わからんな・・・。」

雅一がコインを眺めながらブツブツつぶやいていると、横から声が聞こえてくる。

ラフェスタ「何を一人でブツブツ言ってるのよ。」

ライフとラフェスタが雅一の目の前に現れる。

雅一「あれ?もう終わったの?」

ラフェスタ「瞬間回復魔法ですぐに全開にさせてくれたわ。お金がものすごく高かったけど・・・。」

ライフ「あれは乱用出来ないようになってるからのう。」

ライフ「それよりも雅一。服買ったんじゃな。」

雅一「あ、まぁ自分のだけね。よくわからなかったから店員さんのオススメコーディネートに

なってるけど。」

ラフェスタ「全然良いと思う。似合ってるよ。」

雅一「そうかな?」

ライフ「じゃあ、残りはラフェスタ。君の衣装じゃ。」

ラフェスタ「私の?」

雅一「いくらなんでも、そのほぼ裸みたいな衣装でずっといるわけにはいかんだろ。」

ラフェスタ「裸って・・・この衣装猫族では基本衣装なんだけど?」

雅一「悪かったって・・・ほら早く選んできたら?」

ラフェスタ「わかったわ。少し待ってて。」

そういうとラフェスタも服屋に入っていき、衣装を選ぶこと数十分後・・・。

ラフェスタがお店から出てきた。

店員「ありがとうございましたー!」

ラフェスタ「どうかな?」

雅一「へぇ、ずいぶん印象変わったね。」

ライフ「なかなか動きやすそうな服装じゃのう。」

ラフェスタ「流石に長袖系とか重苦しいのは苦手だから。」

雅一「そっかぁ。猫族は結構露出が高い方が良かったりするのか。」

ライフ「種族によって露出が高いほうが良い種族もいるんじゃ。得に自然に普段から触れている

種族ほどその傾向が強いんじゃ。」

雅一「そういうものなのか。」

ライフ「じゃあ、次は冒険者登録をしにいくとしようか。ついて来なさい。」

3人が次に向かったのは冒険者ギルドへ向かうこととし、移動を始める。

雅一「冒険者登録をするとなにかメリットでもあるの?」

ライフ「冒険者になれば、ギルドからの公式な依頼を受けることができる他、冒険者への支援も

行ってくれるんじゃ。更には一緒に戦ってくれる場合もある。」

雅一「結構手厚いサポートがあるんだな。」

ラフェスタ「そうでもしないと冒険者になる担い手が居ないんでしょ?少し前聞いたことあるよ。」

ライフ「そうじゃのう。少し前にある事件が起きてからというもの冒険者が激減したんじゃ。」

ライフ「ま、その事に関しては、実際にそこで働いている人に聞いてみるとよいじゃろ。」

そんな話をしているとついに冒険者ギルドの前に到着する。

雅一「ここが、冒険者ギルド・・・。立派な建物・・・。」

ライフ「さて、ワシは自分の店に戻るとしよう。冒険者になれるかはお前達次第じゃ。」

ラフェスタ「ありがとう、ライフさん。」

ライフ「ハッハッハ。礼には及ばんよ。この近くにワシのお店がある。時間があるときにでも

遊びに来ると良い。スライムはワシの所で預かっておくわい。」

雅一「わかった。じゃあまた後で!」

ライフは荷車を動かしながら自分の店の方へと向かった。

スライムは荷台から体の一部を伸ばしてバイバイしてくれた。

雅一「さてと・・・冒険者になりに行こうか。」

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