列車戦決着
クルドを列車から引き剥がしたラフェスタと雅一はなんとか到着前に戦いに勝利する。
ラフェスタ「ハァッ・・・ハァッ・・・!」
雅一「やった・・・倒したっ!勝ったぞ!」
ラフェスタ「そうだねっ・・・。」
するとラフェスタの見た目が元に戻り、そのまま倒れそうになる。
そこを雅一が体を支えてる。
雅一「ラフェスタ、大丈夫か?」
ラフェスタ「ちょっと・・・力使いすぎた・・・。体が・・・動かないや・・・。」
雅一「とにかく車内に戻ろう、ほら手を貸すから。」
ラフェスタと雅一は車内に戻ろうと移動する。
~車内~
一方先頭車両では・・・。
レッド「オラァ!」
レッドがまだ赤黒いスライムと戦っていた。
レッド「くそ、いつになったら・・・。ん?」
するとスライムの魔物が突然散り散りと消えていき、その場で消滅する。
レッド「消えた・・・。結局なんだったんだ、あのスライム・・・。」
レッド「そうだ、ペイセル!」
レッドは運転室に行きペイセルの様子を確認する。
ペイセル「レッド!魔物は?」
レッド「居なくなった!どうだ?止まるか?」
ペイセル「まだ、魔法陣が邪魔をして・・・。」
ペイセルがなんとか減速させようと奮闘していると、
クルドのし掛けていた魔法陣が突然崩壊する。
ペイセル「あれ?魔法陣が!」
すると突然列車に凄まじい揺れが襲いかかる。
ペイセル「うわっ!何ッ!?」
レッド「どこかに掴まれ!」
~後方車両~
後方車両でも突然の揺れで乗客たちは悲鳴を上げる。
子供「怖いよー!!」
雷閑「皆さん!頭を守って!飛ばされないように!」
レイラ「な、なんて揺れっ!」
~屋根上~
雅一「うおっ!こ、この揺れは・・・。」
ラフェスタ「クルドの魔法が・・・解けたんだっ!でも、今までバランスを取ってたけど、
支えがなくなったんだっ!」
雅一「くっそ、この揺れじゃあ、動くことが・・・出来ないっ!」
すると、列車は大きく上下に揺れる。すると雅一が列車の外側に放り出されてしまう。
雅一「やばっ!」
ラフェスタがすぐに気づき雅一を助けようと飛び出す。
ラフェスタ「雅一ーーーーーーー!」
その直後、列車が線路から脱線し始める。ラフェスタは空中で雅一に抱きつく。すると、
横に脱線した後方車両が勢いよく突っ込んでくる。
ラフェスタ「(避けれない!)」
すると雅一はとっさに自分を盾にしラフェスタを守る。そして後方車両の屋根が勢いよく
雅一の背中に直撃する。
雅一「ガハッ!」
ラフェスタが「雅一!」
二人は勢いよく近くの草原に投げ飛ばされてしまう。
~終点アクアペルム駅~
一方終点駅では、暴走する列車が勢いよくホームに突っ込んでくる。
駅員「お、おい。あれ・・・。」
客「おいおい嘘だろ・・・。」
駅員「逃げろ!急げ!」
駅に居た人達は全員急いでその場から逃げる。そしてついに列車がホームに侵入し、駅舎の一部を
ぶち破り、凄まじい轟音と共に列車の暴走が終わる。
駅員「い、一体何が起きたんだ・・・。」
駅員「わ、わからない。とにかく救急隊に連絡を!急げ!」
~後方車両~
レイラと雷閑が目を覚まし、状況を確認する。
レイラ「い、一体、どう、なったの?」
雷閑「音が・・・静かですね。」
乗客たちも恐る恐る様子を伺い始める。
子供「止まったの?」
レイラ「えぇ、列車が止まった・・・止まったわ!」
この事を聞いた乗客たちは歓喜を上げる。
乗客達「うおおおおおおおおお!!」
雷閑「姫様、まだ油断は許さない状況です。早く乗客を安全な所に移動させましょう!」
レイラ「そうね。皆さん、これから近くの広場に避難します。私達の誘導に従ってください!」
レイラ「雷閑。雷閑は負傷者が居ないか確認を!」
雷閑「承知しました。」
レイラの誘導で乗客、車掌は避難を開始し始める。
~運転室~
一方運転室では・・・。
レッド「うう・・・。止まった・・・のか。」
レッドが周りを確認すると頭から血を流して気を失っているペイセルを発見する。
レッド「おい、ペイセル!しっかりしろ。ペイセル!」
ペイセル「う・・・うう・・・。」
ペイセルは少しだけ反応を示し、少し安堵する。
レッド「良かった。とにかく、ここに居たら危険だ。早く出ないと。ほら捕まって!」
救急隊「おーい!大丈夫かー!?」
少しすると、救援隊が到着し、レッドとペイセルは無事に列車から脱出。
その後続々と救急隊が駆けつけ残りの乗客や巻き込まれた住民等の救出に尽力してくれた。
~アクアペルム駅前公園~
レイラ「良かった、死者がこれ以上でなくて・・・。」
雷閑「えぇ、ですが、ゼロには出来ませんでしたね。運転手2名は・・・。」
レイラ「悔しいけど・・・でも最善は尽くした・・・。そう思いたいわ。」
するとそこにレッドがペイセルをおんぶして合流する。
レッド「おーい、レイラ!雷閑!」
レイラ「二人共!無事だったんだ!」
雷閑「ペイセルは大丈夫なのか?」
レッド「あぁ、今は少し寝てるよ。命に別状は無いって。」
レイラ「本当に良かった。」
しかし、ここに二人が居ないことをレッドが質問する。
レッド「そうだ、雅一とラフェスタは?」
レイラ「いや・・・まだここには来てないよ。」
雷閑「確か二人はペイセルと一緒に先頭車両へ行ったはず・・・。大丈夫だろうか。」
レッド「(雅一、ラフェスタ・・・。無事なんだろうな!)」
~雅一、ラフェスタサイド~
二人は列車が脱線した場所から少し離れた草原に倒れていた。
ラフェスタは意識を取り戻して目を覚ます。
ラフェスタ「うっ・・・。(私は・・・そうだ、確か、クルドを倒した後、列車が大きく
揺れて、雅一と一緒に・・・。)」
ラフェスタ「そうだ!雅一!」
ラフェスタが動こうとするが、全身に猛烈な疲労が襲いかかり、視界がずっとぼやける。
ラフェスタ「うっ・・・。(体がおかしい・・・。全身の感覚がっ・・・。
神尓化・・・おじいちゃんから代々受け継いだ技でなんとか倒せたけど。)」
ラフェスタ「(でも・・・無理やりねじ込んだから・・・体に・・・力が入らない・・・。)」
ラフェスタはなんとか首を上げる。するとそこには地面に仰向けにあって倒れている雅一を
発見する。
ラフェスタ「(雅一・・・。)」
ラフェスタは力を振り絞り、雅一の所へと向かおうとする。
ラフェスタ「(だ、駄目だ・・・声が・・・出ないっ!)」
ラフェスタ「(早く、早く・・・みんなの所へ・・・いかないとっ!)」
ラフェスタがゆっくりと雅一の所へ移動していると、空から何者かがやってくる。
???「はぁ~、あんな事言っておきながら結局駄目だったじゃない。」
ラフェスタ「(だ、誰の声?)」
???「クルドの奴が心配で影から見てたけど、ま、予想通りね。」
その人物は上空から雅一とラフェスタがいる所にゆっくりと降り立つ。
ラフェスタ「(だ、誰か・・・来たの?)」
???「ふーん、この二人が災害を2体も倒したっていう例の冒険者か。とっても弱そ。」
???「ま、この二人今瀕死みたいだし、さっさと息の根を止めてあげるとするかな。」
ラフェスタはその言葉を聞いて、か細い声を発する。
ラフェスタ「な・・・何をっ・・・。」
その際ラフェスタはその人物の特徴を少しだけ確認する。
ラフェスタ「(ピンク色の髪の毛の・・・女の子?)」
???「じゃあね、異邦人と猫娘さん。」
その少女は雅一とラフェスタにめがけて黒紫の魔法を向ける。




