初の冒険者訓練
ライフは雅一とラフェスタを冒険者ギルドの前まで送った。
ライフ「ついたぞ。ここが冒険者ギルド エルダ支部じゃ。」
雅一「これが・・・冒険者ギルド・・・。」
雅一とラフェスタはライフと別れ、雅一とラフェスタは冒険者ギルドの前で立っていた。
ラフェスタ「では・・・行きましょう。」
雅一「お、おう。」
二人は扉を開けて中へと進んでいく。そして中に入ると色んな身なりを整えた冒険者が
集まっており賑わいを見せていた。
【冒険者ギルド エルダ支部】
~一階ロビー~
雅一は初めて見る本物の冒険者ギルドにとても興味を示していた。
雅一「(すげぇ・・・。なんて非日常感・・・。)」
雅一「(剣、弓に杖・・・、大剣と色んな装備を持ってるんだなぁ・・・。)」
雅一「(装備も千差万別だ・・・。鈍重な装備もあれば軽装のものも。)」
雅一「(今までゲームとかアニメとかでしか見たことなかったから・・・。)」
雅一が色々見ているとラフェスタが話しかける。
ラフェスタ「どうしたんですか?早く受付済ませますよ。」
雅一「あぁ、すまんすまん。」
二人は受付に到着し、空いている受付を案内され、冒険者ギルドの受付嬢がお出迎えしてきた。
受付嬢「はじめまして、私はここのギルドで受付嬢をしていますメルと言います。」
メル「えっと・・・お二人は初めての登録ですね。お名前は、佐藤雅一さんとエラ・ラフェスタさん。」
メル「では、この後軽い検査を受けてもらいますので、番号が呼ばれるまで席でお待ち下さい。」
そう言われると番号札が渡され、少し待つこととなった。
そして周囲では二人の様子が気になってみる冒険者が何人か居た。
冒険者A「おい、ここらじゃ見かけない顔がいるぞ。」
冒険者B「猫族と・・・あの男性誰かしら。」
冒険者C「さっき聞いたことない名前だったな。」
その視線に雅一は感づく。
雅一「(なんかめっちゃ見られてるぅ・・・。)」
雅一「(それもそうだよな・・・。俺この世界の住民じゃないしライフさんも言ってたけど、
ラフェスタは猫族。ここよりも遠い場所の出身だからこの地だと珍しいんだよな。)」
雅一「(それに・・・このワイシャツと黒ズボンのまま物騒な剣を持ってたら完全に変人だよな・・・。)」
しばらく待っていると番号が呼ばれ、メルの案内の元、簡単な検査をするための部屋へと
案内される。
~検査室~
メル「では、二人の適性検査を行います。」
メル「この適性検査では二人の冒険者としてどれほどの能力があるかを見極め、
その結果に応じた結果の元で冒険者ランクを付けさせていただきます。」
メル「冒険者ランクは最低ランクのE級から最高ランクのS級まであります。ただし、E級にも
届かない場合は事前に研修を受けて頂く必要がありますのであらかじめご理解ください。」
雅一「なんか・・・緊張する・・・。」
メル「肩の力を抜いてリラックスしてください。それでは二人共準備は良いですか?」
ラフェスタ「はい、大丈夫です。」
雅一「お、俺も大丈夫。」
メル「では、適性検査を始めます。」
そういうとメルの合図で雅一とラフェスタの適性検査が始まった。
検査自体は水晶の光を当てて行うもので、特にそこまで長い時間がかかることはなかった。
適性検査数分後・・・。
いよいよ検査が終わり、二人に結果がメルから伝えられる。
メル「では、結果を発表します。二人の適性検査の結果は・・・。」
メル「残念ながらランク外になります。」
その結果を伝えられたがそこまでショックではなかった。
雅一「(まぁ、そりゃあそうだよな。)」
そこでメルからこの後の事を伝えられる。
メル「ランク外二人はこの後2つの選択肢があります。一つは先程も話した通り、
研修を受け試験に合格する、もう一つは冒険者を辞退するの2つになります。」
2つの選択肢を提示されたがラフェスタの心が揺らぐことはなかった。
ラフェスタ「では、研修を受けさせてください!」
雅一「即断かよっ!」
ラフェスタ「だって、ここまでやって結局「冒険者やめます」なんてできるわけ無い。」
ラフェスタ「それに私には・・・。」
ラフェスタの心に雅一も感化される。
雅一「はぁ~・・・。わかったわかった。自分も研修を受けます。」
メル「わかりました。ではギルドマスターの方にその方向で進めてもらいましょう。」
検査が終わった二人は研修の日程を聞きその後、ギルドを後にした。
二人の様子を見ていたメルに屈強な男が話しかける
屈強な男「お、久しぶりの冒険者希望者かい?」
メル「えぇ、ガイルも気になる?」
ガイル「あぁ、ここ数十年間新人を見なかったからな。」
ガイル「それで、見込みは?」
メル「うーん、今のところだと厳しいかな。適性検査ランク外だったし。」
ガイル「そうか、じゃあ、ギルマスには俺から伝えておくよ。」
メル「えぇ、よろしく。」
そう言うとガイルはメルから去っていった。
メル「数十年ぶりの新人か・・・。」
その後、時が過ぎ、研修を受ける日がやってきた。ラフェスタと雅一は
ギルド内にある研修会場にやってきた。
~冒険者ギルド 研修会場~
会場には雅一とラフェスタの二人以外研修を受ける人は居なかった。
ラフェスタ「私達二人だけみたいですね・・・。」
雅一「そうみたいだな・・・。」
少しすると会場に講師としてガイルが入ってきた。
ガイル「よしそれじゃあ、冒険者研修を始めるぞ。」
雅一&ラフェスタ「よろしくお願いします。」
いよいよ冒険者としての研修が始まり、最初は冒険者の基礎や野外活動の内容、
更に野営の仕方等冒険者としての基礎中の基礎から始まった。
そして次に行った研修が実技研修。実際に人形を相手に戦闘能力を上げるために行う研修で、
ラフェスタと雅一は屋外の訓練場へとやってきた。
ガイル「二人共、戦闘経験はほぼ無いと聞いている。まずは今のお前達がどれほど動けるのか
見てから個々で改善点を伝える。」
雅一&ラフェスタ「わかりました。」
雅一「(いよいよ実技か・・・。緊張するな・・・。)」
ガイル「目標は初級人形10体、魔物のクラスで言えば最低のE級レベルだ。」
ガイル「これを制限時間内にどれだけ倒せるかやってもらう。では早速位置について」
二人は位置についた。
ガイル「では、初め!」
ガイルの合図で実技研修が始まった。雅一とラフェスタは人形に向かって攻撃を仕掛ける。
ラフェスタ「はぁぁぁ!!」
ラフェスタは元の身体能力の高さを活かし、正確に人形に攻撃を当てていく。
そんな光景を見ていた雅一は感心してしまう。
雅一「すげぇ、ライフさんから話は聞いてたけど、本当にあんな風に動けるんだ。」
雅一「それに、複数体相手に的確に攻撃を当ててる・・・。」
雅一「俺も、せめて一体ぐらいは・・・。」
雅一は剣を構え、人形に向かって思いっきり振り下ろす。しかし、重心のバランスが崩れ、
思うように剣を降ることができなかった。
雅一「いってて・・・。剣を降るのってこんなに難しかったのか・・・。ん?」
一方ラフェスタは複数の人形を相手にしていたが一体倒すのになかなか手こずっており、
疲労が見え始めていた。
ラフェスタ「はぁはぁはぁ。思ったよりきつい・・・。」
そうしていると、隣から雅一の声が聞こえ、ラフェスタは声の下方向を見た。すると・・・
人形に終われて全速力で逃げる雅一の姿があった。
雅一「たーすーけーてー!!」
雅一「ヒィィィ!」
ラフェスタ「な・・・何やってんだろ・・・。」
雅一「ひぇぇぇ!人形なのに殺意高すぎだろぉーーー!!」
その後二人は日が暮れるまで実技研修を行い、研修1日目のすべての工程が終了したのだった。




