因縁の戦い
暴走列車は途中の駅を猛スピードで通過していき、終点までの距離がどんどん短くなっていく。
クルド?「さあて、まずは雅一、お前から・・・。」
クルドは倒れて動けない状態の雅一にトドメを刺そうとする。
ラフェスタ「クラッシュ・インパクト!」
その時、ラフェスタがクルドに攻撃を入れてトドメを阻止する。
ラフェスタ「雅一!大丈夫!?」
ラフェスタは屋根の上から雅一に大丈夫か呼びかける。
雅一「あ・・・あぁ、なんとかな・・・。」
ラフェスタ「良かった・・・。」
クルド?「つくづく私の邪魔をする娘だな!」
クルド?「まぁいい、標的変更だ。まずはお前からだ!猫娘!!」
すると、紫色の小さい魔法陣を突然繰り出す。
クルド?「喰らえ!ダーク・スパイラル!!」
魔法陣からは黒く鋭利な小さな結晶体が勢いよくラフェスタに飛んでいく。
ラフェスタ「くっ!」
ラフェスタは剣を使って必死に受け流す。
クルド?「どうだ?手も足も出ないだろ?」
ラフェスタ「この密度っ!あの状態変化で・・・ここまでのことが出来るのかっ!」
一方雅一は穴の所から無数の飛翔体を確認し、出られない状態にあった。
~車内~
雅一「くっそ、あんな状態じゃあここから出られない・・・。とは言え、ほかも所から
上に上がろうものならあの飛翔体の餌食になりかねない・・・。」
~屋根上~
屋根上ではラフェスタが必死にクルドの猛攻に耐え続けていた。
ラフェスタ「(くっ、これじゃあ、雅一の支援も出来ないっ!)」
クルド?「粘るねぇ・・・ならこれならどうだ!」
クルドは更に攻撃速度と密度を上げる。
ラフェスタ「くそっ、受けきれないっ!」
その密度の濃さとスピードの速さでラフェスタは攻撃を受けてしまい、
体中に傷がついていく。
ラフェスタ「くっ!」
ある程度まで放つと攻撃が止む。しかしラフェスタは全身傷だらけになり、かなり消耗している。
ラフェスタ「はぁ・・・はぁ・・・。」
クルド「ハッハッハ、どうだ、ダーク・スパイラルの威力!厚さ30cmもの鉄板でさえ
貫くこの結晶体の猛攻!お前のような生身では、ひとたまりもないだろう!」
その後雅一が穴から出てくる。
雅一「ラフェスタ!すまん、援護出来なくてっ!?」
雅一「お、おい、大丈夫なのか?その出血量!」
ラフェスタ「だ・・・大丈夫・・・。」
雅一「大丈夫なわけあるか!待ってろ、今回復を!」
雅一がラフェスタに回復をかけようとしたその時、ラフェスタがクルドの行動を
注視する。
ラフェスタ「あいつ・・・一体何をっ!」
するとクルドの手から粘性のある液体が出てきて、屋根上に落ちる。そして次の瞬間、
スライムのように動き出した。
雅一「な、何だあれ?赤黒い・・・スライム?」
クルド?「さっきから運転室に邪魔者がいるなぁ。排除してこい!」
クルドはスライムらしきものに命令するとそのスライムは客車の屋根をすり抜けて下に
降りていく。
ラフェスタ「ま、まずい!」
雅一「くそっ!待て!」
雅一はとっさに剣を持ち、そのスライム討伐に向かうが・・・。
クルド?「遅い!」
クルドがそれを邪魔をする。そして雅一に一撃攻撃を入れ、雅一をスライムから少し遠ざける。
ラフェスタ「ま、雅一!」
雅一「くっそぉ・・・。」
そしてついにスライムらしき生物は完全に下に降りてしまった。
ラフェスタ「お、お前・・・一体・・・何をっ考えてる!?」
クルド?「運転室にいる邪魔者を排除するだけだが?」
ラフェスタ「なっ!」
雅一&ラフェスタ「(ペイセルが、危ないっ!)」
~運転室~
一方運転室ではペイセルが減速させるための魔法をかける準備を進めていた。
ペイセル「よし、準備完了。後は詠唱をかけ続けるだけ・・・。」
するとすぐ近くの客車で何か液体が落ちるような音が聞こえる。
ペイセル「何!?」
ペイセルはその音が気になり、後ろを振り返る。恐る恐る1号車の中を見てみると、
そこには徐々に形を変化させる赤黒いスライム状の何かが居た。
ペイセル「な、何、あれは・・・。」
赤黒いスライムはペイセルを見つけると、体から細い無数の触手を出現させ、
その触手を使い、ペイセルにめがけて襲いかかる。
ペイセル「!!」
絶体絶命なペイセル。もう駄目だと思ったその時、
レッド「ゴット・フレイム!」
ペイセルに襲いかかっていたスライムを焼き切り、間一髪でペイセルを守ることに成功する。
ペイセル「レッド!」
レッド「やっぱり、来てよかった。しかし、こいつは何だ?
モンスター図鑑にもこんな奴は乗ってなかったぞ・・・。」
ペイセル「わ、私にもわからないよ・・・。」
するとスライムはすぐに再生し、触手の先を尖らせて再び攻撃を仕掛ける。
ペイセル「レッド!」
レッド「ファイヤー・サークル!」
レッドは再び触手を焼き切る。
レッド「俺のことは構うな、ペイセルは早く詠唱を!」
ペイセル「わ、分かった。」
ペイセルは暴走列車のスピードを少しでも遅くするため詠唱を始めた。
ペイセル「私の魔力でどこまで速度を落とせるかわからないけど・・・。やるしかない。」
ペイセルが詠唱を始めると、魔法陣が光初める。
ペイセル「クロック・ブリアード!」
ペイセルが唱えると、用意した魔法陣が強く光り始め、列車全体が緑色のモヤで覆われ、
列車の速度が若干ではあるが落ち始めていく。
この感覚は上で戦っている雅一とラフェスタにも届く。
~屋根上~
雅一「こ、これは・・・。」
ラフェスタ「列車の速度が・・・落ちてる?」
雅一「ということは、ペイセルがやったんだ!」
クルド?「っち、また邪魔が入ってきた・・・。まぁいい、あいつは永遠に再生を繰り返す。」
クルド?「ただ消耗し続けて、やられるのが落ちさ。」
クルド?「だが、そろそろこっちも終わらせるか。私の復讐を遂行するために!」
雅一「くそ、回復する時間もないっ!」
雅一とラフェスタにクルドは再び攻撃を仕掛ける。二人はギリギリの所で回避をし反撃する。
雅一「パワー・ラッシュ!」
ラフェスタ「ストライク・ショット!」
しかし、二人の攻撃は先程よりも手応えを感じなくなっていた。
ラフェスタ「くっ!か、硬いっ!」
雅一「さっきまで攻撃入ってたのにっ!」
クルド?「無駄なんだよ!デス・ブラスト!」
雅一「うああああ!!」
クルドの攻撃が雅一に直撃してしまう。雅一はそのまま3号車付近まで後退してしまった。
ラフェスタ「雅一!」
クルド?「よそ見は駄目だぞ。」
再びクルドはラフェスタに強烈な一撃をお見舞いする。
ラフェスタ「ガッ!」
ラフェスタ「がっ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
ラフェスタはたまらず膝を付いてしまう。
クルド?「ふん、じゃあな、これで私の目的も果たせる・・・。お前達の仲間も全員
この私、クルドが始末したと、自身を持って報告できる!!ふふふ・・・。」
そうするとクルドは超巨大な結晶体を生成する。
クルド?「死にな!」
そしてクルドの生成した結晶体はラフェスタにめがけて発射される。
ラフェスタ「(だ、駄目だ!この攻撃は受け止めれない!
あの時の結晶群の時よりも明らかに違う魔力量だ!)」
ラフェスタ「(あの硬さじゃあ、ヒビすら入らないっ!)」
ラフェスタ「(こんな所で、絶対に・・・絶対に負けるわけにはいかないのにっ!)」
ラフェスタ「(駄目だ!死ぬっ!)」
するとラフェスタの今までの記憶が一気に蘇り始める。




