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地獄のパランディ防衛戦

戦況は一気に形勢逆転の状態になり、押していた前線も敵の圧倒的な数によって

押され始めていた。


~前線部隊~

レッド「ゴッド・フレイム!」

ラフェスタ「神速!羅真拳!」

雷閑「駄目です。キリがありません!」

レッド達も応戦するが後方部隊へ敵が更に流れていく。


ペイセル「でも、どうしてアンデットが地面から奇襲なんて・・・。」

ラフェスタ「わからないっ。でもアンデットにそんな能力も知能もなかったはず!」

するとレッドが今回の奇襲攻撃の理由が一つ思いついた。


レッド「もしかしたら、この機を狙っていたんじゃないか。」

雷閑「この機とは?」

レッド「遠距離攻撃部隊からの攻撃が奇襲を食らった後方部隊に集中しただろ。」

レッド「前方の攻撃が手薄になったタイミングを見計らって、一斉にやってきた。」

ペイセル「まさか、このアンデット達は・・・。」

レッド「あぁ、考えたくもないが、動きに統率が取れてやがる!」

レッド「でなければ、わざわざ穴を掘って後方部隊に奇襲を仕掛けるなんて事しないだろ。」


しかしラフェスタはレッドの理由に疑問を感じていた。


ラフェスタ「じゃあ、一体誰がこんな大群の指揮を?」

レッド「さぁな。考えられるとすれば、ブロストキングが出しているか・・・。」

レッド「または別の指揮官的な存在がいるという事ぐらいだがなっ!」

しかし、前線部隊も次第に敵に囲まれつつあった。


メサル「まずい!このままだと囲まれるぞ!」

雷閑「くっ、陣形は総崩れ・・・。レッドっ!」

レッド「わかってる!絶対に包囲されるな!」

必死に抵抗を続ける部隊だが、敵の圧倒的な数の力により戦況は更に悪化していく。

そんな中、ペイセルは起死回生の一手を打つべく、あることを決心する。


ペイセル「皆さん、私に時間をいただけないですか!?」

雷閑「ペイセルさん?」

ペイセルの顔を見たメサルはなにか策をがあることを察する。

メサル「ペイセル。なにか策があるんだな?」

ペイセル「はい。私の極限魔法でこの大軍勢をすべて吹き飛ばします!」

ペイセルから出た極限魔法というワードを聴いたレッドは驚いてしまった。


レッド「きょっ極限魔法!?お前っそれは!」

ペイセル「わかってます。一度使えばしばらく私は動けなくなる。」

ペイセル「でも、このままだと、確実に全滅してしまいます!」

ペイセルの言葉に感化され、みんなの決意が決まる。


ラフェスタ「全滅なんて、ゴメンだね!」

雷閑「時間を稼ぎますよ!」

ペイセル「皆さん・・・ありがとうございます!」

レリルが他の部隊にもこの一件をすぐに通達した。


レリル「全部隊へ通達!これよりペイセルが極限魔法の発動準備に入る!」

レリル「なんぴとたりとも、ペイセルの邪魔をさせるな!」

全部隊「了解!」

そしてその内容は司令部の方にも伝わった。


~司令部~

ライド司令官「まさか、極限魔法を使うとは・・・。」

観測手「司令官、極限魔法とは一体・・・。」

ライド司令官「魔法関係で最高峰と言われる魔法だ。使える者はごくわずかとされている。」

観測手「では、ペイセルも?」

ライド司令官「あぁ、だが、極限魔法は一人に付き1種類しか使えなく、

同じ魔法は絶対にかぶらないと聴く・・・。」

ライド司令官「ペイセルは一体なんの極限魔法を使うつもりなんだ・・・。」


~最前線~

ペイセルは杖を天高くあげ、詠唱を唱え始めた。

するとペイセルを中心に白く輝く魔法陣が発動し、ペイセルに力が集まっていく。


レッド「これが極限魔法か・・・。実際に見るのは初めてだなっ!」

メサル「だが、彼女は一体なんの魔法を使う気なんだ!?」

レッド「吹き飛ばすって言ってたから、十中八九広範囲攻撃型になるが・・・。」

ラフェスタ「とにかく、今は全力でペイセルを守るっ!」


ペイセル「(極限魔法は今まで一度も成功したことないけど・・・。)」

ペイセル「(でも、今の現状を打破するにはっこれしかないっ!)」

ペイセルは更に魔力を高めていく。しかし次第に体に大きな負担が押しかかっていく。


ペイセル「(くっ・・・。体が重いっ・・・。頭が痛くなってきたっ・・・。)」


レリル「くっそっ!ペイセル!まだか!?」

必死に防衛しているが、やはり次第に押され始めていく。

アンデット「グアアアア!!」

ラフェスタ「させないっ!」

ラフェスタ「ペイセル!後、どれくらい!?」

ペイセル「あ・・・後っ・・・。10分・・・。ゴホッゴホッ!」

ラフェスタ「ペイセル!口から血がっ!」

ペイセル「だ・・・大丈夫だから・・・。頼みますっ!」

ラフェスタはペイセルの護衛に周り、ペイセルは詠唱を唱え続ける。


次第にペイセルの意識が薄れそうになる中、

ペイセルは師匠に言われたある言葉を思い出す。


~数年前~

ペイセル「極限魔法ですか?」

ビクト「そうじゃ。お前は魔法の才能がある。お前ならきっと習得できるはずじゃ。」

ペイセル「ですが師匠、私は師匠みたいな魔法はまだ使えません。」

ビクト「安心せい。私のかわいい一番弟子。ワシが1から教えてやる。」

当時のペイセルは師匠に言われた通り、日々極限魔法の練習を繰り返していた。

しかし、詠唱の途中で魔法陣がどうしても破裂してしまっていた。


ペイセル「イテテ・・・。」

ビクト「これで30回目じゃな。」

ペイセル「はぁ・・・はぁ・・・。し、師匠。これ本当に・・・できるんですか?」

ビクト「ワシが必ずできるようにしてやる。だから安心せいペイセル。」

するとペイセルはどうして極限魔法を会得させようとするのか質問を投げかける。


ペイセル「し、師匠。どうして私に極限魔法を覚えさせようと?」

ビクト「それは・・・。」

ビクトは昔の事を思い出しながら、ペイセルに話した。

ビクト「ワシの師匠からの・・・宿題じゃな。」

ペイセル「宿題・・・ですか・・・。」

ビクト「まぁ、覚えておいて損はないさ。いずれその力が役に立つ日が来るじゃろ。」


~現在~

ペイセル「(あの時、師匠は細かいことは話してくれなかったけど・・・。)」

ペイセル「(今ならこの力が役に立てるはずっ!)」

ペイセルの魔法陣は更に強い力を放ち、ついにまばゆい光を放った。


レッド「こ・・・これはっ!」

ペイセル「みんなっ!できるだけ距離をとって!」

メサル「全員一時撤退!!」

前衛部隊の全員がペイセルを残し、一時撤退する。その瞬間、アンデット達が

ペイセルにめがけて襲い始める。


そしてペイセルは最後の詠唱を唱える。

ペイセル「我に応えし天より授けられし力よ。今一度力を解き放ち、

我等の障害となる邪悪を打ち破れ!!」

ついにペイセルの極限魔法が発動し始めた!

ペイセル「メテオ・ストライク!!」


ペイセルが杖を大きく振りかざすと、空に巨大な魔法陣が出現し、

突然巨大隕石が現れ、そのまま地面に衝突した。


ズドォォォォン!!と凄まじい振動と熱、爆風により、無数に居たアンデット達は

一網打尽することに成功する。


レッド「うぉぉぉぉっ!!」

レリル「みんなっ!吹き飛ばされるなっ!」

ラフェスタ「これが・・・ペイセルの極限魔法・・・。」

ライド司令官「なんという・・・威力・・・。」

後方部隊を襲撃していたアンデット達も吹き飛ばされ、相当数の敵を一撃で倒し、

隕石が衝突した後には、巨大なクレーターが存在しており、

隕石は次第に霧状となり消えていき、絶体絶命の危機を乗り換えたのだった。

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