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異世界での1日

~北東の町 エルダ~

雅一とライフはそのまま猫耳少女と負傷した冒険者3人を病院に連れて行った。


【エルダ総合病院】

医師からは猫耳少女の状態が非常に危険であったことを告げる。

医師「応急処置をしていただきありがとうございます。もしあのまま放置していれば、

彼女は命を落としていたでしょう。」

ライフ「では、彼女の事と冒険者の事よろしくお願いします。」

医師「はい、また何かありましたら連絡いたしますので。」

そう言うと医師はそのまま病室へと入っていき、ライフと雅一は病院を後にした。


【外】

雅一「大丈夫かな。」

ライフ「一命はとりとめたんじゃ。後は医者に任せるとしよう。」

そうしていると、雅一のお腹からお腹が空いた音がなり始める。

ライフ「雅一、お腹空いたのか。」

雅一「(そういえば、朝からまだ何も食べてなかったなぁ・・・。)」

ライフ「ワシの家が近くにある。お昼をご馳走しよう。」

雅一「えっ?いいんですか?」

ライフ「ワシもお前さんに助けてもらったからの。さ、お昼食べに行くぞ。」

雅一「はい!」

こうして雅一はライフの家に立ち寄りお昼をご馳走してくれることとなり、

歩くこと数分後、ライフの家に到着する。


【ライフ氏の家】

雅一「お、お邪魔します。」

ライフの自宅は一回が店舗となっており、様々なポーションや小道具等がおいてあった。

雅一「ライフさんの自宅って自宅兼店舗だったんですね。」

ライフ「あぁ、色んな商品取り扱ってる。冒険や旅、日常生活でも役立つ物が揃ってるぞ。」

ライフ「さ、住居は2階じゃ。遠慮せず上がってくれ。」

二人は2階へ上がり、住居部分へと入っていく。雅一は住居部分に行こうとする時に

いつも通り靴を脱ぎ始める。その光景をライフは不思議そうに見ていた。


ライフ「お前さん、なぜ靴を脱ぐんじゃ?」

雅一「え?」

ライフ「もしかして、お主の故郷じゃあ、住居に上がる時は靴を脱ぐのかい?」

雅一「は、はい・・・。」

ライフ「土足でいいぞ。気になるならスリッパを持ってこよう。」

雅一「い、いえ土足で大丈夫です。」

雅一はリビングに上がり、席についた。


【ライフ氏の家 2F】

ライフ「そこでゆっくり待ってなさい。」

そう言うとライフはキッチンに立ち、早速料理をし始める。

手慣れた手つきで料理をし、いい匂いが漂い始める。

雅一「(いい匂い・・・。)」

ライフ「ほら、できたぞ。」

ライフが料理を運んでくると、とてもいい匂いが更に漂ってくる。

雅一「おぉ・・・うまそう・・・。」

お肉をハーブで焼いた本格的なステーキで、肉汁とソースが絶妙に絡み合い食欲をそそる。

ライフ「さ、遠慮せずに食べてくれ。」

雅一「い、いただきます!」


雅一は異世界に来て初めてのご飯を食べ始める。するとあまりの美味しさに

どんどん食べ進めていく。

雅一「(うまっ!なんだこれ・・・。ただのステーキなのに肉の旨味が強くて、噛めば噛むほど

肉汁が口の中に溢れてくる!それにこのハーブの香りに濃いめの味付けのソースが

絡み合って・・・)」

雅一「やばい・・・うますぎる・・・。」

ライフ「(美味しそうに食べるのう。)」

雅一「これ、どんなお肉使ってるんですか?牛?っぽいけど・・・。」

ライフ「ゲイルバイナーという魔物肉じゃ。」

聞いたことの無い肉の名前を聞いた雅一は初めての異世界食材に驚く。


雅一「(魔物のお肉・・・。これが・・・。)」

二人は雑談をしながら昼食を取り、お腹が膨れた。


雅一「ふぅ、ごちそうさまでした。とても美味しかったです。」

ライフ「それは何よりじゃ。」

ライフは昼食の片付けをしはじめた、雅一はライフにバイラズ帝国の事について

もう少し深堀りして聞いていた。


雅一「ねぇ、ライフさん。」

ライフ「なんじゃ。」

雅一「バイラズ帝国を今支配している人って一体誰なんですか?」

ライフは少し口を閉ざし、思い悩んだが雅一に話し始める。


ライフ「そうじゃな・・・。今バイラズ帝国を支配しているのは、

元勇者パーティーと聞いている。」

その衝撃的な回答に雅一は大声を上げてしまう。


雅一「えっ!勇者が!?」

ライフ「なんじゃ!いきなり大声あげて・・・。」

雅一「あ、ご、ごめんなさい、勇者って聞いてついびっくりして。」

ライフ「はぁ、まぁ無理もない。かつて世界を救った勇者が今度は世界を侵略する側に

回ってるって聞いたら誰だって驚くじゃろ。」

雅一「でも、なんでその勇者はそんな事を?」

ライフ「さぁ、それはワシにもわからん。本人に直接聞くしか無いが・・・。」

ライフ「勇者がいたのは今から千年以上も昔の話じゃ。」

雅一はまたしても思考が追いつかずに硬直してしまった。


雅一「え・・・千年以上前?・・・。」

雅一「なにそれ・・・勇者は人外って事なの?」

ライフ「さぁ、ワシも話でしか聞いたことがないからな。」

ライフ「まぁ、でもかつての勇者がこの世界を壊そうとしているのはなにか

よっぽどの理由があるんじゃろう。」

雅一「でも・・・力でねじ伏せるなんてやってることがまるで魔王じゃないか。」

ライフ「そうじゃな。今は面影すらなくなってしまった勇者がこんな行動に出た理由は、

ワシも知りたいと思って待っておるんじゃ。」

ライフ「いつの日か、その理由が解明される日が来ると信じてな。」


雅一はこの世界で起きている戦争が初めて自分のことだと認識し始めていた。

雅一「(自分が元いた世界だとはるか遠い出来事とか、全く関係のない事だと思ってたけど・・・。)」

ライフ「さて、話は以上じゃ。他に聞きたいことはあるかの?」

そう言うと、雅一は首を横に振った。


雅一「ううん、大丈夫です。」

ライフ「そうか。」

ライフ「ま、今日はワシの家でゆっくりしていなさい。色々あって疲れたじゃろ。」

雅一「では、お言葉に甘えて・・・。」

そう言うと雅一はその後ライフの家でゆっくりをくつろぎ、異世界の中で初めての夜を迎えた。

雅一は空いている部屋を借りて、ベットの上で横になっていた。


【2F 寝室】

雅一はベットで寝転がり、今日一日起きたことを振り返っていた。

雅一「夕食の料理も美味しかったなぁ・・・。」

雅一「異世界の料理、どんなものか緊張したけど、美味しかったし

それに、元の世界で見たことのある料理もあったし・・・。」

雅一「とりあえず、どうにかなりそうだな・・・。」


しかし、それと同時に戦争のことや自分が今まで想像していた異世界の常識が

破られた事についても考えていた。


雅一「戦争か・・・。元いた世界で異世界に来た主人公はチート能力を使ってハーレム築いて、

キャッキャウフフで順風満帆な生活を送る系が多かったけど・・・。」

雅一「ハハ・・・流石に現実的にそうもいかんよな。」

雅一「しかも・・・チートや神の加護とかもないって言われたしな・・・。」

雅一「・・・。いや、たとえチート能力があったとして、何をするんだ?戦争を止めるとかか?」

雅一「いや、そんな大役、俺に務まるとも思えんし・・・。」

雅一「はぁ・・・考えても仕方ない。とにかく寝よ・・・。」

雅一はようやく就寝につき、じっくりと休んだ。

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