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大厄災の発生

雅一達が全速力で現場から距離を取っている間に司令部へ連絡が入る。


~作戦司令部~

ライド司令官「こちらライド。雅一状況はどうなっている。」

雅一「爆弾の設置はすべて終了。ただ、予想よりも早いペースでアンデットの大群が

こっちに迫ってきていて!」

雅一「今すぐ攻撃態勢に移行してください!」

雅一の必死な連絡を受け取ったライド司令官はすぐに状況を察知し、

全部隊への攻撃態勢命令を下した。


ライド司令官「全部隊に告ぐ!今すぐ攻撃態勢に移行しろ!!」

司令官の命令により、全部隊がすぐさま攻撃態勢を整え始める。

すると司令官横で渓谷の方を見ていた観測手がなにかを発見する。


観測手「し、司令官!」

ライド司令官「どうした?」

観測手「渓谷の奥から、ものすごい砂煙が!」

ライド司令官「なっ!もうそこまで来ているというのかっ!」

次の瞬間、司令官の方でも小刻みに地面からの振動を感知するようになってきた。


ライド司令官「な、なんだっ!?」


~前線部隊 第1部隊~

その振動はレッド達や後方支援部隊に配属されているペイセルも体感していた。

ラフェスタ「な、何っ!?」

雷閑「地面が・・・揺れている?」


ペイセル「この揺れは・・・。」

ペイセル「レッドさん。この揺れ!」

レッド「あぁ・・・間違いない。奴らが来たぞ・・・。」

レッド「大厄災!ブロストキングの大軍勢がっ!」


~作戦司令部~

司令官はすぐに迎撃ができるように、遠距離攻撃部隊に命令を下した。

ライド司令官「遠距離攻撃部隊!攻撃準備!」

司令官の指示で慌ただしく攻撃準備が始まった。

そして司令官はすぐに雅一達に攻撃範囲外からの退去を命じた。


ライド司令官「雅一よ。残るはお前達3人だけだ。今すぐに予定攻撃範囲から

退去せよ!」


~輸送車側~

雅一「りょ、了解!」

レイラ「兵士さん!聴いた!?今すぐ横に反れて!」

兵士「む、無茶言わないでくださいよ!このスピードで急激に曲がったら

横転しますよ!」

雅一「だけど、このままだと、爆弾が爆発しても、俺達が邪魔で攻撃ができないっ!」

しかし、次の瞬間、輸送車からなにかが飛びつく音が聞こえてくる。


雅一「な、なんの音だっ!」

すると輸送車に一部のアンデットがまとわりつき始めたのだ。

レイラ「もうここまでっ!?爆弾エリアを飛び越えたのっ!?」

すると輸送車を運転していた兵士が叫びを上げ始めた。


兵士「うわぁぁぁ!!やめろっ!どけっ!見えないっ!」

なんと正面のガラスにへばりついて視界を完全に遮ってしまったのだ。

突然の出来事でパニック状態になってしまった兵士は輸送車を左右に大きく動かし始めた。

レイラ「痛っ・・・。兵士さん!落ち着いて!」

レイラが声をかけても兵士のパニックは収まることなく、大きめの岩に乗り上げてしまった。

雅一「やばっ!」

次の瞬間、雅一とレイラの乗っていた輸送車が横に横転してしまったのだ。

その様子を観測手は確認していた。


~作戦司令部~

観測手「し、司令官!雅一とレイラ、兵士一人を載せた輸送車が!」

ライド司令官「くっそ・・・。」

観測手「このままでは遠距離攻撃ができません!」


~輸送車側~

一方雅一レイラ、兵士は車内でなんとか気を失わずに済んでいた。

レイラ「いたた・・・。みんな無事!?」

雅一「な、なんとか・・・。」

雅一「兵士さんは!?」

兵士「す、すまない!これじゃあ、もう動けないっ!このままだと3人共

アンデットの餌になるか、爆風で死ぬかのどっちかだ!」

万事休すとなった3人だったが、レイラが咄嗟の判断で兵士を運転席から外し、

雅一と兵士を抱え始めた。


兵士「ちょ、ちょっと!なにするんですか!?」

雅一「なんで俺も抱えられてんの・・・。」

レイラ「二人とも、喋ってると舌噛むよ!」

そうゆうとレイラは次の瞬間、体制を低くし、とある移動スキルを発動した。


レイラ「神速!雷光!」

レイラの移動スキルによってものすごい勢いで輸送車から飛び出し、

一気に横へと逸れていき、攻撃範囲外への脱出を成功させた。

一部のアンデットはその後を全力疾走で負い始めた。


一方司令部では、まもなく敵の軍勢が爆弾トラップに差し迫ろうとしている様子を

観測手が確認していた。


~作戦司令部~

観測手「司令官、まもなく、敵の最前線が最初のトラップ位置にたどり着きます!」

ライド司令官「爆破が観測されたら第1部隊、第2部隊を攻撃態勢に移す!支援攻撃も行わせろ!」

観測手「残り。500m!300m!100!」

そしてついにアンデットの大群が爆弾トラップの上を踏み荒らし始めた次の瞬間・・・。


ズドォォォォン!!と凄まじい轟音と爆風が発生。

大規模なアンデットの軍勢も凄まじい勢いで吹き飛ばされ、相当な数の迎撃に

成功したのだ。

しかし、その圧倒的な火力の高さに各部隊にも爆風が飛んでくる。


~各部隊~

レッド「うっ!」

ラフェスタ「くっ!」

ペイセル「す、すごい爆発・・・。」

その爆発であたりが暗くなった大渓谷を真っ赤に染め上げ、激しい炎が燃え広がっている。

その光景はレッド達の目にも写っており、雅一達の安否を心配する。


レッド「い、今の爆発・・・雅一達は大丈夫なのか・・・」

雷閑「・・・。」

ラフェスタ「生きてる・・・。そう信じるしかないよ・・・。」


~一方雅一側~

雅一とレイラと兵士は猛烈な爆風によって、作戦部隊からかなりの距離を

飛ばされてしまった。

雅一「いてて・・・。」

レイラ「う・・・」

雅一「だ、大丈夫か?レイラ・・・。」

レイラ「な、なんとかね・・・。」

兵士「私達は・・・どこまで飛ばされたのでしょう・・・。」

雅一「わからない・・・。状況が全くわからんな・・・。」

レイラ「でも、煙が見えるわ。それだけでも。」

雅一「とにかく、早くみんなと合流しないと。あの爆風でバッジの通信機能も

壊れたみたいだし・・・。」

レイラ「そうね。今いるこの場所も安全とは言えないからね。」

3人は移動を開始し始めた次の瞬間。雅一とレイラの後ろで誰かが倒れる音が聞こえてくる。

二人は気になり、後ろを振り向くと先程まで喋っていた兵士が地面に倒れていた。


雅一「へ、兵士さん!」

雅一は心配になり兵士に駆け寄ろうとした瞬間、兵士は突然形相を変えて

雅一とレイラに襲いかかってきた。

雅一「(こ・・・こいつッ!?)」

レイラ「(まさかっ!アンデットの攻撃を食らってっ!)」

レイラはすぐさま刀を抜き、兵士を切り捨てた。

兵士はすぐに動かなくなったが、雅一とレイラは心の底から猛烈な罪悪感に見舞われた。


レイラ「ごめんなさい・・・。こうするしかなかったの・・・。」

レイラ「行きましょ・・・。」

レイラはすぐにその場を無言のまま離れていく。

雅一は近くに咲いていた花を詰み、軽く手を合わせ、その場を後にした。


そんな出来事はあった一方、主戦場では大きい動きが起き始めていた。


~司令部~

観測手「爆破確認しました。」

ライド司令官「まさか、ここまでの威力が出るとは・・・。」

ライド司令官「3人の安否は!?」

観測手「今の所不明です。」

しかし、安心はつかの間、燃え盛る炎の中から大量のアンデット兵が一気になだれ込んできた。

観測手「魔物の大軍勢が、姿を表しました!」

ライド司令官「うろたえるな。作戦通りに防衛戦を開始する!」

そしてライド司令官から全部隊への通信が入った。

ライド司令官「皆の者!この戦いは、人類の未来がかかった戦いだ!

家族や友人、大切な人を守るために、この戦いに勝利の栄光を刻もうぞ!」

司令官の鼓舞により、全兵士が雄叫びを一斉にあげた。

兵士達&冒険者達「うぉおおおおおお!!」

ライド司令官「ブロストキング討伐作戦、開始せよ!」

司令官の合図でついに大厄災との戦いが幕を開けた。

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