いざ新たな街へ
怪しい動きを見せるバイラズ帝国とは裏腹に
雅一達が新しい街へ出発する日になった。出発前にはには見送りの人が集まっていた。
ラフェスタ「よろしくね。」
馬「ブルルル・・・。」
モーグリ「本当に行かれるのですな。」
レイラ「モーグリ。あなたには世話になったわ。本当にありがとね。」
モーグリ「いいえ、やれることをやっただけですぞ。」
モーグリ「旅の無事をこのモーグリはいつでも願っておりますぞ。」
レッド「よし、みんな、乗馬しろ。出発の時間だ!」
雅一達は全員馬に乗る。
レッド「目指すは、バランディ!しっかりついてこい!」
雅一達一行は馬を走らせ始める。レッドが先導し、それについていく形でパランディを目指す。
モーグリ「見えなくなったか。」
モーグリ「無事を祈っておりますぞ。レイラ姫。」
~雅一達一行~
雅一達は馬を走らせながら、パランディへ向かう。
レッド「どうだ?ちゃんとついてきてるか?」
雅一「な、なんとか。」
レイラ「でもまさか、ここまで来るのに乗馬して来てたなんてね。」
ラフェスタ「まぁね。」
雅一「でも・・・まだ少しだけ乗っただけだからちょっと不安はあるけどな。」
一行はそのまま馬を走らせ、草原を走っていく。
途中川があったり、点々とする集落に寄ったりしながら目的地へ向けて移動していき、
1週間が経過した。雅一達は野営の準備をしていた。
~1週間後~
レッド「そっち、もっと引っ張って。」
雅一「よし、出来たぁ!」
ラフェスタ「今夜の見張りどうするの?」
レッド「これを使うよ。上位種モンスターの血液。」
ラフェスタ「あ、それまだ残ってたんだ。」
レッド「グランドコングと同等のA級クラスの血だけどね。これを周囲に軽く撒いてきて。」
レイラ「わかったわ。」
雅一「さてと・・・ご飯でも作りますか。」
雷閑「雅一が料理を?」
雅一「まぁ、レシピを見ればそこまで難しくはないからね。」
雅一は食材を並べ、手際よく調理をし始める。
ラフェスタ「おぉ、雅一って元の世界で料理してたの?」
雅一「まぁ、少しはね。一人暮らしだったから自炊してたんだよ。」
レッド「いい匂いがしてきたな。」
雅一「さてと・・・異世界の食材で果たして再現できるかわからないけど・・・。」
雅一「よし、出来た。盛り付けて並べるよ。」
各自お皿とテーブルを用意し、雅一はお皿に出来た料理を盛り付け始めた。
雅一「後は、少しおしゃれな形に整えて・・・完成!」
雅一「レイブポークのハンバーク。特性ソースと一緒にどうぞ。」
レッド「雅一。この白いやつは何だ?」
雅一「ん?あぁ、それはお米だよ。市場に行った時に見かけてね。
せっかくなら買ってきたんだ。」
ラフェスタ「米って流通量がかなり少ない希少な食材だよね?こんな贅沢に盛って良いの?」
雅一「まぁ、元の世界だと米は国民食だったからね。」
雅一「それよりも食べようぜ。」
雅一達は夕食を食べ始める。
雅一「どう?味は?」
ラフェスタ「うん、美味しい。このハンバーク?っていうの初めて食べた。」
レッド「前に似たような料理は食べたことはあったけど、
肉汁がしっかりしてて、噛めば旨味が溢れてくるな。
レッド「それに、このお米との相性も抜群だな。」
レイラ「ソースも少し酸味があるけど、それがまた絶妙なバランスになってるわね。」
雷閑「普段野営する時はこのようなご飯を食べることはないのですが、
これは、活力になりますね。」
雅一「野営する際ってどんなもの食べてるの?」
レッド「まぁ、人によって様々だけど、大体は携帯食を持ち歩くか、
その場で狩りをして、焚き火で焼いて食べるが主だな。
レッド「まぁ、野営もしなくても住むほどインフラが整っている場所はまた別だけどな。」
ラフェスタ「そういえば、子供の時、親に近くの川に連れて行ってもらった時に、
その川で取った魚を塩焼きにして食べた事あったなぁ。」
雅一「なにそれ・・・めっちゃ美味しそう・・・。」
ラフェスタ「本当に美味しかったよ。ちょうどよい塩分が川魚との相性がとても良いんだよね。」
ラフェスタ「よかったら食べさせて上げるよ。」
雅一「それは楽しみだな。」
雅一達は夕食を楽しみ、明日以降のルートを確認する為の会議を始めた。
レッド「俺達がいるのがここだ。」
雅一「この距離なら明日には大渓谷の近くまで行ける感じかな?」
レッド「そうだな。ただ、ここから少し離れた所のこの森。
ここは流石に馬で行くことは出来ないから徒歩で移動する。
魔物も多いから、おそらく、軽く戦闘になると思う。」
レイラ「後、気になるのが・・・やはり、厄災ブロストキングの動きだね。・
こうゆう野外だと、情報が全く入らない事も珍しくない。
大人しくしていてくれると良いんだけど・・・。」
ブロストキングの動向が不安な一行だが、一行は無事に翌朝を迎えた。
事前に話していた通りの森の手前まで到着することができた。
~カルラの森~
雅一「この森を通るのか。」
ラフェスタ「結構生い茂ってるね。」
レッド「馬は専用の収納魔法に入れておくとして・・・。あんまり離れるなよ?」
雷閑「霧も少しばかり出てきたみたいだしね。」
雅一「じゃあ、行こう。」
雅一達は森の中をゆっくりと進んでいく。お互いの距離を確かめつつ、
周囲を警戒しながら進み始めた。
雅一「霧がさっきよりも濃くなってきたな。」
レイラ「目的の大渓谷に近づいてきたって事でもあるんじゃない?」
するとラフェスタが何者かがこっちに迫ってくるのを聞き取る。
ラフェスタ「!?」
雅一「どうした?ラフェスタ?」
ラフェスタ「何者かがこっちに来てる。一体だけじゃない。複数いる!」
レッド「おっと・・・来客対応しないといけないみたいだな。」
全員武器を手に取り臨戦態勢を取る。すると次の瞬間。茂みから魔物が現れる。
魔物「ぐあああ!」
雅一「うあっ!」
ラフェスタ「危ないっ!」
ラフェスタが雅一を襲った魔物を倒す。
雅一「あ、ありがとな。助かった。」
雷閑「喜ぶのはまだ早いみたいだよ。」
すると次々と魔物が茂みから姿を表す。
ラフェスタ「囲まれてる!?」
レッド「アンデット系か・・・。やはり厄災が近くにいるのが影響しているのか。」
レイラ「ブレッドゾンビ。E級の魔物だけど、かなり厄介な敵ね。」
レッド「アンデット系は再生能力が高いが、その分耐久度も弱い。
落ち着いて弱点を狙えば、問題なく倒せる。」
レッド「さぁ、行くぞ!」
レッドは先陣を切りブレッドゾンビの集団を次々と倒していく。
ブレッドゾンビも襲いかかるが、レッドの洗練された動きで次々と倒れていく。
雅一「やっぱりB級ってすげぇな・・・。」
レイラ「私達も負けてられないわ。行くよ!」
雷閑「はい、姫様!」
雅一「俺達もやるか。」
ラフェスタ「そうね。」
雅一達はブレッドゾンビの集団との戦闘を続け、見事に勝利を飾った。
レッド「さて、怪我はないか?」
雅一「問題ないよ。」
レイラ「こっちも。」
レッド「よし、さっさと移動するぞ。こいつらは死んだ後、
しばらくは微量の毒素を出すからな。長居は危険だ。こっちだ。ついてこい。」
雅一達は再び森の中をゆっくりと進んでいき、パランディへ向けて移動を開始し始めた。




