侍、アメルス・レイラ誕生!
~草原~
雅一「ここで良いのか?」
レイラ「うん、少し感覚を確かめたいからね。」
レイラ「それじゃあ、始めるよ。」
草原に到着した雅一達はレイラの新しい武器を確かめる為に模擬戦をする事になった。
レッド「で、感触を確かめるには誰が良いかな?」
レイラ「そうねぇ・・・。」
レイラは誰を指名するか少し迷ったがその後すぐに決まる。
レイラ「じゃあ、雅一あなたで。」
雅一「お、俺?」
雷閑「では我々はそこで見ておくとしますか。」
3人は少し離れた位置に行き見守ることとなった。
そして雅一とレイラは定位置について準備を終える。
雅一「本当に刀の感触を確かめるだけなんだよな?」
レイラ「確かにそうだけど、一通りの動きは全部確認するつもりだから」
雅一「わ、わかった・・・。でもやりすぎないようにしろよー。」
レイラ「えぇ、わかったわ。」
レイラは刀を抜き構える。レイラの表情は感触を確かめるだけのようには見えない表情をしている。
レイラ「では、行きます!」
レイラは一気に雅一の距離を詰める。
雅一「ほえっ!?」
雅一はギリギリでレイラの刀を受け止める。
雅一「(ちょいちょいちょい!感触を確かめるだけで、これはやばいだろっ!)」
レイラ「もう少し、力の入れ方に工夫が必要か・・・。ふんっ!」
レイラの刀裁きに周囲は驚く。
ラフェスタ「すごい、試験会場で見たときよりも動きがより機敏になってる。」
雷閑「流石は姫様です。」
レッド「ここまで大きい違いがあるとするなら、彼女の能力はB、もしくはAクラスはあるな。」
猛攻に対して雅一は受け流す事で精一杯だった。
雅一「ちょ、まって!これ、やばいって!」
雅一は一瞬のスキにレイラから距離を離す。
雅一「ちょ・・・ストップストップ!」
雅一「出発前日に全力出してどうするんだよ・・・。」
レイラ「ごめんなさい。少し、感覚を確かめるだけのつもりが・・・。」
雅一「いや・・・別に良いけどさ。でもすっごい腕の持ち主だって事はわかった。」
雅一「でも、すごいなぁ・・・。全く太刀打ち出来なかったもん。」
レッド「それで、レイラ。感触はどうだい?」
レイラ「うん、ある程度はわかったわ。」
レッド「じゃあ、模擬戦はもう良いかな?」
レイラ「えぇ、十分よ。雅一、付き合ってくれてありがとね。」
雅一「お、おう・・・。」
レイラはみんなの所へ移動する。
雅一「全く・・・。このパーティーは、化け物じみた奴しかいないのか。」
ラフェスタ「でも武器を変えるだけでここまで動きが変わるものなんだね。」
レッド「まぁその人が最も得意とする武器を持てばそうなるかもな。」
雅一「じゃあ、レイラの新武器も試したところで明日の準備でもするか。」
雷閑「そうですね。長い旅が始まりますし万全に整えましょう。」
雅一達は明日の出発に向けた最終準備をするために街へ戻っていった。
~一方バイラズ帝国~
バイラズ帝国では再び最高幹部達が集結していた。
【最高幹部B【名前:エグロン・フローエル】】
最高幹部B「緊急招集って一体なんの用なのかしらね。」
兵士「いえ、我々もまだ知らされていないので、詳しいことは・・・。」
【最高幹部C【名前:豪儼】】
最高幹部C「あの男が俺達を全員呼ぶとはどんな要件なんだ?」
【最高幹部D【名前:ラウダ・ファルン】】
最高幹部D「さて、当の本人は?まだ来ていないのかな。」
ブラッド「すまん。少し遅れた。」
フローエル「呼び出した本人が遅れてどうするのよ?」
ブラッド「トイレに行ってたんだよ。ま、そんな事はどうでも良い。
君たちに集まってもらったのは他でもない。例の新人冒険者の件についてだ。」
フローエル「あぁ、最近気にしてるよね。確か、異世界から来た男と猫族の少女だっけ。」
ブラッド「そのパーティーに新しいメンバーが入った。B級と新人のC級のエルフだ。」
ファルン「ふーん、S級じゃないんだ。期待はできなさそうだけど。」
ブラッド「確かに階級だけ見れば期待は出来ないだろう。
しかし、元王族の姫とボディーガード、そしてBランク冒険者も加わり、
彼らの戦力は大幅に向上している。」
豪儼「雅一とラフェスタはA級上位種グランドコングを倒した実績もあるしな。」
ブラッド「今後彼らの動きには更に注視する必要があることは覚えておいてくれ。」
フローエル「ま、私は強いものとドンパチ出来れば十分だけどね。」
豪儼「ふん、戦闘狂が。」
フローエル「あら、豪儼は彼らが怖いのかな?」
豪儼「ふん、お前とは違って俺なら簡単に叩き潰せるさ。」
フローエル「むっ!それ私だと倒せないって言ってない!?」
豪儼「事実だろ?」
フローエル「この筋肉だけの脳筋ゴリラのくせにっ!」
豪儼「だったら今ここでお前から消してやろうか?クソガキ!」
ファルン「やめなさいよ・・・。こんな所でも喧嘩してどうするのよ。」
フローエル「ふん!」
豪儼「っち」
ファルン「というかブラッド。あいつはまだ来てないみたいだけど?」
ブラッド「あぁ、ハグラの事か。またどこかほっつき歩いているんだろう。」
~一方・・・最高幹部Aは・・・。~
バイラズ帝国のとある建物の廊下の奥から一人高身長の男が歩いて移動してくる。
モブ兵士「ん?」
モブ兵士「あ、あれは・・・。」
モブ兵士「ハ、ハグラ様だ!」
モブ兵士「さ、最強の最高幹部・・・・・・。」
モブ兵士「ハワワワ・・・やっばぁ、緊張するぅ・・・。」
モブ兵士「し、しかし、確か最高幹部は招集を受けてたはずだが・・・。」
するとハグラはモブ兵士に気がついた。
最高幹部A【バレッド・ハグラ】「ん?」
モブ兵士「な、何か御用ですししようか・・・。」
モブ兵士「バカ!声震えてるぞ!」
モブ兵士「だ、だって・・・。」
バグラ「いや、ただ小腹がすいた。何か買ってくる。」
そう言うとハグラは玄関を開けて外に出ていった。
モブ兵士「はい!行ってらっしゃいませ!ハグラ様!」
モブ兵士達「ふぃ~~・・・。」
モブ兵士「やっぱりハグラ様は他の最高幹部様とは格が違うなぁ・・・。」
モブ兵士「あの伝説種族怪獣族の末裔だろ。数万年前に実在したと言われる。」
モブ兵士「あぁ、その力は今の災害なんて目じゃないし、
ブラッド様の右腕として活躍されている」
モブ兵士「本当に我々のはるか上の存在だな・・・。」
モブ兵士「本当に・・・怪物だらけだな。」
~バイラズ市街~
ハグラは町中を歩く。その度に町の人達に注目される。
街の人達「みて、ハグラ様だ。」
街の人達「本当だ・・・」
街の人達「すっげぇ、貫禄あるなぁ・・・。」
ハグラ「異世界から来た謎の男・・・
佐藤雅一に生き残りのネコ耳族エラ・ラフェスタか・・・。」
ハグラ「実際にあって話をしてみたいものだな。」
ハグラはとあるお店の前に立ち寄った。
店員「いらっしゃいませ!?は、ハグラ様!?」
ハグラ「そう緊張するな。今日はただ買い物に来ただけだ。」
店員「そ、そうですか・・・。」
ハグラ「じゃあ、これを。」
店員「あ、はい!お会計2500Gになります。」
ハグラはそのまま買い物を済ませ、ブラッド達のいる建物へ戻っていく。
ハグラ「雅一か・・・。どんな奴か楽しみだな。」
兵士「は、ハグラ様!ここに居ましたか。」
ハグラ「ん?なんの用だ?」
兵士「ブラッド様から頼まれまして・・・早く招集に応じろとの事で!」
ハグラ「わかった。いま行こう。」
兵士「あと・・・少し聞いても?」
ハグラ「なんだ?」
兵士「一体コンビニで何を購入したので?」
ハグラ「プリンだ。食べるか?」
兵士「あ、ありがたくいただきます!!」
ハグラはそのままブラッド達の待つ場所へと戻っていった。




