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新人冒険者エララフェスタと佐藤雅一

後日、メルから冒険者バッチを受け取る授与式が執り行われた。

メル「改めておめでとう。雅一、ラフェスタ。君達は立派な連携で敵を打倒し、見事試験を

突破したことをここに証明する。」

雅一&ラフェスタ「ありがとうございます!」

メルから冒険者の証となる冒険者バッチをもらった。そして会場からは大きい拍手喝采が飛び交う。

他の冒険者達等「おめでとうー!」

ラフェスタ「これで、私達も立派な冒険者になったんだね。」

雅一「そうだな。こんなに風になるとは思ってはいなかったけど・・・。」

フレッド「君達か新しい新人冒険者は。」

雅一「あなたは?」

フレッド「はじめまして、私はこのギルドでマスターを努めてるフレッドと言う。

今後君達はここのギルド所属の冒険者として活動してもらうよ。」

ラフェスタ「もちろん、そのつもりです。でも私達の目的はバイラズ帝国の進行阻止及び、

奪われた故郷の奪還です。私達はこれから様々な苦難があるとは思いますが、

この命がある限り、戦います!」

雅一「ラフェスタ・・・。」

その発言を聞いた他の冒険者はざわつき始める。

他の冒険者「おい、聞いたかバイラズに喧嘩売るってよ・・・。」

他の冒険者「まじか、新人冒険者にしても目的でかすぎるだろ・・・。」

フレッド「君達の目的は聴いているよ。我々ギルドもできる限りサポートするし、支援もする。

もちろんこのままバイラズの行動を見て見ぬ振りをすることもない。」

フレッド「だから、私達は応援するよ!雅一、ラフェスタ。」

ラフェスタ「ありがとうございます!」

雅一「こちらこそ、これからもよろしくお願いします!」

ギルドマスターとラフェスタ、雅一は固い握手をかわした。

しかし、そのおめでたい光景を水晶越しに眺めているものが居た。


~バイラズ帝国:とある建物の会議室~

最高幹部B「それで、これをどう見る?」

最高幹部C「見るの何も、彼女の言っていることは私達に対する宣戦布告だよね。」

最高幹部D「まぁ、そうだね。最終的は判断は彼に任せるけど、あんたはどうなのよ。」

最高幹部A「ここ直近数十年間、新しい新人冒険者が出てこず、数千年間S級は何度も俺達に挑み敗北」

最高幹部A「今更新しい新人冒険者が出た所でなんの脅威にもならんと思うが?」

バイラズ帝国ボス「そう結論づけるのは早いだろ。」

バイラズ帝国ボス「男性の持っているあの剣、元々は俺の持っていた剣だ。もしあの男が

あの力をものにしたのなら・・・。」

最高幹部B「十分脅威になるとでも?」

最高幹部C「あの剣にはあまりいい思い出が無いのよねぇ・・・。」

バイラズ帝国ボス「まぁ良いさ、もう少し様子を見てみるとしよう。刺客を送り込みあの二人を

徹底的に潰すこととしよう。少しでも脅威となり、我々の計画に歯向かおうとするのなら・・・。」

???「その役私にお任せできますでしょうか。」

最高幹部D「ん?なーんで最高幹部の集まりにあんたがいるのさ。」

???「あのような者達を排除するのにあなた達の力を使うほどでもない。私が手なづけた

この怪物を当てれば十分ですよ。」

暗闇には赤く光る眼光が見える。

謎の怪物「グルルル・・・。」

最高幹部A「随分と自身があるじゃないか、そこまでして最高幹部の座がほしいか。」

???「ふん、うるさい。お前達はそこで大人しく見ていろ、この私があなたの夢を邪魔するものを

排除してきますよ。」

バイラズ帝国ボス「そこまで言うなら任せようか。色々見てみたい事もあるしな。」

???「っは!おまかせを!」

そう言うとその人物と怪物は奥へ行き姿を消してしまった。

最高幹部C「大丈夫なの?あいつにまかせて。」

バイラズ帝国ボス「さあね。」

最高幹部D「それはそうと、例の計画はいつ実行するの?」

バイラズ帝国ボス「すでに下準備は済ませてある。後は残りの準備を進めるだけさ。

さて、会議は解散だ。お前達も自分達の持ち場に戻れ。」

最高幹部4人は部屋を後にする。ボスも部屋を後にする前に水晶を見て一言呟く。

バイラズ帝国ボス「勇者の剣を使う新人冒険者か・・・。」


~エルダ~

一方エルダでは無事に授与式も終わり、ラフェスタとライフ、レッド、雅一の4人で打上げをしていた。

全員「かんぱーい!」

レッド「いやぁ、良かった良かった。これで晴れて冒険者になれたな。」

雅一「まぁそうだね。」

ライフ「二人共よく頑張ったな、今回はワシのおごりじゃ。どんどん食べなさい。」

レッド「ラッキーじゃあ遠慮なく肉いただくぜ!」

ラフェスタ「ちょっと!レッド少しは遠慮というものを・・・。」

ライフ「雅一よ。どうじゃ、元の世界と比べてこの世界は。」

雅一「そうだなぁ。」

雅一は今の光景を見て元の世界の事を少し思い出す。

雅一「元の世界にも友人は居ましたが、この世界に来て少し良かったって思ってるよ。」

雅一「まぁ、これから先は何度も命の危険があると思うし、たくさん痛い思いもするだろうけど。」

雅一「なんだろうね・・・。少し言葉が難しいな・・・。」

ライフ「まぁ、このような事を経験したことの無い世代が自分のこととして考えるのは

まだまだ難しいじゃろ。」

ラフェスタ「ちょっと、雅一!レッドが!」

雅一「え?ってあっ!お前食うスピード早すぎだろ!?」

レッド「冒険者たるもの素早く食事を摂るのも大事だぞ!」

ライフ「全く、足りなかったらまた頼んでやるから。」

4人は夜遅くになるまで宴を楽しみ、夜にはそれぞれの帰路についた。


~宿舎~

雅一「冒険者かぁ・・・。なんか実感わかないな。」

ラフェスタ「やっぱり冒険者になることがそんなに珍しいの?」

雅一「珍しいも何も、元の世界では空想の世界でしかなかったから。この世界に来て元の世界では

体験できなかった事がこの3年間でたくさんあったよ。」

雅一「剣を実際に持つことや、魔法を放つ瞬間、元の世界では絶対にできない体の動き方とか、

実際に魔物に遭遇したり、もう・・・上げだしたらきりがないよ。」

ラフェスタ「そっか。いつか雅一にはもっとこの世界の事をいっぱい知ってほしいって

私は心の底から思ってるよ。」

ラフェスタ「だって、これから私達が生きる道は基本死ぬか生きるかの世界。

どこかでまたバイラズ帝国の奴らが私達を狙ってくる可能性もある。そんな危険な世界に身を置くこと

になるからこそ、この世界が平和な風景をぜひ見てほしいの。」

雅一「確かにな。俺もまだこの世界の事何も知らなすぎるからな。この剣の事も含めて・・・。」

雅一「よしっ、じゃあ約束しよう。この戦いが終わって平和になったら、この世界のことを

案内すると。」

雅一は指切りげんまんのポーズをとる。

ラフェスタ「それは?」

雅一「元の世界で約束する時はこうやって小指を交差させるんだよ。指切りげんまん嘘ついたら

ハリセンボンのーます!ってね。」

ラフェスタ「プッ、なにそれ、子供っぽい。でも・・・いいねそれ。」

ラフェスタも同じように小指を差し出し、指切りげんまんをした。

雅一「じゃあ行くよ。」

雅一&ラフェスタ「指切りげんまん嘘ついたらハリセンボンのーます!♪」

指切りげんまんをした雅一とラフェスタはその後就寝し、数日後、いよいよ冒険者として初任務に

出かける事となった。


~初任務の日~

レッド「行く場所は覚えているな。」

雅一「あぁ、わかってる。初心者冒険者が行く【リーブルの森】だろ?」

ラフェスタ「ルートもちゃんと把握したし、必要なものも持った。武器の手入れも済んでるし、

完璧だよ。」

ライフ「気を付けて行って来るんじゃぞ。」

雅一「あぁ、それじゃあ、行ってくる!」

ラフェスタ「行ってきます!」

こうしてついにラフェスタと雅一は冒険者となり初めての任務を行うため【リーブルの森】へと

足を運んでいった。

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