雅一の料理と美食の街
雅一が異世界に来て初めてとなる料理にレッドとラフェスタは
興味本位で覗き込む。
雅一「あのー・・・そんなまじまじと見られると・・・。」
ラフェスタ「いや、一体何を作るのかなって。
雅一にとって見たことない食材っていっぱいあっただろうから。」
雅一「そうだねぇ。確かに見たこと無い食材はいっぱいあったけど、
色々勉強してきたんだぞ。」
雅一「よし、それじゃあ作るか。俺特性の異世界版ハンバーグを!」
レッドとラフェスタ「ハンバーグ?」
レッドとラフェスタはハンバーグという言葉に少し疑問詞していたが、
雅一は調理を開始し始めた。
~調理工程~
雅一「まずは野菜を切っていくよ。玉ねぎをみじん切りにしてから
一度軽く火にかける。」
雅一「少ししなびてきたら一度取り出して、次は合い挽き肉を使って
ハンバーグの種を素早く練っていく。」
雅一は手際よく食材を切り肉をこね始める。手際の良さに
レッドとラフェスタは感心する。
ラフェスタ「本当に手際良い・・・。」
レッド「だな。元の世界で料理人でもやってたのか?」
雅一「良いや。一人暮らしだったから自然にできるようになっただけだよ。」
ラフェスタ「そうだったんだ。」
雅一「よし、合い挽き肉はこれぐらいで良いかな。塩コショウで味付けをして、
均一になるように混ぜる。そこにさっき炒めた玉ねぎも入れてよく混ぜる。」
雅一「後は形を整えて、小麦粉を軽く周りにつけて焼く!」
お肉の焼けるいい匂いといい音が響き渡り、食欲をそそり始める。
ラフェスタ「うーん、いい匂い・・・。」
レッド「確かに・・・。」
雅一「焼いてる間にソースも作っちゃうか。」
雅一はハンバーグが焼き上がる間に手際よくソースを作り始める。
ソースを作っていると、ハンバーグがいい感じに焼き目がつき始める。
雅一「うん、そろそろかな。」
雅一がひっくり返すと、きれいに焼き上がったハンバーグの表面があらわになる。」
ラフェスタ「お・・・美味しそう・・・。」
ラフェスタはよだれがたれ始める。
レッド「ラフェスタ。よだれ。」
レッドに指摘され、ラフェスタよだれを急いで拭き始めた。
雅一「よし、そろそろ完成だ。」
雅一が焼き上がったハンバーグを皿の上に載せ、その上に自家製ソースを垂らした。
ラフェスタ「お・・・おぉ・・・。」
レッド「これがハンバーグか。」
雅一「さ、熱いうちに食べて。」
レッド「それじゃあ、いただくよ。」
ラフェスタよりも先にレッドが一口食べる。
雅一「ど、どうかな?」
雅一が心配するように味の感想を聞くと・・・。
レッド「うん、うまい!」
その言葉を聞いて雅一は安心する。その後ラフェスタも食べるとその美味しさに
びっくりしてしまった。
ラフェスタ「お肉がふわふわしてる。でも中の肉汁が口いっぱいに広がって・・・。」
レッド「この自家製ソースとの相性も良いな。口の中をさっぱりさせてくれる。」
雅一「ソースにはクロウの実を使ってみたんだ。青果店の店主に聞いた時、
少し酸味があるクロウの実は濃いめの味付けのものに相性バッチリって言われてね。」
雅一「だからその果汁をソースの中にからめてみたんだ。」
雅一「初めての食材が結構あったから最初は不安だったけど、
これなら問題なさそうだな。」
レッド「あぁ、これから野営先のご飯は雅一に作ってもらうか。」
ラフェスタ「そうだね。あれだけ手際よかったらね。」
雅一「そうか。しっかり食べてくれ。」
3人はその後夕食を堪能した。レッドからは次の日の出発も早いという事を
事前に聞いていた為、3人はすぐに就寝し、翌朝を迎えた。
~翌朝~
雅一「ふぁぁぁ・・・。」
レッド「お、雅一。起きたか。」
雅一「あぁ、おはよう・・・。」
レッド「どうだった?初めての野営は。」
雅一「なんか・・・体のあちこちが痛い・・・。」
レッド「ハッハッハ、野営初めての人あるあるだな。」
レッド「先に朝食食べてて、ラフェスタ起こしてくる。」
雅一「おう・・・。」
雅一は朝ご飯を食べようとしたが、朝ご飯にしてはすごい量が出されていた。
雅一「(うっ・・・朝からこれは・・・重そう。)」
その後レッドはラフェスタを叩き起こし、3人で朝食を済ませ、
再び馬を走らせベーレントへ向かっていった。
その後も野営をしては馬を走らせ続けること3日。ようやく中継地点の
ベーレントに到着したのだった。
~講堂ベーレント正門口~
レッド「ついたぞ。ここが情報と美食の街ベーレントだ!」
3人は警備兵に通行証を見せ、ベーレントの街へ入っていく。
すると、街の中はとても賑わっており、あちこちから美味しそうな匂いが
漂ってくる。
~ベーレント 中心街~
3人はベーレントの中央通りに到着する。道端には様々な出店が立ち並びいい匂いが充満してる。
店員A「いらっしゃ~い!焼き立てだぞぉー!」
店員B「とれたて新鮮なフルーツいかがかな?」
店員C「お客さん!ぜひ食べていってよ。絶品だぞ!」
雅一「こ、これが・・・美食の街!」
ラフェスタ「街中から・・・いい匂いが・・・。」
レッド「ここは年中こうやって美味いものを路上店舗で販売してるんだ。」
レッド「だから遠い所からの観光客もたくさん来る。」
レッド「がっ!俺達の目的はバイラズ帝国に関する情報集めだ。
目的を見失うなよ。」
レッドは雅一とラフェスタに集合地点を伝え始める。
レッド「今から2時間後、中央広場にある噴水前で待ち合わせ。」
レッド「その間にできる限りの情報を各自で集めてこよう。」
雅一「地図でいうと・・・、あ、ここか。」
ラフェスタ「わかったわ。」
レッド「よし、それじゃあ、一度解散!」
3人は一度解散し、町中でバイラズ帝国に関する情報を集め始めた。
~レッドサイド~
レッドは着実に情報を集めていた。
レッド「なるほど、わかった。ありがとう。」
レッド「さて・・・後有益な情報は・・・敵の正確な戦力か・・・。」
レッド「酒場とか行ってみるか。色々情報転がってそうだしな。」
~ラフェスタサイド~
ラフェスタは情報を集めようとしていたが美食の誘惑との戦いを繰り広げていた。
ラフェスタ「ぐぬぬ・・・お、美味しそうな匂い・・・。」
ラフェスタ「いいや!今は情報収集!そのために来たのにっ!」
ラフェスタ「でも・・・ちょ、ちょっとだけなら・・・。」
ラフェスタ「で、でもっ!バレたら絶対に怒られそうだし・・・。」
しかしそんな美食の誘惑との戦いを繰り広げるラフェスタの行動を店の店主が見ていた。
店の店主「・・・何やってんだ?あの子・・・。」
~雅一サイド~
雅一は途中で買食いをしながら少しずつ情報を集めていた。
雅一「この串焼きうまいなぁ。グロウ豚とか言ってたな。」
雅一「ここなら色んな食材が手に入りそうだ。」
雅一「そうだ、今ある情報は・・・。バイラズ帝国の人口、経済、立地・・・。」
雅一「うーん、あんまり良い情報って取れないものだなぁ。」
各自で情報を集めるために町中を歩き回っていると、雅一は別の広い広場に出てきた。
その広場には多くのテントが置いてあることに雅一が気付いた。
雅一「なんだ?あのテント・・・。」
雅一はテントが何なのか興味を持ち、テントがある方向へ歩き始めたのだった。




