表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/144

大商人 アルファ・ライフ

レッド「じゃあ、次は雑貨屋さんだ。ポーションや薬草なんか売ってるぞ。」

そう言われてレッドについていくとお店が見えてきた。

レッド「やっぱり品揃えならここが一番でしょ。」

雅一「あ、このお店は知ってるぞ。」

レッド「なんだ?来たことあるのか?」

ラフェスタ「あるもなにも、ここライフさんのお店でしょ。私達、一時的に泊めてもらってたり

してるの。」

レッド「へぇ、そりゃあ都合が良い。ライフさんはこのあたりじゃ大商人だからな。

大商人と仲良くなれば、今後の買い物もやりやすくなるぞ。」

雅一「元の値段よりも安く変えたりとかか?」

レッド「そうさ。お金はとっても大事だからね。冒険者の中には人脈を広げて調達しやすくする人も

いるのだよ。

ラフェスタ「そ、そうなんだ・・・。」

3人はライフのお店に入店する。

ライフ「お、いらっしゃい。」

雅一「ライフさん。こんにちわ。」

ライフ「おぉ、雅一とラフェスタじゃないか。どうやら元気そうだな。」

雅一「ま、まぁ・・・まだ体に違和感を覚えるけどね・・・。」

ラフェスタ「だいぶこってり絞られたからね・・・。」

ライフ「おやおや。またずいぶん大変そうじゃな。」

ライフ「それにレッドもよく来てくれた。」

レッド「どうも。相変わらず元気そうだ。」

するとそこにスライムが姿を表す。

レッド「おや?ライフさんそのスライム。」

ライフ「あぁ、こいつはワシの可愛いペットじゃ。」

雅一「あの時のスライムか。」

ライフ「最近じゃお客さんがこのスライムを見に来ることも増えてな。なくてはならない存在じゃよ。」

レッド「魔物を町中に入れることは禁止だけど、ま、このスライムなら問題ないか。」

ライフ「それで、ワシになにかようかな。」

レッド「あ、そうそう、冒険者になるなら色々ポーションとか必要だと思ってさ。それでこの店を

紹介したんだけど。」

ライフ「そうじゃのう。」

ライフ「初心者冒険者ならとりあえず、この紙に書いてあるものを一式揃えた方が良いじゃろ。」

ライフは雅一とラフェスタに紙を渡す。

雅一「えっと、回復薬に魔法薬、後は収納魔法か。」

ラフェスタ「まぁ基本的なものよね。私達まだそういうもの一つも持ってないし。」

ライフ「収納魔法に関してはできる限り容量の多いのを選ぶと良い。特にバイラズまで遠征すると

なれば、すぐにはたどり着けないだろう。」

雅一「列車があっても?」

レッド「確かに列車も車もあるにはあるが、地域差がかなりあるし、バイラズの前にはでかい山脈が

あってそこには列車も道路もなかったりするからね。」

ライフ「それに、今バイラズに続く道は封鎖されているからなおさらじゃな。」

雅一「そうか・・・。」

雅一とラフェスタは紙の内容と二人の意見を参考に自分達でアイテムを選んだ。

レッド「どうだ?決まったか。」

雅一「俺は決まったよ。」

ラフェスタ「私も。」

二人は会計を済ませて店を後にする。

ライフ「それじゃあ二人共、また訓練頑張るんじゃぞ。」

雅一「ありがとう。」

こうして雅一、ラフェスタ、レッドの三人はライフの店を後にする。

買い物を終わらせるとちょうどお昼時だったので近くのレストランで食事をすることにした。


~レストラン~

雅一「なんだ・・・また聞いたことないメニューばかりだな・・・。」

レッド「そういえば、雅一は異世界人だったか。」

ラフェスタ「美味しそう・・・。」

レッド「こっちはめっちゃしっぽ振ってるし・・・。」

レッド「ま、食べたいものを選びな。」

3人は注文を取り料理が運ばれてくる。

店員「お待たせしました。ご注文の【ブライドドラゴンのハーブ焼き】と【アゴスチキンのミラズソース和え】【ブレッドフィッシュのレモン塩焼き】でございます。」

雅一「お・・・おう・・・全く聞いたことない食材の名前が出てきたな・・・。」

レッド「じゃあ、食べるか。」

すると雅一が手を合わせてるのに気がつくラフェスタ。

ラフェスタ「ん?どうしたの?手を合わせて。」

雅一「ん?あぁ、俺の元いた世界ではこうやって手を合わせていただきます。っていうんだ。」

レッド「あ、そういえば、宿舎の朝食の時もやってたな。」

雅一「食に対しての敬意ってやつかな。」

レッド「なるほど?」

二人も手を一緒に手を合わせる。

雅一「では、いただきます。」

レッド&ラフェスタ「いただきます。」

雅一「ん!うまーーーい!」

雅一「ドラゴンの肉って初めて食べたけど、結構味染み込むんだな。硬いイメージもあったけど、

肉がホロホロだ・・・。」

ラフェスタ「このお魚は白身の魚でそのまま食べると蛋白だけど、これにレモン塩がかかってると

あっさりとしたレモンの風味と絶妙な塩見が聞いて美味しい・・・。」

レッド「いい顔して食べるなぁ・・・。」

3人は美味しい食事を堪能する。

雅一「ごちそうさまでした!いやー、美味しかった!」

ラフェスタ「また食べに来たい。」

レッド「満足そうで良かった。」

3人は店を後にする。

雅一「なぁ、レッド。こんな美味しいものが揃ってるならもしかして美食が揃ってる場所とか

あるのか?」

レッド「あぁ、あるさ。旅の途中でそこによる場合もあるだろうし、機会があれば言ってみると

いいさ。」

ラフェスタ「美食の町・・・。ゴクリッ・・・。」

レッド「さて、まだ時間あるし、どうする?宿舎に戻るか?」

すると雅一があることを提案する。

雅一「あ、それならさ、軽く俺とラフェスタの戦い方を見てくれないか?」

レッド「見るとは?」

雅一「ほら、まだ俺とラフェスタ。まだ武器を使った経歴も少ないだろ?だから先輩冒険者のレッドに

少し教えてもらえればと思って。腹ごなしにもなるし。」

レッド「そうだな。ラフェスタは短剣も買ったわけだし、そうだね、付き合ってあげる。」

ラフェスタ「え?そんなあっさり。」

レッド「1日でも早く強くなりたんだろ?」

そういうと3人は少し外れた空き地に到着する。

レッド「じゃあ、二人共、食べたばかりだから無理はするなよ。」

雅一「わかってる。」

雅一「じゃあ、始めようか。」

ラフェスタ「えぇ。」

二人は軽く体を動かし、剣を振るフォームや蹴る動作等をレッドに見せる。

レッド「なるほど。」

動きを見せた二人にレッドがアドバイスを教え始める。

レッド「ちょっと良いかい?ラフェスタ。短剣はそう持つとすぐ手から外れるから・・・。こうして。」

ラフェスタ「あ、なるほど。」

レッド「雅一も、肩の力入りすぎかな。剣をふる時は、柔軟に動かさないと体痛めるよ。」

雅一「そうか、どうりで毎回肩が痛いと思ってたがそういうことか。」

こうして二人はレッドのアドバイスを聞きながら何回も動作を確認し、軽く体を動かし、宿舎へと

戻った。

雅一「はぁー・・・結局休暇だったのに体うごかしちゃったな。」

ラフェスタ「でもあれぐらい軽くなら問題ないよ。それに、丁寧に教えてくれたしね。」

雅一「そうだな。後はそれを訓練の時に活かしていければ良いんだがな。」

ラフェスタ「大丈夫!私達ならきっとやれるよ。」

雅一「そういう事にしておくか。」

こうして二人の数少ない休暇がついに終わる。次の訓練に向け二人は就寝し、次の訓練に備えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ