リーブルの森での事件
リーブルの森で起きたグランドコングVS雅一&ラフェスタとの戦いから
数時間後、クルドはバイラズ帝国に戻り、最高幹部とブラッドが集まる場で
結果を報告しに言っていたが、クルドはものすごい緊張感に襲われていた。
~バイラズ帝国 とある一室~
クルド「ほ、報告は以上です・・・。」
最高幹部A「はぁ~・・・。なにそれ?」
最高幹部A「あんた少し前に私達に対して自信満々で首持ってくるとか
言ってたよね?」
クルド「で、ですから、後一歩だった所であいつら変な力使い始めて」
クルドは何度も説明をするが最高幹部の4人は納得していない様子だった。
最高幹部B「そうゆうのには最新の注意を払うように言ってきたはずだが?」
最高幹部C「まぁこれじゃあ側近として置いとくわけにもいかないよね。」
最高幹部A「ねぇ、ハグラからもなんか言ってやってよ。この能無しにさ。」
クルド「なっ!の、能無しッ!?」
最高幹部D「ふん、俺はそんなものに興味ない。」
ハグラ「新人冒険者の首を持ってきた所で俺達にどうしてほしいんだ。お前は。」
クルド「ぐ・・・そ、それは・・・。」
ハグラ「俺達は別に首を持って帰ってこいなんて一言も言っていない。」
ハグラ「ましてや、そんな首を飾る趣味も、晒す趣味もない。」
最高幹部A「そんなわけだから、わかったら早く退散しなさい。」
クルド「で、ですがっ!私はっ!」
クルドが口ごたえしているとブラッドが口を開き始める。
ブラッド「クルドよ。確かにお前は我々の眼の前で「あの二人の首を取ってくる」と
確かにそう言ったな。」
クルド「は・・・はい。」
ブラッド「首を持ってくる必要もない。その場で始末すればいい話。違うか?」
クルド「そ・・・それは・・・。」
ブラッド「でも、何も収穫がなかったわけではない、お前は我々に対して
有益な情報を共有してくれた。これはとても価値のあることだ。」
ブラッド「未だに情報は少ないものの、あの冒険者はA級クラスのモンスターは
討伐できる程の実力がある。それがわかっただけでも十分だ。」
ブラッドの言葉にクルドは全力で感謝の意を伝える。
クルド「あ、ありがたきお言葉!ありがとうございます!」
ブラッド「そんなお前には私から褒美をあげよう。」
ブラッドがクルドに渡したのは一つの瓶で中には青い液体が入っている。
クルド「ぶ、ブラッド様・・・これはっ!」
ブラッド「我々が開発している秘薬だ。大切に使い給えよ。」
クルド「あ、ありがとうございます!ブラッド様。このクルド
必ずお役に立ててみせましょう!!」
クルドは深くお辞儀をしながら部屋を退出した。
最高幹部B「ブラッド。なんであいつにあれ渡した?」
最高幹部A「そうだよ、あんな奴また失敗するだけだって期待するだけ無駄だよ。」
ハグラ「ブラッド。あの秘薬を渡したのにはなにか理由でもあるんだろ?」
最高幹部が秘薬を渡したことをブラッドに問いかけるとブラッドは口を開き答える。
ブラッド「何、頑張った奴にはご褒美が必要だろ。ただそれだけさ。」
ハグラ「ふん、ご褒美ねぇ。」
最高幹部C「全く、あのクルドも馬鹿なんだから・・・。」
一方クルドは秘薬を片手に雅一とラフェスタに復讐することを誓っていた。
~バイラズ帝国 とある廊下~
クルド「へへ・・・。ブラッド様からいただいたこの秘薬さえあれば・・・。」
クルドは秘薬の蓋を取り、中の液体をすべて飲み干してしまった。
クルド「ふぅ・・・。」
するとすぐにクルドの体に異常が発生し、みるみるうちに体が変わっていく。
クルド?「う”う”う”う”う”う”・・・。」
クルド?「素晴らしい・・・力が暴力が奥底から沸き立ってくるっ・・・。」
クルド?「グルルル・・・この力さえあれば、あの餓鬼共をひねりつぶせるっ!」
クルド?「佐藤雅一、エララフェスタ。お前らの顔は覚えたぞ・・・
次あった時は、お前らはこのクルドが必ずっ!」
クルド?「グァァァァァァァ!!!」
その日の夜、バイラズ帝国には不気味な雄叫びが上がっていた。
一方グランドコングとの死闘で意識不明の重体になっていた雅一とラフェスタは
エルダの総合病院のベットで入院していた。
ラフェスタ「(あれ・・・ここは・・・。)」
目が覚めたラフェスタはゆっくりとまぶたを開ける。すると横からメルが
ラフェスタの顔を見ていた。
メル「あっ!ラフェスタちゃん!目が覚めたんだね!」
ラフェスタ「め・・・メルさん?」
ラフェスタはゆっくりと体を起こすと病室にはレッドやライフの姿もあった。
レッド「お、ようやく目覚めたか。どうだ?数カ月ぶりの目覚めは。」
ラフェスタ「え?数カ月?」
混乱してるラフェスタに対しメルがここ数ヶ月感意識不明だったことを伝えられる。
メル「あの後、ギルドの方に救援要請が来てすぐに返答したんだけど。」
ラフェスタ「そ、そうでしたか。」
ライフ「しかし、一体何が起きたんじゃ?洞窟の中にはグランドコングの死骸が
転がっていたし・・・。」
ラフェスタ「話すと長くなるんですが・・・。」
ラフェスタは意識を失う直前までの出来事をみんなに詳細に話した。
その内容の話を聞いたメル、ライフ、レッドの3人は深刻な顔をしながら話を聞いていた。
レッド「なるほど、ちょうど調べてたクルドという人物は商人になりすましてたのか。」
メル「しかもラフェスタちゃんと雅一を消すために・・・。」
ラフェスタ「私達の事を必要以上に狙っていたですし、何より本人が言ったことなので。」
ライフ「メルよ。この事態はワシが襲撃にあった時よりも深刻じゃ。
すぐにギルマスやガイル、他の冒険者にも伝えなければな。」
メル「そうね。その男の話だと千年前の勇者が未だに実在する可能性も
出てきているからね。」
するとラフェスタは雅一の容態についても3人に訪ねた。
ラフェスタ「そうだ、雅一の方は?」
レッド「安心しろ。今は別室で寝かせてある。よっぽど疲れたんだろうな。」
ラフェスタは雅一の無事を聞けたことで一安心する。
メル「じゃあ、私はこの事を伝えてくるから、レッドとライフは
二人の看病お願いね。」
そう言うとメルは病室を出て、すぐにギルマスに報告を初めた。
メル「ギルマス。報告です。」
フレッド「そうか、もうここまでバイラズ帝国の手が伸び始めてたのか。」
フレッド「これは、もう時間がないかもしれないな。」
フレッド「報告は受けた、ありがとう。」
フレッドはメルからの通信を切ると、誰かがドアをノックする音が聞こえてくる。
フレッド「入れ。」
部屋の中に入ってきたのはメイドのレイルだった。
レイル「フレッド様。異世界の男が持っていた剣を少し調べました。」
フレッド「ご苦労。それで、なにかわかったのか?」
レイル「はい、色々と。にわかには信じがたい内容ですけど。」
レイルは雅一が持っていた剣の調査報告書をフレッドに渡し、フレッドは報告書を
読み始めた。すると、フレッドはその内容に衝撃を受ける。
フレッド「まさか・・・。これは本当なのか?」
レイル「おそらく、可能な限りの文献を調べてみた所・・・。」
レイル「その剣は、英雄伝説に登場する剣をそっくりなのです。」
フレッド「(英雄伝説・・・。勇者が現れるよりもはるか昔にいたとされる物語。)」
フレッド「(その物語に出てくる剣が今ここにあるのか・・・。)」
レイル「それで、どうしますか?調査を続けますか?」
フレッド「あぁ、頼む。」
そう言うとレイルは部屋を後にした。




