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新しい先輩冒険者、レッド

チュンチュン(鳥のさえずり)

雅一「うぅ・・・。」

雅一「朝か?一体どれだけ気を失ってたんだ?」

雅一「体中が痛い・・・。あれだけ体を動かした事ないから・・・いてて」

雅一「骨・・・折れてないよな?」

目覚めると朝になっていた。何時間もの間気を失っていた雅一。

だが目覚めるとまた見知らぬ場所を目撃した。

雅一「ん?ふかふかだ、俺いつの間にベットで?」

雅一「たしかあの時、ガイルにボコボコにされてそのまま気を失って・・・。」

雅一「はっそうだラフェスタは?」

ラフェスタを探すと隣のベットでぐっすり寝ていた。

ラフェスタ「スゥー・・・スゥー・・・」

雅一「はぁ、良かった。」

コンコン(ノック音)

雅一「あ、はい。」

ガチャ(ドアをあける音)

???「雅一様お目覚めですか。朝ごはんの支度ができたのでご報告に上がりました。

ラフェスタ様は・・・、まだお休みのようですね。」

雅一「えっと・・・。」

???「申し遅れました。私この宿屋でメイドを努めています【レイル】と申します。」

レイル「雅一様とラフェスタ様の事はお話に聞いております。お二方あのガイル様と一騎打ちを

挑んだとお聞きしました。」

雅一「あ、まぁ負けちゃったけど。」

レイル「ガイル様より今日から3日間は休むようにと言われておりますのでごゆっくりと

お休みください。」

レイル「あ、そうです。朝ごはんは1階の食堂まで降りてきてください。」

雅一「あ、はいわかりましたぁ。」

レイル「それでは失礼します。」

雅一「本物のメイド・・・。元の世界だとメイド喫茶ぐらいしかなかったけど、

これが一流のメイドってやつか・・・。」

雅一「ってそんな感傷に浸ってる場合じゃない。ラフェスタを起こして下に行かないと。」

雅一はベットから降りてラフェスタを起こそうと動いたのだが・・・。

雅一の全身が思いっきりつってしまい激痛が走る。あまりの衝撃に声すら上げることができず、

雅一「!!!!!」

数分間雅一は悶絶していた。

レイル「雅一様?ラフェスタ様?お食事が冷めてしまいますよ?」

メイドが心配になって再度呼びに来た時に見た光景は悶絶して動けない雅一と未だに起きてこない

ラフェスタだった。

レイル「ま、雅一様!?どうされたんですか?」

雅一「(こ、これは・・・ガチでアカン・・・。)」

衝撃的な光景につい驚いてしまったメイドは雅一とラフェスタに回復魔法を唱えた。

レイル「ヒール!」

回復魔法をかけて少ししてようやく雅一の痛みが引きラフェスタは起き始めた。

レイル「だ、大丈夫ですか?雅一様?」

雅一「あ、ありがとう・・・。(まじで死ぬかと思った・・・。)」

ラフェスタ「ファ~。あれ?雅一どうしたの?床に座り込んで?」

雅一「あまり聞かないでくれ・・・。」

こうして雅一とラフェスタはレイルの介補もありながら食堂に降りてきた。


~食堂~

雅一「あぁ、思い出したわ、君だったな。ここまで運んできてくれたのは。」

レイル「はい、ガイル様の命によりあなた達をここまでお連れしました。

ここは冒険者ギルドが運営する冒険者専用の宿屋になります。」

ラフェスタ「でも私達まだ冒険者じゃないけど利用していいの?」

レイル「その点は問題ありません。すでにギルドマスター様より特別許可を頂いて

おります。もちろん同じく宿泊していらしてる冒険者様にも事情を説明しています。」

雅一「それならまぁ、大丈夫か・・・。」

食堂には冒険者が何人も食事をしていた。とてもにぎやかな食堂で、いろんな冒険者がいる。

雅一とラフェスタも食事を受け取り席に着く。

雅一「はぁ、しっかりえげつなかったなぁガイルさん・・・。まじで死ぬかと思った。」

ラフェスタ「年老いた老兵だと思ってはいたけど、全然現役で行ける口だよね・・・。」

食事を取りながら二人で雑談をしていると背後から一人の男が声をかけてきた。

???「君達ちょっと良いかな?」

雅一&ラフェスタ「ん?」

???「急に話しかけてすまない。君達冒険者になるために訓練してるんだって?」

雅一「そうだけど、えっとどちら様?」

???「俺の名前は【レッド】見ての通り冒険者さ。」

ラフェスタ「本物の冒険者⁉」

レッド「あぁ、現役でバリバリに冒険者やってるよ。」

雅一「ラフェスタ、本物みてしっぽフリフリしまくってるぞ・・・。」

ラフェスタ「ハッ!」

ラフェスタ「こ、こほん。その冒険者が私達に何か?」

レッド「いやぁ、君達の修行の話を聞きたくてね。だってあのガイル教官に直接指導してもらえる

なんて、めったにあることじゃないんだぜ?」

雅一「そうなの?」

レッド「えぇなぁ。俺もガイル教官との特訓見たかったなぁ~。」

雅一「えっと、とりあえずご飯食べながら話す?席空いてるし。」

レッド「お?サンキュー。」

雅一は現役冒険者のレッドと一緒に食卓を囲みながらこれまでの経緯と特訓をレッドに話した。

レッドは感心しながら話を聞いていた。

レッド「へぇ、そんな事があったんだなぁ。」

ラフェスタ「私はバイラズに行って、奪われたものを取り返したい。けど・・・。」

レッド「まぁ、そう簡単に解決できるような問題じゃないしね。これは。」

レッド「それに、バイラズの勢力は未だに拡大を続けているし、魔物の動きも慌ただしい、

近頃はこの近辺でも強力な魔物の存在が発覚しているとかでね、もうてんやわんやさ。」

ラフェスタ「私達が訓練している間にも・・・。」

レッド「すでに腕のたつ冒険者はどこもかしこも遠征中。S級に関しては数年間

戻ってきてないしね。」

雅一「そうか・・・、やっぱり待ってくれることは無いんだな。」

レッド「まぁでも、そんな中で君達はバイラズに挑むって話らしいが本当なのか?」

ラフェスタ「もちろん!私は彼らによって大切な故郷も家族もすべて奪われたの。

それを取り返すために冒険者になったんだもん。」

レッド「雅一は?」

雅一「俺も彼女の力になりたいと思って冒険者になったんだ。まぁどのみち今現状だと、

まだ何もできないんだけどさ。」

レッド「そうか、よし、それじゃあ、先輩冒険者として君達新人になりそうな二人に色々必要な物を

探しに行こうじゃないか。

雅一「必要なもの?」

レッド「あぁ、冒険者って言っても実は色々な役職があってな。剣士、武道家、魔法使い、

重剣士等な。でも彼らは自分たちの戦う能力だけじゃなく、様々なアイテムを駆使して戦う人も

数多くいる。というよりもそれが基本だな。」

雅一「ん?ちょっと待って、スキルとか魔法とかってまさか自動で付与されたりとかしないのか?」

レッド「ん?そんな事あるわけ無いだろ。あれは物語の世界だけの設定だよ。」

レッド「実際、スキルも魔法も売っているものもあれば自分でオリジナルで作り出す人もいる。」

レッド「まぁやり方は人それぞれだけど、初心者なら既製品を購入して応用して使うほうが

良いと思うな。」

ラフェスタ「あ、後他に必要なのは?」

レッド「そうだなぁ、回復系アイテムに武器や装備に食料・・・まぁ色々必要だな。

特にバイラズまではかなり距離があるし、長旅になるだろうから荷物はかなり多くなるぞ。」

雅一「そうだな、今後の事も考えて色々買って装備を整えるのはありかもな。」

レッド「じゃあ、折角だし良いお店案内しようか。ご飯食べ終わったら行こう。」

ラフェスタ「あ、ありがとう!」

雅一とラフェスタはレッドの提案で自分たちの装備や道具を揃えるために3人で出かけ始めた。

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