初の洞窟探索
洞窟の中を進んでいく雅一とラフェスタは順調に奥へと進んでいく。
~洞窟の中~
雅一「洞窟というより、ダンジョンって言ったほうが正しいかね。」
ラフェスタ「どっちも変わらないでしょ。」
ラフェスタ「それよりも、良かったの?あんな安易に安請け合いしちゃって。」
雅一「いやぁ、突発的に頼み事されることもあるって研修で聞いてたし。」
雅一「それに商人が荷物盗まれたら困るだろ?」
ラフェスタ「はぁ、もう少し疑うって事したほうが良いと思うけどなぁ。」
洞窟を探索していると道中で新たなモンスターに遭遇する。
ラフェスタ「D級モンスター5体か。」
雅一「ゴブリン以外でモンスターと実戦するの初めてじゃない?」
モンスター達は二人に襲いかかる。しかしラフェスタが華麗な身のこなしで
Dモンスター5体をあっけなく倒してしまう。
雅一「おぉ・・・。」
ラフェスタ「まぁD級だしね。それにここの洞窟は初心者がよく使う洞窟だから
そこまで強いモンスターもいないし。」
雅一「それもそうか。」
雅一もモンスターを簡単に倒していき、新たな素材を
たくさん手に入れることができた。
雅一「結構大量だな。」
ラフェスタ「これ商人の荷物持ち運べるかな・・・。」
雅一「少し荷物整理でもするか・・・。」
二人は荷物整理を整え、再び洞窟の奥へと進んでいった。
一方ギルドの方では雅一達からの一連の報告を受けていた。
~ギルド~
フレッド「なるほど、困っている商人をね。」
メル「良いことなのにギルマスなにか嬉しくなさそうだけど?」
フレッド「いや、クルドという商人が居たかなって思ってな。」
メル「新しく初めた商人なんじゃない?」
フレッド「そうだと良いんだがね。今レッドにこの一件を調査してもらってる。」
メル「疑り深いね。まぁ気持ちはわかるけど。」
ライフ「フレッドの疑り深さは昔と変わらないようじゃの。」
フレッド「それに、ライフじいさん、あんたから聞いたグランドコングの一件も
気になっているからね。」
フレッド「もし最悪の事態でも起きたら大変だからな。」
ギルドでは商人のクルドとグランドコングによる襲撃事件について調査が進んでいた。
一方雅一とラフェスタは順調に洞窟の奥へと進んでいき
いよいよ洞窟の終点前に到着する。
~洞窟 終点前~
二人の眼の前には大きい重厚な扉がそびえ立っていた。
雅一「でけぇ扉・・・。」
ラフェスタ「どうやらここが最深部みたいだね。」
ラフェスタ「そういえば、ここまでに来る道中荷物なんてなかったよね。」
雅一「そ、そういえば・・・。」
雅一「もしかしてこの扉の奥にあったりしないか?」
ラフェスタ「まさか。こんな最深部まで持ってくる?」
雅一「ほら、相手は人じゃなくて魔物だし・・・。」
ラフェスタ「とりあえず、中覗いてみる?」
二人は慎重に扉を開けて中の様子を覗き始める。
雅一「どうだ?中に荷物はあるか?」
ラフェスタ「ちょっとまって・・・。」
二人は扉の隙間から扉の置くを覗き込む。すると奥の方に樽や木箱、布等の貨物らしき
ものを発見する。
ラフェスタ「あ、あった。木箱に樽、ロープとかもある。もしかしたらあれかも。」
雅一「お、荷物見つかったか。それじゃあ、回収して早いところ商人に届けようか。」
するとラフェスタは雅一に対し少し待ったをかけた。
ラフェスタ「ちょっと待って。あの荷物の量は一人の商人が持つのには
少し多すぎ無い?」
雅一「え?いやぁ、あれぐらい普通なんじゃないの?しらんけど。」
ラフェスタ「だけどあの量、二人で運ぶには・・・。」
雅一「確かにな。でも人を呼ぶにしても誰を呼ぶ?」
ラフェスタ「うーん・・・レッドに頼む?」
雅一「レッドは今日別の任務で出かけてるって今朝言ってなかったか?」
ラフェスタ「はぁ・・・そうだった。
ラフェスタ「仕方ない。とりあえず一つ一つ運び出すかぁ。」
雅一「まぁ、ここまでの距離はそこまで長くなかったしな。」
そうすると、二人は扉を開け中へと入っていき、荷物の所へ向かっていった。
二人は荷物の前まで行き、荷物を運び出す準備を進める。
雅一「しっかし、一体どんな荷物運ぼうとしてたんだ?クルドの奴。」
ラフェスタ「さぁ、商人の事はよくわからないからね。」
ラフェスタ「ほら、さっさと場所移動させよ。」
ラフェスタが木箱を持ち上げると明らかに軽い事に違和感を感じ始める。
ラフェスタ「なにこれっ!?軽っ!」
雅一「え?本当だ・・・。この樽もめっちゃ軽い・・・。」
二人共荷物を置き、中身を確認し始める。
するとどの箱や樽ももぬけの殻の状態であった。
雅一「な・・・なんだこれ!中身がない!」
ラフェスタ「全部空ってそんな事ある?」
雅一「空箱を輸送するのが目的だったのか?いや魔物が中身だけを?」
ラフェスタ「いや、どう考えてもこれはおかしいよ。」
ラフェスタはすごく嫌な予感を感じ始める。
ラフェスタ「ねぇ・・・雅一。私すっごく嫌な予感がするんだけど。」
雅一「奇遇だな・・・。俺もだ。」
次の瞬間、入ってきた扉が勝手に閉まる音が聞こえる。
雅一「なっ!扉が!」
ラフェスタ「やっぱり!」
二人が扉の方に向かおうとした次の瞬間。ラフェスタが何かを察し、雅一を突き飛ばした。
ラフェスタ「雅一!危ない!」
二人の真上から突如として何かが勢いよく落ちてきて、衝撃で周囲に大量の煙が飛散する。
雅一「ゴホッゴホッ!」
ラフェスタ「雅一!大丈夫?」
雅一「う、うん、ありがとう。一体何が・・・。」
二人は煙の立っている方向を向く。すると煙が少しずつ晴れてきて落ちてきた姿が見えてきた。
ラフェスタ「あ、あれはっ!?」
二人が目にしたのは体高10m以上はあるであろう巨大なゴリラが現れ、
頭には2本の角。強靭な肉体、そして3股に分かれるしっぽをした魔物を目撃した。
雅一「な、なんだ、こいつは⁉」
ラフェスタ「あの巨体・・・角・・・3股のしっぽ・・・。まさか・・・。」
巨大なゴリラの魔物は二人に襲いかかる!
二人はゴリラの攻撃を回避する。
雅一「(あっぶねぇ・・・。一撃でも食らったら死ぬだろ今の!)」
ラフェスタ「なんで・・・A級最上位グランドコングが・・・。」
すると雅一はライフを助けたときに出会った巨大なゴリラに与えた傷を見つける。
雅一「こ、こいつ・・・あの時の・・・。」
グランドコング「ガァァァァ!!」
しかし、グランドコングは二人への攻撃の手を緩めることはなく、
圧倒的なスピードで雅一とラフェスタに向かって猛攻撃を仕掛けてくる。
二人は必死にゴリラの攻撃をかわすだけで精一杯だったが、二人はある事の確信を得ていた。
雅一「これは、明らかにハメられたな!クルドって奴に。」
ラフェスタ「えぇ、まさかこんな怪物を仕込んでたのは予想外だったけど!」
雅一「だけど、どうゆうことだ!?ただの商人が俺達の事消そうとする理由がわからんぞ。」
ラフェスタ「確証はないけど・・・。多分バイラズ帝国が関係してるんじゃない!?」
しかし、二人はゴリラに対し更に追い詰められていく。
雅一「くっそ、どうすれば良いんだ。この状況・・・。」
すると、洞窟の上の方から拍手をしながらゆっくりと人影が現れたのであった。




