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開放されし古代の力

ついにバイラズ帝国軍の軍勢とラフェスタの戦いが始まった。

兵士達は次々とラフェスタに攻撃を仕掛けていく。

兵士「おらぁ!」

兵士の攻撃を避け、ラフェスタは都度反撃を繰り返す。

ラフェスタ「ハッ!」

兵士「グハッ!」

兵士は勢いよく飛ばされてしまい一撃でノックアウトする。

ラフェスタ「パワー・ストライク!」

兵士達は猛攻を繰り返すが、ラフェスタの対応能力に驚かされる。

兵士達「お、おい、あいつなんかめっちゃ強くないか?」

兵士達「事前の情報とはまるで違うぞ!」

兵士A「(この小娘・・・。なんなんだ!)」

兵士「くそ!調子に乗るなぁ!!」

再び兵士の攻撃を回避したラフェスタは再び反撃にに転じる。

ラフェスタ「ハァッ!!」

ラフェスタ「(すごいっ!体が軽い!)」

ラフェスタ「(それに攻撃の威力も上がってる・・・。)」

ラフェスタ「(これって・・・あの石板の力なのかな?)」

兵士A「ええい!何をしている!相手はたかが一人だぞ!」

兵士「し、しかし!彼女、前に手に入れていた情報よりも強く!

とても捕まえるなんて!」

しかし、そこに屈強な男が一人ラフェスタの前に立ちふさがる。

屈強な男「だらしねぇな。お前ら・・・。」

その屈強な男が出てきた瞬間兵士達は喚起を上げる。

兵士達「うぉぉぉ!!」「やっちまえ!ブルドンさん!」

ブルドン「お前はこの俺がここで叩き潰してやる。」


~一方雅一達サイド~

雅一達のいる宿泊棟でも動きがあった。

外にいる兵士達が慌ただしく動き回っている。

雅一「なんだ?外が騒がしいな?」


~一方ラフェスタサイド~

ラフェスタはブルドンとバイラズ帝国軍兵士達との激しいを繰り広げていた。

ブルドン「ふんっ!」

ブルドンは強力な拳をラフェスタにめがけて攻撃を仕掛ける。

ラフェスタ「なんて威力・・・。通常の人間じゃあり得ない怪力・・・。」

ブルドン「避けるか・・・。ならっ!」

ブルドンは移動速度を上げ再びラフェスタに攻撃を仕掛ける。

ラフェスタ「(こんな俊敏な動きがっ!)」

ブルドン「どうした?避けるだけか!」

ブルドンは更に攻撃を重ねラフェスタに追撃をする。ラフェスタはブルドンの

攻撃をなんとか避ける。

ラフェスタ「(くっ!相手の動く位置を的確に先読みしてくるっ)」

ラフェスタ「(それに、少しでも間が開けば兵士達の挟撃・・・。)」

ラフェスタ「(早くみんなの所へ行きたいのにっ!)」

ブルドン「なんだ、見た目が変わっても結局お前は何もできないんじゃないか。」

ラフェスタ「な、そんな事!」

ブルドン「だって現にお前、今までの討伐記録でA級の最上位種に勝てた試しが

ないんだろ?」

ブルドン「厄災のブロストキングを倒したのはエルフのお嬢様。A級最上位種を

3体倒したのは異邦人」

ブルドン「唯一共闘したグランドコングの時も結局あの異邦人がいなければ

何もできなかったわけだ。」

ラフェスタ「な・・・何が言いたい・・・。」

ブルドン「つまり、お前では何も守れない。誰も救えないんだよ。」

ブルドン「弱いやつは弱いやつで大人しくしてれば良いんだ。」

ブルドン「お前の両親みたいにな。」

ラフェスタは自分の両親の話が出てきた途端、血相を変える。

ラフェスタ「私の・・・。両親・・・。」

ブルドン「そうだ、お前を逃がすためにわざと囮になったみたいだが、

結局我々に何も歯向かうこともできなかった。」

ブルドン「あれだけ啖呵切ったところで、無力は無力なままだ。」

ラフェスタは自分の親を馬鹿にされた事に対する怒りが込み上げてくる。

ラフェスタ「私の・・・。」

ラフェスタ「私の両親を馬鹿にするなぁあああああ!!」

ラフェスタが激昂すると手の甲に刻まれた文様が再び光を放ち、

ラフェスタの全身を非常に強い魔力が多い、ラフェスタ自身が赤く光りだす。

ブルドン「(なんだ、この異常な魔力は!?)」

すると兵士達はたちまちラフェスタの気迫に負けて気を失ってしまう。

ブルドン「ど、どうした!お前達!?」

ラフェスタ「お前達には・・・今すぐ私の故郷から出てってもらうぞ!」

ブルドン「ふん、生意気な小娘だ。」

ブルドンは再びラフェスタに対し強力な攻撃を放つ。ただし、

すでにその場にラフェスタはいなかった。

ブルドン「いないっ!?どこへ消えた!」

ラフェスタ「私はここだ!」

ブルドンはラフェスタの声のする方向を見るとすでに背後の回られており、

ラフェスタの拳が目の前まで来ていた。

ラフェスタ「キング・ブラスト!」

ラフェスタの凄まじい威力の拳がブルドンに直撃する。

ブルドン「グハァッ!!」

ブルドン「(な・・・なんだ・・・この威力はっ!)」

ラフェスタはブルドンを勢いよく吹き飛ばし、ブルドンを倒すことに成功する。

すると光は徐々に弱くなり、小さな光を発する形に落ち着いた。

ラフェスタ「す、すごい力・・・。」

ラフェスタはこの力があれば、もしかしたらバイラズ帝国にも勝てるのではないかと

一瞬だけだが期待を寄せる。

ラフェスタ「でも、その前にまずは仲間を助けなきゃ!」

ラフェスタはすぐに雅一達の救出に向かった。


~一方雅一サイド~

捕まってしまった雅一達は更に外が騒がしくなってきているのを確認する。

レッド「一体外で何が起きてるんだ・・・。」

すると兵士達の会話がかすかに聞こえてくる。

兵士達「どういう事だ!捕獲班との連絡が途絶えたぞ!」

兵士達「まさかあの小娘たった一人で切り抜けたとでも言うのか!?」

ペイセル「なんか、予想してなかった状況になってるみたいだね。」

雷閑「うーん、外の状況がわからない・・・。武器さえあれば・・・。」

レイラ「私達の武器は捕まった時に回収されたからね。」

そんな話をしていると、どこからとも無く轟音が鳴り響き始めた。

雅一「な、なんだ!?今の轟音!」

すると外ではまた状況が大きく変わっている事を兵士達の会話から読み取る。

兵士達「敵襲!敵襲!」

兵士達「相手はたかが一人だ!さっさと取り押さえろ!」

レッド「敵襲?もしかしてS級でも来たのか?」

雅一「でも一人だって言ってたぞ?」

外では襲撃者と兵士達の攻防が続いており、襲撃者は兵士達を次々となぎ倒していく。


・外

兵士達「お・・・お前・・・なぜそんな力を・・・。」

ラフェスタ「お前達に話す事はなにもない!私は、ただ仲間を取り戻しに来ただけだ!」

他の兵士はこの事を本部にいるシュラストに伝達する。


・本部

兵士「シュラスト様!」

シュラスト「どうした、騒々しい。」

兵士「エララフェスタが・・・仲間を取り戻しに戻ってきました!」

シュラスト「ほうそれは願ってもない事だ。早くとっ捕まえろ。」

兵士「そ、それが・・・。」

兵士はシュラストに基地事態がラフェスタの手によって攻撃されている事を知る。

シュラスト「何をしている!戦力差はこちらの方が上であろう!」

兵士「そ、それが・・・。彼女が想定よりも強く・・・とても我々では!」

シュラスト「な、何だと・・・。」

するとシュラストの所に電話がかかってくる。

シュラスト「だ、誰だ・・・こんな忙しいときに!」

シュラスト「こちらシュラスト。今いそがしいんだ。要件なら後で・・・。」

シュラストが出た相手はなんとブラッドからだった。

ブラッド「俺だ。シュラスト。」

シュラスト「そ、その声は・・・ブラッド様!ど、どうされましたか?」

ブラッドはシュラストに要件を簡潔に伝える。

シュラスト「はい・・・え?じゃあ、彼らの捕獲は・・・。」

シュラスト「・・・了解しました。ブラッド様が言うのであれば。」

シュラストは電話を切る。

兵士「シュラスト様?どうされましたか?」

兵士がシュラストの様子を見ているとシュラストは全兵士に対し、次の命令を下す。

シュラスト「全兵士に告げる!これより、我々に歯向かう反乱分子を討伐する!」

シュラスト「捕獲は中止だ!全員で雅一達を始末しろ!」

シュラスト「これは、ブラッド様からの勅命である!!」

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