渋谷に現れた破壊神
場面は代わり、渋谷へと移動する雅一とラフェスタは
気を失ってるレッドとペイセルを背負いつつ、先へと急ぐ。
・原宿駅付近
雅一「この駅を超えた先が渋谷だよ。」
ラフェスタ「それで、国会議事堂はどっちの方向に?」
雅一「東の方向だけど、あの魔物の数を相手にしながら先には進めないな。」
ラフェスタと雅一は東京駅方面を見るが、そこには数え切れない程の魔物と
バイラズ帝国軍の兵士がはびこっており、直進でいけないことを改めて知る。
ラフェスタ「なんて数・・・あんなの見たことない・・・。」
雅一「それに二人の意識が戻らない以上、戦闘は極力避ける必要がある!」
しかし、線路沿いには魔物は少ないとはいえ、多少なりとも雅一達に
襲いかかる。
雅一「くそっ!また前方に!」
ラフェスタ「任せて!」
ラフェスタ「邪魔だ!」
ラフェスタは魔物に対し、足で攻撃をして道を切り開く。
雅一「おぉ、すっげぇ・・・。」
そのまま走り続けていると、ついに渋谷駅のJR線ホームが見えてくる。
雅一「見えてきた!渋谷駅だ!」
すると次の瞬間、レッドとペイセルがゆっくりと目を覚ます。
レッド「あ、あれ?ここは?」
雅一「レッド!気がついたか!」
ペイセル「二人共・・・どうなったの?」
ラフェスタ「説明は後、雅一、一旦ここで止まろう。二人の体の様子を。」
雅一「あぁ、わかった。」
そうして雅一達はついに渋谷駅にたどり着き、敵に見つからないように
物陰に隠れつつ、レッドとペイセルの容態を確認する。
・渋谷駅 JR山手線ホーム
ラフェスタは外の様子を確認し、魔物がこっちに来るかどうか見張っている。
ラフェスタ「大丈夫、魔物はこっちに来ないみたい。」
雅一「まずは・・・二人共、ちゃんと見えてるか?」
レッド「あぁ、見えてる。大丈夫だ。」
雅一「意識は意識は大丈夫そうだな。よし後はほらポーションを。」
雅一とラフェスタは持ってきたポーションを二人に与える。
すると傷が順調に癒えていき、出血も止まっていく。
ラフェスタ「よし、後は包帯を・・・。」
レッドとペイセルの応急処置が終わり、雅一とラフェスタは気を失っていた
二人に現状を伝える。
レッド「そうか、レイラと雷閑が足止めを。」
ペイセル「ごめんなさい・・・。私がちゃんと魔力の流れを感じ取っていたら・・・。」
ラフェスタ「いや、ペイセルのせいじゃないよ。」
ラフェスタ「それより、ここからどうやって進むの?」
雅一は近くにあった鉄道路線図を見つけ、みんなに共有する。
雅一「俺達はこの渋谷から、恵比寿、目黒、五反田方面に行って、
その後品川駅へ。ここは距離があるから品川駅についたら一度休息をとって、
最終的に東京駅から国会議事堂へ行く。」
ペイセル「ここでの移動は結構大変そう・・・。」
雅一「大丈夫、途中の五反田や大崎からは歩いて品川駅までたどり着ける。」
雅一「実際に歩くとそこまで距離は離れてないよ。」
雅一「ただ・・・二人共動けるか?」
雅一はレッドとペイセルが動けるかどうか心配する。
レッド「安心しろ。問題ない。」
ペイセル「私も平気だよ。」
雅一「なら良い。」
その後、雅一達は休息を取り終え次の中間地点の品川駅に向けて移動を開始する。
雅一「よし、行くか!」
再び線路の上を走り出し、雅一の道案内で先へ進み始めた。
すると、上空から勢いよく、雅一達の所へ何かが落下してくる。
ラフェスタ「危ない!」
ラフェスタはとっさにペイセルとレッドを突き飛ばし、全員が一斉に回避する。
雅一「な、なんだ!?隕石でも降って来たのか!?」
落下した所は見事に下まで貫通しており、一部高架線が崩壊していた。
レッド「ラフェスタ!大丈夫か!?」
ラフェスタ「うっ・・・!」
雅一「やばいやばい!早く引き上げるぞ!」
ラフェスタは落下寸前になっていたが、3人で協力し引き上げる。
ラフェスタ「あ、ありがとう。助かった。」
雅一「良いってことよ。それより、まじで何が降って来たんだ?」
雅一達は落ちてきた穴の所に注目する。すると穴の名から人影が勢いよく飛び出し、
雅一達の前に立ちふさがる。
豪儼「よう、久しぶりだな。お前達・・・。」
その声を聞いたペイセルは血相を変える。
ペイセル「そ・・・その声は豪儼!」
雅一「破壊神・・・豪儼っ!」
レッド「豪儼って・・・お前ら合ったことが?」
ペイセル「アクアペルムの時にね・・・。でもあんまりいい出会いじゃないよ。」
豪儼「侵害じゃないかペイセル。わざわざ最高の労働環境まで
整えてやったというのに。」
ペイセル「誰がお前達なんかに協力するものか!」
豪儼「なんだ、まだそんな口が聞けたか・・・。」
豪儼は雅一達がここにいることを確認し小声で愚痴をこぼす。
豪儼「しかしフローエルの奴、こいつら取り逃がしてんじゃねぇよ。」
ラフェスタ「あなたも、やっぱりバイラズ帝国軍の最高幹部の一人なのね!」
豪儼「あぁそうだよ。それにお前達を見つけ次第消すように言われてる。」
豪儼はこん棒を大きく上げ、雅一達にめがけて振り下ろした。
すると・・・。今度はレッドが詠唱を唱え始め、こん棒にめがけて
攻撃を仕掛ける。
レッド「赤く燃えし炎よ、我に力を与え、迫る障害を焼き払え!」
レッド「ゴッド・プロミネンス!」
豪儼「何だと?」
レッドは豪儼のこん棒を一人で受け止めた。
ラフェスタ「レッド!」
レッド「大丈夫だ!」
レッドはこん棒を振り払う。
レッド「こいつは俺が相手をする。先にいけ。」
ペイセル「そ、それなら私も!」
ペイセルも残ろうとするがレッドが停める。
レッド「相手は近接攻撃特化だぞ。魔法使いは相性が悪すぎる。」
レッド「安心しろ、こいつをここから一歩も出させはしないから!」
雅一「レッド・・・。」
豪儼「ほう、面白い小僧だ・・・。」
雅一「二人共、先を急ごう!」
3人はレッドの言う通り、その場を急いで離れて次の場所へと走り出した。
豪儼「ふん、この俺様に勝つつもりか?」
レッド「そうでもしないと、アイツラがブラッドを安心して倒しに行けないだろ?」
豪儼「戯言を・・・。貴様のような小僧に勝てるわけ無いだろ。」
豪儼「どのみち、お前の他の仲間も、これから来るであろう仲間も、
みんなここで死ぬ。結果は変わらない。」
そういうとレッドは鼻で軽く笑う。
レッド「ふっ・・・。」
豪儼「何がおかしい・・・。」
レッド「いやぁ、いつぶりかなって思ってな。お前みたいに強い相手に出会えるのは。」
レッドは武器を構えて臨戦態勢を取る。
レッド「俺の名前はレッド!あいつらの先輩冒険者として、ここは
俺が一歩も通さないぞ!」
豪儼「それは先輩としてのけじめか?」
レッド「そんなものじゃない。これは・・・俺の決意だ!」
豪儼「面白い・・・ならお前のその決意がどれほどのものか、
この俺様に見せてもらおうじゃないか!」
豪儼は天高く笑い、ついにレッドと豪儼による
1対1の戦いが始まった。




