希望に染まる2
少女の言葉を聞いた瞬間アタシは興奮した。
もしやこれは異世界転移!?
いやその色の世界でデスゲームをする可能性も、、、
という様々な予想を巡らせた。
アタシの感情を察したのか少女はこう言った。
ワシは別にお主に不幸にするつもりはない。
お主はワシの実験にとって貴重なのじゃと。
それを聞いたアタシは
どういう事だと問いを彼女に投げかける。
彼女が言う事には色の世界は
色に対する執着、
それがある人間しか招くことができないらしい。
それを聞いたアタシは少しホッとした。
この少女が嘘をついてない事が分かったから。
嘘つきは嫌いだから。
すると少女が不意に言う。
だがまだ何をさせるか聞いてないから油断できない。
そう思っておるのか?と。
アタシは心が読まれたことに対して少しビビった。
だがアタシはすぐに切り出す。
ああそうだ。
デスゲームとか言われたらたまらねーからな、、、と。
すると少女は光の柱を生み出し、一人の女を召喚した。
召喚された女はいきなり呼び出されて困惑している。
その女の手を握ってみろ。
微笑みながら少女は言う。
少し怖いが、少女に事故から命を救われているんだし、
これくらいはやってやるかと女の手に触れた瞬間。
アタシから見える女の目の色が変わった。
いつもの灰色ではない謎の色。
それを見た瞬間アタシは
なんと輝いて美しいことか。
そう思った。
呆気に取られていた私に少女は語りかける。
これは黄緑という色じゃ。
こいつは緑属性じゃから触れたら緑の力が手に入る。
そしてお主の目に緑が宿る。
色の世界には赤、青、緑、光、闇の五属性がある。
お主にはそれら全てに触れてもらう。
それでお主の目には全色が宿る。最高じゃろ?
そう言われた瞬間、
アタシの目はこの少女を女神様と捉えた。
そして涙が溢れてきたんだ。
女神様は続けて言った。
属性にも相性がある。
赤は緑に強く、青は赤に強く、緑は青に強い。
そして1番危険なのが闇属性。
禍々しいオーラがあるのからすぐわかるじゃろう。
奴らは赤緑青の三属性に有利を取れる。
そこで手に入れておきたいのが光属性。
簡単に言うと闇属性キラーじゃ。
他の属性にも等倍で対応できる。
それを操る光の一族という
闇属性を退治するための種族がいるのじゃが、、、
奴らにしか使えないから1番入手が難しそうじゃな、、、
さあそろそろ説明終わったし、時間じゃ!
まずお主は色がわからんから、
色の世界の住民の属性マークが見えるようにしてやる!
お主を赤道付近のでかい島国に飛ばしてやる!
あ、ちなみに言葉は通じるようにしとくから安心せい!
さあ、、、ゆけぇ!!!
そしてアタシが気づいた時には、、、
草むらに放置されていた。