視線の先にいるもの
隙間女という都市伝説を知っているだろうか、自分以外いない部屋の中で誰かに見られているような感覚に襲われる、家捜しをするが特に何も見当たらない、この視線は何なんだ?そんなことを考え始めるようになった時、視線の主を発見する。というものだ。なぜこんな話を今するのかというと、最近妙な視線を感じることが多々あった。だが俺の勘違いだと思っていたし、隙間女なんてものはありえない俺には全然関係のないことだと思っていた。
そう、今さっきまでは…
ジーーーと何者かが俺のことを見ている、タンスと壁の隙間から。背中を冷や汗がツーと通った。
これは"隙間女"なのか…?ただの都市伝説だと思っていたが、本当に存在していたとは、ていうか都市伝説上の話では女が立っていると記載されていたはずだが、12歳くらいの女の子に見えるぞ?、どういうことだ?ってそんなことはどうでも良くはないが、いつまでも見つめあっているわけにはいかない、どうするべきか…
「ねぇあなたは私が怖くないの?」
「え?」
思わずすっとんきょうな声で返事をした
「いや、怖いというか思ってたのとは違うかったというか」
いやいや隙間女がしゃべるとか聞いてないんですけど!?
「やっぱり怖くないんだ私のこと、普通ならみんなとんで逃げていくのに。おかしいなぁ」
こんな可愛い子を目の前にして飛んでにげるのか?どういう神経してるんだそいつら
「ねぇあなた、なんで怖がったりしてくれないの?」
「ん~なんでかなぁ…」
「私、あなたが驚いたり怖がったりしないと帰れないんだけど、どうしよう」
そういうものなのかと思いつつ隙間女は少し考える
「よし!決めた、私あなたが怖がるまではここにいることにする!」
「え?」
本日2回目のすっとんきょうな声がでた
趣味程度なんでがっつりやるつもりはありません、また今度目についたり思い出したりしたら見てやって下さい主と隙間女ちゃんが喜びます