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かわいいモノに囲まれたい!  作者: あるみかん
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外出!!

 あれから何もせず月曜日になった。外でバッタリ友達に会ってしまうとボロが出てしまいそうで、外に出ることもできない。仕方なく引きこもっている。朱里に欠席の連絡をお願いしたので、何もすることがない。




 ……暇だ。友達と遊びたいなんて言わないから、せめて思いっきり体を動かしたいっ!!




 その時、頭の中で光った。


「友達はみんな学校に行ってるじゃん!!」


 気づいちゃった……って考えたらすぐ分かることなんだけどね!!




 さっそく僕はタンスの奥から服を取り出し、大きくなったスニーカーのつま先に金曜日の新聞を詰め、公園へ駆け出した。




 三年生のときに、「安全性のため。」と遊具がなくされ、味気なくなった近所の公園。「あの公園に行くのも最後かもしれない。」と思うと、胸にくるものがある……遊具がないの忘れてた。ボールか何か持っていけばよかった。




~~~~~




 結局、一旦家に帰ってボールを取ってきた。


 僕は一人しかいない昼間の公園で、ボールをついたり、走ったりしていた。軽く流す感覚で動いていたけど、バランスも取りにくいし、ボールも別物みたいに思えた。けれど、暇を持て余すよりいいし、女の子になったモヤモヤも吹き飛んでくれた。




 ぐぅ〜、と間の抜けた音が鳴る。気を取られてボールも落としてしまった……そういえば朝から何も食べてないなぁ。公園から見える駅の時計は、三時ちょうどを指していた。


「……もう三時っ!?」


 早く帰らないと、下校中の友達と鉢合わせるかもじゃん!!僕は急いでボールを抱え、全力で走り始めて……




「痛っ」


 ……盛大にコケた。けど、痛みを感じる暇もないので、急いで立ち上がり、服の汚れも気にせずに走った。

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