同じ釜飯の仲、略してオナカマ
「はい、晩飯食って、風呂にも全員入ったところでぇぇぇ、お待ちかねのスタメン(予定)発表たぁぁぁいむぅぅ」
「サトやんテンション高いな?ワイもう眠うて眠うて。ふぁぁ~」
サル。キサマァァァ。
必死に眠気を堪えながらグループメイトのヘイトにも耐えメンバー全員を集めた俺の努力を知らんてか!
首打ちじゃァァァ!!
永遠の眠りにつかせちゃるわぁぁぁ!!!
「さっ、猿渡くん。佐藤くんも頑張ってまとめようとしてくれてるんだから」
「そうだっぺな。にしても、ちとうるせぇけどな」
とべぇぇぇ。
鬼さぁぁん。
キミたちだけだ。僕の苦労を分かってくれるのは。
その優しさ、プレシャスプライスレスだね。
「わ、悪かったわ。ほやから、その拳を下げて、な?」
「エ?ワタシエセカンサイベンワカリマシェーン。断罪執行!」
「ギャーッ!」
悪は滅びたので本題に戻るとしよう。
「一応、俺が考えたスタメン表がコレな」
なんか、皆俺に押し付けるから仕方なく作ったぞばっきゃろー!
一 中 佐川
二 遊 サル
三 右 炎上男
四 捕 砥部
五 三 内田
六 一 鬼澤
七 左 遠藤
八 二 絹
九 投 域成
控え:三沢、佐藤
自賛だが中々出来ているとは思う。
先発は炎上マンよりも安定感があり尚且つ高水準にまとまった能力を持つサウスポーの域成。
砥部チンは見事な鈍足強打捕手枠。
内野は絹、内田を本職ポジで、何でも出来るお猿さんを誰も適性のない遊撃手へ回し、ファーストはパンチのある打力がある鬼ぃさん。
外野は佐川、遠藤に加え、基本スペックダンチの炎上マン。
コイツ、打撃守備もうめぇんだよなぁ・・・
本格派の三沢にはリリーバーとしての役割を。
え、俺?
選手兼監督枠ですが何か?
「案外ちゃんと考えとるんやなぁ。というかワイの名前ぇぇぇ」
「そうだっぺな。もっとこう、四番投手俺、みたいなんで来るかと身構え取ったな」
俺の評価ぁぁぁ!
期待値の低さぁぁぁ!!
「・・・佐藤、俺が、先発」
「貴様の乱れっぷりはおっそろしいことこの上ないから、取り敢えずは野手メインな。域成で試合作って、三沢でシャットアウトが理想」
「・・・・・・」
「まぁ、お前が全く投げないとは言ってないから。つか、何処かでタイミングはあるから。だから無言でにじり寄るな。ぶっ飛ばすぞコノヤロー」
「まぁまぁ、サトやんもジョージもクールダウンや」
黄金の左!は不発に終わった。
しかし、困った。炎上マンがオーラ的(?)に燃えている。
自然発火なのか?燃え盛っているのはどうゆうエフェなんだい?
甚だ疑問である。と言うか疑問しか浮かばねえだろ!
「用件が済んだなら戻って良いかな?自分の時間が減るの嫌なんだよね」
そう言って返事も待たずに域成はこの場から去って行った。
おいにほんじぃぃん!強制的きょうちょうせぃぃぃ!自己犠牲的わんふぉあおーーーーる!
ノーと言える日本人に私はなりたいです。
「俺も戻る」
三沢くぅぅん!
キミもかぁぁぁ!
うん、実力のあるキャラって某人物筆頭に面倒臭ぇぇぇ!
「投手って奴はどいつもこいつも我が強いっぺなぁ」
「そやなぁ。ワイらのグループは輪を掛けてそれが強いわな」
いやいやいや。ちょっち待とうか。
それだと、そのカテゴリーに私めも含まれてしまうんじゃないかね?
その後も残った面子でわいのわいの騒いでいたら何時の間にか全員寝落ちしていた。
グループメイト の 友好 が 深まった
グループメイト の 評価 が 上がった
佐藤 大地 の 体力 が だいぶ 回復 した
※以降は通知されません
《益荒男》 の 効果 が 発動
佐藤 大地 の テンションゲージ が 上昇 した
グループメイト の テンションゲージ が 上昇 した
テンションゲージ が 一定値 を超えた為 練習効率 が 増加 します
□
朝チュンで起きたは良いが、最初に見る顔が無駄にイケメンとは・・・
神よ俺にはよヒロインとの出会いをくだしぁぁぁ
「う~ん、むにゃむにゃ」
寝ててもイケメンとか腹立つわぁ
ピコーン!イイコトオモイツイタァァァ(ニッコリ)
「ふぁぁ~、何時の間にか寝てたのか」
「プッ、ジョージはん、お、おはよーさん」
「!!?? お、おはよう、猿渡」
クククク、今お猿とジョージのモンキー兄弟は互いのお顔に衝撃を受けているのだ!
何故かって?それは簡単な話だよ。
彼らのお顔が寝起きにしてお化粧べったりだからさ、ふっ。
この知性溢れる俺の謀略ぢからが怖いぜ。
笑いを堪えちょっと優越感に浸りながら「鏡見てみ?」と言おうものなら、ソイツは「オメーも鏡見ろ」とカウンターダメージを喰らうと言う二者共食いの図を高みの見物だ。
え?
何でこの場から離れようとしているのか、って?
そりゃあ、自明の理って奴ですよ。
「さぁ~とぉ~おぉ~!」
「さとやぁぁぁぁん!」
三十六計逃げるに如かず!
しーゆーあげいん!
佐藤 大地 は 逃げる を 選択
しかし 回り込まれて しまった
佐藤 大地 は 逃走 に 失敗 した
あるぇぇぇ?
おっかしいなぁぁ。
まさかのボス戦ですかね?
セーブポイント用意してないとかとんだクソゲーですねぇ!
おやおや、おめかししたお二人さん。
雁首揃えてどうしたんだい?
この後、滅茶苦茶怒られました。
佐藤 大地 の やる気 が 減少
円城寺 投解流 の 評価 が 下がった
猿渡 文貴 の 評価 が 下がった
◇
2日目午前の部
「じ、地獄ほしたら」
「オメェ、それ何弁だべよ?」
「ひぅ、ひっ、ひゅー」
「砥部、オメーはもうちょいゆっくりでいいから。ペース落とすっぺな」
地獄の走り込みでソレガシと砥部ちんが死に掛けております。
誰か、回復薬をください。いや、割と切実に。
ジャンルが違う?そんなぁぁぁ
「佐藤に500のD」
「佐藤は力尽きた」
「佐藤くんは所持金と装備品を全ロストした」
「佐藤よ、あぁ、死んでしまうとは情けない」
内田、佐川、絹、遠藤のモブ四天王が絡んで来た。
え、俺もじゃないかって?
五人なのに四天王じゃおかしいじゃん?
五人衆だと格下スメルが半端じゃないし、だったら俺は遠慮しとこうかなぁ、と。
そんな四人さん方だが、出会った昨日からちょくちょく存在感をアピールしようとしている節があるんだよなぁ。
俺は別にアイデンティティ不足に困ってないから割とそこら辺はどうでも良いんだけども。
「DISの気配をST」
「佐藤、お前。俺らと同じモブ名字の分際で」
「ぼくは違うと思うんだけどなぁ」
「おっと、同士絹よ。ここでまさかの謀反か?」
そして勝手に内輪揉めしだす始末。
貴様ら、何でこっちに来た。
「ふんっ」
「・・・・・」
鼻持ちならないといった様子でこっちを一睨みして抜き去って行く域成。
黙々と走り続ける三沢。
齢十二にしてこの直向き具合。
年がら年中おちゃらけどんちゃん野郎のワタクシとは大違いですな。
「214番佐藤、もしやもう疲れ果てているなんてことはないだろうな?」
ヒィィィ、コーチぃぃ!
気配いきなりONにして現れるの止めてえええ!
ホラーゲーは範囲外なんですぅぅぅ
「まだまだ元気そうだな。よし、佐藤、特別にランニング5周追加だ」
鬼ィィィィィィィ!!
佐藤 大地 の 体力 が 大きく 減少
佐藤 大地 の ヤル気 が 増加 した
「どうした!今の打球は追い付けるだろう!」
「サーセンッ!もういっちょお願いしゃーす!」
ランニングの次はノックとか、地獄地獄。
しかも、皆ウメーからワイの拙さが際立つんだわなぁ。
「どうした、佐藤! さっきからミスばかりだぞ!」
むっ
いや、落ち着け。
ビークール、ビークール。
般若心経を唱えるんだ、大地。つっても分からんから唱えようがねえな。
「さーーーせーーーん!もういっちょねがいまぁぁぁぁぁぁぁす!」
これは取れる!
あ、バウンドが。
チクショウ、難しい打球多すぎだろJK!
「難しいか!もっと優しくしてやろうか!」
ムカっ
「いえ!もういっちょお願いします!」
打球を見てからじゃなくて、スイングで粗方決め打ちして
こっちじゃ!
届くか?
またしても際いぞクソが!
んでも取ったらァァァァ!
「っしゃああああ!」
取ってやったぞオラァァァァ!
偶然?
運も実力の内じゃぁぁぁ
「取ったらすぐにホームに投げろ!もう一回!」
クソがぁぁァァァ!
やったらぁぁぁぁぁぁ!!
「なんやコーチさん、サトやんにだけ厳しない?」
「まぁ、佐藤の奴がへたっぴなんは確かだっぺっからなぁ」
「で、でも、動き方が上手くなってるよね?」
「言われれば、そやなぁ。うしっ、ワイもやるでぇ」
「ああ負けられねえべ!」
「ぼ、ぼくも!」
「・・・佐藤、負けないぞ!」
佐藤 大地 の 体力 が 減少
佐藤 大地 の センス が 増加 した
円城寺 投解流 の 対抗心 が 燃え上がった
円城寺 投解流 の 評価 が 上がった
猿渡 文貴 の 評価 が 上がった
鬼澤 勇人 の 評価 が 上がった
砥部 飛丸 の 評価 が 上がった
コーチ の 評価 が 上がった
※以降は通知されません
《益荒男》 の 効果 が 発動
佐藤 大地 の テンションゲージ が 大幅 に 上昇
グループメイト の テンションゲージ が 上限 に 達した
熱血モード に 突入 します
練習効率 が 急上昇 します
体力 の 消耗 が 激しく なります
他キャラクター の 評価 若しくは 友好度 が 上がり やすく なります
地獄すら生温い扱きが2日目、3日目と続いた。
正直プリズンブレイクしてやろうか悩みました。
でも、メンバーの奴らも頑張ってたので負けずに乗り切りました。
なんか正狩のおっさんが練習観に来てて皆緊張してました。
俺?そんなおっさん気にする余裕もなかったDEATHぅ。
もうむり、いや、まっじで。
「明日・明後日は他グループと1日2試合ずつこなしてもらう。それで、この選考会は終了となる。各自気を緩めず臨むように!以上、解散!」
『あざっしたぁぁぁぁぁぁ』
うん、風呂入って寝たい。
今すぐお布団にインしたいです。
「サトやん、試合に向けて皆で相談しよや!」
「そうだっぺな。風呂入って飯食ったら佐藤の部屋に集合だべ」
うぇいうぇいうぇいと。
なーに自然に俺(と炎上男)の部屋に押し入ろうとしてるのかね君たちは。
え?拒否権はない?
そんなぁ
当然、その日も皆仲良く寝落ちしましたとさ。
因みに域成や三沢も今回は一緒でした。
明日もがんばるzzzz
佐藤 大地 は 《火付け役》 を 習得 した
佐藤 大地 12歳 身長169cm
ポジション:投手 左投げ右打ち
MAX98km/h 球種:ストレート カーブ
能力:《ツッコミ》《短気》《怒髪天》《非情》《煽り》《度胸》《太胆浮敵》《火付け役》
称号:《益荒男》
好敵手:円城寺 凪解流
敵 :乙女たち
仇敵 :神界 真