出落ち
カンカンと心地よいリズムで繰り広げられる剣技
いやっ剣技ではない
使っているのは槍と双剣
ミスの見当たらない華麗な双剣に、
パワーに特化した攻めにくい槍術
2つの武器の応酬は勢いが衰えることを知らずに
戦い続けた
勝負は唐突に終わりを告げた
槍の防御を捨て攻撃に特化した1撃が放たれる
ギリギリのタイミングでなんとか避ける
そしてスキだらけの体に双剣が叩き込まれた
買い出しについてきたのは
沖田さん
美少女(笑)
斎藤さん
山崎
門の前で話しかけてきた
「土方歳三」を自称する人は
仕事があるようで、ついてこなかった
あの人ホント何なんだろうな
土方歳三と言う割には
周りからの尊敬が皆無であった
そもそもあたしの知っている土方歳三は
鳥の巣原始人2でメガネさんに怒られていたやつだ
間違っても今のイケメンではない
身長はメガネさんと同じくらい
髪は漆黒
瞳も漆黒
肌もきれいで
程よい筋肉もついているのだが
ムキムキという印象は受けない
長めの髪を1つにまとめている
ストレートなのでシュッとした感じがある
一言で言うと中国の宰相
苦労性の抜け切れない感じが良い
ホント見た目だけで考えたらラブなんだ
どっからコメディーが入ってくるのか
買い出しは順調
初めに斎藤さんに服を見繕ってもらう
斎藤さんは変装済み
藤堂さんは女装済み
沖田さんは青系統でまとめ
山崎は黒でまとめていた
「おかしいだろ!なんで俺だけ女装なんだよ!」
わめきながらあたしを指差す
「そもそも古金が男装してて、なんで俺が女装なんだよ!」
と突っ込む
斎藤さん曰く
「女といるところを見られたらヤバイ」
「藤堂の趣味は女装なのか?」
「まぁ藤堂は所詮女児程度の見た目だし、妹とでも言い張れるか」
だそうだ
実はあたしは男装している
髪は短くしたし
服は白系統でまとめた
完璧だと思っていたら
もっと短く髪を切れとやらされた
どうだろうカッコいいと良いのだけど