テストなんて•••••
テスト
どう見ても140センチないよな〜
な獣耳美少女?に会いました
どうする!
➥保護する
➥警察に連れて行く
➥一緒にママを探す
➥抱きつく
➥お持ち帰り
いつの間にか頭に浮かぶ選択肢をしっかり読み返す
あれ5個中2つろくなやつじゃないじゃん
ていうか
お持ち帰りって何だよ!
目の前にいるのは
長い濡羽色の髪をツインテールにした10歳くらいの少女だった
犬耳犬尻尾がやけに似合っている
ああ
あたしの新たな属性が目覚めてしまう!
ていうくらいにかわいい
あたしの姉(イラストレーターな引きこもり)が見たら
いっやぁぁ〜
インスピレーションやばいわよぉ〜
うふふふふ
美少女があんなことやこんなこと・・・・
なんて言いながら
本気で監禁しだすだろう
まァ引きこもりなのでこの子と会うことなどないが
恐ろしい姉である
華奢な体に
滑らかな肌
長い濡羽色の髪
大きくてつぶらな瞳
小ぶりな唇は桃色
ゴスロリ風のワンピースを着ている
小さな手はワンピースのスカートの部分をぎゅっと握っている
上目遣い
涙のたまった瞳
どうしよう
抱きしめたい
なんて考えていると
「すいません
あなたがバイトの古金ちゃんですか?」
声をかけられた
一瞬おまわりさんだと思ったなんて笑えない
声をかけてきたのもイケメンだった
薄茶色の髪は風にゆらゆら吹かれている
やっぱり白い肌
目はキラキラと輝きを放っている
紺のジャージを装備している
なんという
もったいない
この人も変人だろうな
という言葉を押さえ込み
「ハイ
バイトで家事全般を手伝うことになった古金梨沙です
よろしくお願いいたします」
と丁寧にお辞儀する
イケメン君はそれを聞くと更に瞳をキラキラさせて言う
「僕は新撰組一番隊組長沖田総司です〜
ここは頭のおかしい奴らばっかりですがよろしくお願いしますね〜」
まァ
なんとも抜けた挨拶だこと
なんて平和にかんがえていると
イケメン君
もとい沖田さんは突然
「じゃあ
コーラとポテチ買ってきてください〜」
こいつはあたしを召使いかなんかだと勘違いしてらしい
それ家事に入るのか?
「大丈夫です〜
お金はそこの獣耳美少女(笑)が出しますから〜」
こいつ美少女(笑)とか言ってなかったか?
なんで?
てか知り合い?
もはやあたしの頭の中は
はてなマークでいっぱいだ
てすと