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第37話 掘れたぜ恐竜展 ぴぴぃザウルス

前回の逆サプライズから、野球の始球式にてダイヤモンド一周…街コンの賑やかし…地域の盆踊り大会と、Zなアイドル並みに何処にでも行って営業しまくってまーす阿久津ヒロムどえす。

お陰で恐竜展は老若男女お客様ワンサカで全国紙の新聞にもちょびっと載りましたフフン☆


さぁ今日も可愛らしさを振り撒くぜ!俺の衣装が光って唸る、庇護欲を刺激しろと轟き叫ぶぅぅ~♪おはよーごさいますー今日もよろしくお願いしまー…


  ドンッ


某海賊漫画の効果音並みにドンッと、俺独りで使うには広すぎる控え室のど真ん中にドデカイ木箱が置いてあるでござる…。

何だコレ…「待たせたな」とか言うあのお方が忍んでんのか3人位余裕で入れそうイヤあれは段ボールがベストで…。


「あぁ阿久津君おはようございます」


控え室の出入口で固まってた俺を気にしてか、振り向くとにこやかに館長さん。初日にご挨拶はしたけどそれきりだったのでちょっと久しぶりにお会いした感じ。


あ、館長さんおはよーごさいます。こちらの如何にも怪しげな木箱は…え開けても良いの?ーダイヤモンド鉱山持ってる富豪の娘が船旅に発つ時に積み込んでたレベルの大きさなんですけど…。


館長さんと一緒に来たスタッフさん数人とふたを開けると護慈羅が居た(鼻水)


神の化身破壊の申し子核兵器駄目絶対海外版のデカイ蜥蜴は別物として見れば面白い…そう言えば修羅の国にも上陸して破壊しやがったなこんにゃろうーな護慈羅が木箱の中に梱包材に包まれて眠っておりました。スタッフさん達はそのまま護慈羅を箱から出してどっかに持って行くのか梱包材を外す作業にかかる。

館長何故に護慈羅が?

ほほぅ、隣の第2博物館で今日から護慈羅展…コラボで衣装展示…こちらからはパロディで護慈羅とぴぴぃザウルス全身骨格が向こうで展示ですか…。


なんだ着れないのかーと残念がってる俺に、「折角だから見ておくれば良いですよ。」と護慈羅展のチケットくれた。マジイイ人、好き☆


早速護慈羅展へ、今回の現場は連絡さえ出来る様にしておけば比較的自由が利くのが有り難い。

おおー、コレ撮影用護慈羅かな…尻尾重そう…てか海中のシーンとか呼吸出来てたのかな…



「ほぼ出来てない、昔のアクターさん達は超命懸けでやってる。様々な歴史を経て俺達の柔らか甲冑は生まれたのだ…。」


誰ですか人のモノローグに入ってくるのは柔らか甲冑よりFRP素材の方が好み……先輩、何故ここに。


「ヒロムの陣中見舞いに行こうとしてぇー」


ふんふん


「ふと見れば護慈羅展やってんじゃん?」


ほうほう


「心行くまで鑑賞したんで今から帰るトコロ☆」


陣中見舞いは何処行った。丁度いいや、俺に付いてくれるスタッフさんが護慈羅展示に駆り出されてるんで代わりに付いて下さい。ぴぴぃザウルス可愛いフォルムの癖に転んだら起き上がれないし、被るタイプだから足の可動域狭いしで結構大変なんです。良いですよね、陣中見舞いですもんね、イヤータスカルナーサスガセンパーイ☆



「待てっ!俺はこの後は修羅の国恒例展示[黒田さんとこのへし切り長谷部&日本号(レプリカだけどね)に触っちゃおうぜ展]にっ…!!」


あー、アレですか「刀剣ready to rumble」とコラボした刀剣展示会ですか。今日は会場入るのに2時間待ちって言ってましたし、等身パネルも撮影の列ガッツリ並んでたんで俺の現場終わりに行きましょうねー。


…俺の仕事閉館時のお見送りまでですけどね。


ボソッと言った最後の台詞はしっかり聞こえてたらしく、「嫌だあぁぁぁシュメイトアラバーと記念撮影するんじゃぁぁぁあ」と抵抗を強める先輩に地獄突きをかまして漸く連行する事が出来ました☆てへぺろりん☆











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