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第60話 とある冬の日の天然黒(ピュアブラック)

問:何故に投稿まで間があいたのですか?


答:久々に入ったビーンジャムブレッドンショーでやらかして心が折れてました。


問:詳細は?


答:四方山話でー(泣)

今日も楽しい自主練習日、最近めっきり寒くなってきたので、念入りに準備運動とストレッチしてます阿久津ヒロムでーす。


アレだね、立ち回りで木刀なんか当たったりしたら骨にキイィィンってクるんだよねー、早く暖かくなんねぇかなぁ。


そいえば最近クラスメイトと談笑中に「冬場は着ぐるみの仕事って暖かそうでいいよね」って言われたんですが、「冗談キツいぜベイベー☆」と呼んでもないのに斎藤先輩が突如乱入。


「「お客さんが快適に見れる環境」

でやる事が多いから暖房でなんか嫌な汗をかくんだぜぇ、屋外でやらない限り夏場の方が俺等には楽なのさっ☆な、ヒロム?

ところでそんなイベントに興味を持ったお嬢さん、(事務所)と契約して魔法少女(まほうしょうじょとか)にならないかい?

…あ、逃げた。」


ヤメテクダサーイ俺の数少ない女子との交友関係まで手を出さないでクダサーイこのワーカホリック斎藤めが(血涙)



さてさて、今日はそんな先輩のサポート。えっと「劇団幽騎士」の公演でモブ群衆で出る為に修得せねばならぬ回り技があるそうな…、俺が回る為の土台になるんだって。確か…


自分の手でバカップル繋ぎしてから手をそのままで「レシーブのポーズ」何があっても倒れないように、大地に根を張るが如くドッシリと☆


ポーズそのままで指だけ組んだまま手のひらを開く、


そこを足掛かりにして先輩が真上に飛ぶ、俺の体は言うなれば傾斜がスキージャンプ並の坂。それをかけ上がってくイメージ。


ソレにタイミングを合わせて、えいやっと組んだ手で先輩を回す。


先輩バク宙


「インディアン」と言う技なんだそうだ。技としては古くからあって、今はバク宙じゃなくて側転みたいなカタチに進化してるんだって…。

息が合わないと上手くいかなさそうだよねこの技…。


「んじゃヒロム、行くぞー!

タイミングは俺が踏んで、フンッ!と回す。踏んで、フンッだ!踏んフン♪踏んフン♪リズムよくなー。」


了解でーすと返事をして構える。上手く行けばいいけど…


先輩が走ってきてー…


踏んだっ!


グシャッ ゴヅッ☆


~~~~~~!!!!


…ありのまま今起こった事を話すぜ。

先輩走って来る→俺構えてる→先輩全力の踏み込み→俺の手が耐えきれず外れる→先輩の体制が崩れる→俺、全力で頭突きを貰うカタチ→2人共倒れこむ→超痛い


せんぱーい「…何だヒロム」すみません「をぅ」


それから何回やっても何回やってもインディアンが倒せな…もとい、インディアンが出来ません。どーーーしても手が外れてしまうとです…。

こんな時は年上に頼ろうっと。土方さーーん、先輩らしくアドバイス下さーい。組んでる手がこの状態から外れない方法なんですが。


「手ぇ開いてるから外れるんでしょう?組んだままレシーブすればいいんじゃないですか?」


その状態で足掛かりに踏まれたら親指折れます?


「折れますねそれはもう見事な位に☆」


…なんで嬉しそうに話すんだろうこの人コワイ。

え、えーとじゃあ山崎さーーーーん、社長として会社の礎である我らに何かアドバイスゥゥウ。


「え、技教えろ?今は腰やってるから無理だよぅ。」


(…ちっ、久々に出てきたと思ったら役立たずめが…。)


どうやら胸に秘めたるこの思いに気付いた山崎さんが「ひどくないっ!?」なんて喚いてますが、背中を向けて無視です無視。


あ、倉庫奥でなんか悪巧みしてる沖田さーーーーん、貴方が頼りなんですぅぅうー、斯々然々でインディアン教えて下さいぃぃいー。


めんどくさげに此方に来た沖田さんに斎藤先輩と今までやってた事を説明すると…、あれ?何か3人共眉間に皺が。


「…斎藤、そのインディアンのやり方誰に教わったの?劇団員?ソレやっちゃいけないやり方なんだけど…。」


のっけからなんか爆弾発言ですね…どゆこと?


「あー、受け側のヒロム。手の組み方・構え方が全く違う。その手の組み方だと斎藤の足を掴んじまう、飛ぶ直前の鳥の足掴んでるみたいなもんだ。それに組みが外れたら超絶危ない、頭打つぞ…は?もう遅い?馬鹿だなぁー。


正しくは影絵のカニを作って、下になってる手の親指以外の指で上の手をガッツリ掴む。

で、次構え方。真正面からじゃなくて腰骨にカニの手乗っける感じで太股の付け根らへんに…そうそう、手は太股に乗せる。で、横向き。コレが正しい土台。


てか真正面でその手の組み方で人ひとり回すって、よっっっぽど力あるヤツじゃないと出来ないぞ。ヒロムじゃまず無理。


そんで斎藤、バク転出来るんだっけ?一応?

んー、でも教えとくか。俺土台やるからまずは手の上に乗ってみな。肩に手ぇやっていーから。


ーな、目線凄ぇ高いべ?俺の土台+自分の身長、更にここから回るからインディアンやるんならこの高さに慣れとけ、この状態から上に飛ぶ練習しとけー。」


…なるほどなるほど、ありがとございました。先輩、も1回やり直しましょ…か?


練習に戻ろうとした先輩を土方さんがガッツリ掴んで山崎さんと何処ぞへ出掛けようとしてます、どして?


「あぁヒロム君、ちょっと今から斎藤貰いますから自主練はここまでで。


教えた劇団員(やつ)が、本気であのやり方で正しいと思ってたら大変危険ですし「お茶目なおふざけでした」なんて言うんなら、んふー☆ちょっとツラかしていただかないとですねぇー。」


うををを、久々の天然黒(ピュアブラック)スマイル全開です。いってらっしゃられませ


走ってく車の周辺まで真っ黒オーラが滲み出てたなんて、見なかった事にしとこうと思います。


「ま、あとは土方がうまいことヤってくれるって」


沖田さんの台詞に背筋がゾクゾクゾクッとしたのも、絶っっっ対に寒さのせいにしとこうと思います。









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