『友』
誰も私を見ない。私なんて存在してないように皆は振る舞う。
息ができない。くるしい……くるしい……。
ここは私の居場所じゃない……。
◇ ◇ ◇
「おはよう」
朝、教室に入って挨拶をしても誰も振り返らない。
席に向かっても、私の席には私じゃない誰かが座っていて、隣の席の子と楽しそうに話している。
「ごめん。どいてくれるかな?」
緊張しながら精一杯の声で訴える。けれど、その子は聞こえない振りをして、そこからどこうとはしない。
いつものことだけど、涙が出そうになる。私はいつものように、それを必死にこらえ、少し離れた場所で始業のチャイムが鳴るのを待つ。ほどなくしてチャイムが鳴ると、彼女は乱暴に椅子から立ちあがり自分の席へと帰っていく。
自分の席につき安堵するが、それも束の間のこと。私は教師にさえ存在を消されている。席の順番で回答する時も、質問する時も、教師たちは私を無視して次の生徒を指す。
休憩時間も授業中も変わらない苦痛。私は時々、思ってしまう。
『なんで、私はここにいるんだろう』
『私は本当に存在しているのだろうか?』
苦痛にまみれた学校。だけど、こんな私にも安心できる場所はある。そして、私を見てくれる人もいる。
それは、この学校の屋上。立入禁止なうえに、あまり綺麗な場所ではないので、生徒たちが好んで来ることはない。私も最初は躊躇いがあった。だけど、どこにいても一人なのだ。どんな場所でも関係ないと、思いきって立入禁止のロープを越えて屋上に踏み込んだ。
――そこは別世界だった。学校という同じ空間なのに、私を苦しめる声もなく、人もいない。ただ広く何もない空間だった。
だけど、そこには先客がいた。日陰になる場所にシートを敷き、座り込む女生徒。黙々と本にだけ意識を向け、ページを捲っている。
そんな彼女が私の存在に気づき、チラリとこちらに視線を向けてきた。初めて他人に向けられた視線に、いつもとは違った意味で体が強ばる。しかし、それだけだった。彼女の視線はすぐに手元の本に戻っていった。
私を認識しながらも、興味なく遠ざかる視線。やはり、自分には居場所がないのだ……。胸が締め付けられるように痛くなり、息ができなくなる。そして、全身がカタカタと震えていた。
言い様のない絶望に打ちひしがれる私に、再び彼女の視線が向けられた。
「どうしたの? そんな所に立ってないで、こっちに来て座ったら」
ぶっきらぼうな口調だが、彼女は柔らかく笑っていた。
「……えっ?」
こんな対応されたのは初めてかもしれない。絶望が嬉しさに変わっていくけど、彼女の言葉が本意なのか不安もあった。言われるままに座ろうとする私を、嘲笑うための言葉かもしれない。そんな不安で動けない私に、彼女はもう一度声をかけてきた。そして、腰を僅かに浮かせると、横に人が一人座れるほどのスペースを空けた。ここに座れという意味だとは理解できるけど、まだ不安が大きい私の体は動かない。すると、なかなか動き出さない私に呆れたのか、彼女は「大丈夫だから」と、手招きしてきた。
恐る恐る横に座ると、彼女はニコッと笑いかけてきて、再び視線を本に戻していった。
何をするわけでもなく、ただ彼女の横に座っているだけの時間。会話がないなんて、いつもと同じなのに、他人が側にいるというのは心地よかった。そして、そうしているうちにチャイムが鳴り、微かに聞こえていた生徒の声も聞こえなくなっていった。
「授業……始まっちゃった」
授業をサボったのは初めてだった。いるだけで苦しい教室でも、授業だけは受けないと、という変な義務意識から『サボる』という選択肢は生活から排除していた。
初めての行動に少し興奮するなか、私は横目で隣に座る彼女の姿を見た。彼女も同じようにチャイムを無視し、静かに本を読み続けている。
「……ねえ、授業出ないの?」
サボった私が聞くのも何だけど、思いきって聞いてみた。
「そういう、貴女は?」
「わ、私は、たまには休んでも良い……かなって」
本から目を離すことなく逆に問い返され、しどろもどろになってしまう。
「ふーん。いいんじゃない。たまには休むことがあっても」
久しぶりの人と会話。少し素っ気ない話し方の彼女だけど、嬉しかった。私がここにいても良いんだと言われたみたいで、嬉しさが込み上げてくる。喜びを実感してしまうと、私の口はどんどん饒舌になり言葉を発するようになった。
色々なことを彼女に話しかけてみる。視線こそ向けられないが、彼女は相づちを打ったり、短い返事をかえしてくれたりした。本当に久しぶりに感じる充実した時間だった。帰り際なんて、高校に進学してから初めて名残惜しい寂しさを感じてしまうほどだ。
彼女と出会い得た楽しさ。それからというもの、私は毎日のように屋上へと足を運んでいた。そして、授業をサボる日も多くなっていた。
彼女はいつでもそこにいる。私に気づけば場所を空けてくれ、黙々と本を読む。私は彼女の隣に座り、たくさん話しかけた。読んでいる本のことや、些細な出来事、色々と他愛のないことなど……本当にたくさん。ただ、喋りかけるのは一方的に私ばかりで、彼女は話を聞き、僅かに応えるだけだった。私は彼女のことが気になり、何度も質問を繰り返した。それでも彼女は答えを適当にはぐらかし、そんなに自分のことを語ろうとはしなかった。
そんな質問攻めも、しばらくすると勢いが衰えていった。私も彼女に言えないことがあるんだ。だから、彼女にだって他人に言いたくないことぐらいある。それが理解できたからこそ、私は知りたいという欲求を抑え、彼女との静かな時間を過ごすことにしていった。
……でも、最近の私はどこか変だ。昼休憩時に屋上に来たと思ったら、すでに放課後になっていたり。朝、教室に入った瞬間、気づけば屋上に立っていたりと、記憶がすっぽりと抜け落ちていることが増えてきた。
ほんの少しの変化ならそこまで気にしないだろうけど、最近は頻度も増していた。そして、屋上での彼女との時間の記憶でさえ抜け落ちていることがあり、少しばかり不安を覚えた。楽しみすぎて時間を忘れるなんてことはあるけど、これはそんなものじゃないように思えた。
そんな不安が募り始めた頃、私は彼女に対しても不信感を抱くようになっていた。彼女はいつも同じ場所にいるのだ。どんな時間に屋上に赴いても、彼女はいつも同じ場所で、いつも本を読んでいる。毎日、毎日……。
胸の奥に抱いてしまった小さな不安と不審。だけど、私は屋上という場所から離れられなかった。つまらない教室の片隅で、今日も私は早く屋上に行きたくてそわそわしながら授業終了のチャイムを待っていた。
そして、待ちに待った終了を報せるチャイムの音が校内に響き渡った。先生が教室から出ていき、生徒たちもそれに続き自由な時間を謳歌し始める。急いで教科書を机の中にしまった私も、勢いよく席を立った。
「ねぇ。この席の子ってさぁ、いつ来るんだろうね?」
立ち上がると同時に耳に届いた言葉。声の主である斜め前の席の子は、私の席を指差して間延びした声で言う。
「知らな〜い。ずっと来ないんじゃないの?」
話を振られた隣の席の子は毛先を弄りながら、ここにいる私を見ることもなく答えた。
「……えっ? 私はここにいるよ。毎日、来てるよ……」
震える声で必死に自分の存在を主張するけど、彼女たちの興味はすでにここにはなく、別の話題で盛り上がっていた。
胸が締め付けられ、息苦しさを感じる。私は苦しさに耐えかね、教室を飛び出した。だけど、教室を出ても疎外感は増すばかりで、息苦しさも一層増していく。
――私はここにはいない。誰も気付かない。
だけど、不思議と涙は出てこなかった。積み重なった“悲しい”という感情が限界を越えたのか、ただ胸が痛く、息苦しさで呼吸が荒くなるだけだった。
「早く、早く。屋上に――」
乱れた呼吸の合間に呪文のように呟く。それなのに、屋上への道がいつもより遠く感じられる。なぜか足が折れたみたいに痛く、うまく走れない。普段は喧騒に紛れ、耳に届かないような言葉が鮮明に聞こえてくる。
「ねぇ、この学校でさ自殺した子がいるんだって」
……自殺?
「えー、怖っ。それどこでよ」
「屋上らしいよ。そこから飛び降りたって話」
……屋上?
「うわっ、マジ? だから屋上って立入禁止なんだ」
……屋上から飛び降り自殺?
耳に届いた会話が、私の脳裏に一つの無惨な光景を映し出す。そして、いつも同じ場所にいる彼女の姿をも思い起こさせた。
「違うよね……」
浮かび上がった想像を否定するけど、なぜか苦しい胸の奥に抱いてはいけない気持ちが湧き起こってくるのも感じた。別の気持ちも湧き出てしまう。
屋上のロープを超え外へ出ると、私のくすんだ心とは真逆の青く澄みわたった空が視界いっぱいに広がる。眩しい陽射しが降り注ぐ屋上で、彼女はいつものようにそこにいた。私は彼女に駆け寄り、たった今耳にしたことを確かめようとする。だけど言葉が出てこない。呼吸がままならないからじゃない。もし、真実だったらと思うと、怖くて聞けないのだ。
「どうかしたの?」
いつもと様子が違うことを不審に思ったのか、彼女が顔を見上げ尋ねてくる。
ゴクリと息を呑み、私は覚悟を決め問いただした。
「……ねぇ、ここで自殺した生徒がいるって知ってる?」
回りくどいことなど言わず直球で尋ねた問いに、彼女は明らかな動揺を見せた。一瞬、小さく肩を跳ねらせ、すぐさま視線を逸らしたのだ。
「知ってるの?」
明確な答えを得ようと、さらに問いただす。そして、答えの返ってこない沈黙に、とうとう核心を突く言葉を吐き出してしまう。
「もしかして……、その自殺した生徒って……」
「…………」
なおも彼女は答えない。けれども、その沈黙が私に対する答えだと思った。
「……ねえ、お願い。私を連れていって! ここは嫌なの。ここでは誰も私を見てくれない。ずっと一人なの。こんなにたくさん人がいるのに、私はずっと一人なの。苦しいの、息ができないの、体中が痛いの……」
自分にこんな感情があったのかと思えるほどに、色々な感情が溢れ出る。そして、その感情に同調するように、言葉も出てくる。
「ねえ、お願い。私と……」
その瞬間、世界が暗転した――……。
気が付くと、私は屋上の欄干を越えた先に立っていた。視線を下ろすと、眼下のはるか遠くにアスファルトの地面が見える。
自分が危険な場所に立っていることは理解できた。でも、全然恐怖は感じなかった。このまま地面に吸い込まれても良いかとも思えた。ここから落ちれば少しは痛いかもしれないけど、胸を占める苦しみや辛さからは解放される。そんな風に思え、私はそのまま身を投げ出そうとした。
「――――!?」
ゆらりと体が傾きかけた時、痛いほどに腕が掴まれ、全身が動きとは別方向に引っ張られた。その勢いは強く、反動で屋上の床に尻餅をついてしまうほどだった。
「…………」
腕に走る痛みを感じながら、私は不可解な光景を見ていた。私は屋上の欄干の向こうに立っていた。それなのに、私の体はその欄干をすり抜け、ここにいた。
「もう、止めなよ」
奇妙な出来事に茫然とする私の頭上から、聞き覚えのある声がする。どこか泣きそうな声に引かれ見上げると、そこには悲しそうな顔で私を見下ろす彼女の姿があった。
「もう止めようよ。何度も同じことを繰り返すのは」
彼女が言っている意味が分からない。なぜか彼女は両目から涙を溢れさせている。こぼれ落ちる涙は、私の頬に一滴、二滴と綺麗な雫を滴らせていく。
……この涙は、私のために流された涙なの?
「お願いだから……。わたしは貴女が死ぬところをこれ以上見たくない」
私が死ぬところ?
……………。
……!!
そうだ、思い出した。私は、私は……。
もう、死んでいたんだ。
屋上で飛び降り自殺をした生徒は私だ。学校生活に馴染めず友達もできなかった私は、ずっと一人だった。しだいに周囲の人間が怖くなり、人と関わることに消極的になっていった。周囲もそれを感じとり、私を避けるようになっていった。自分が招いたことにも関わらず、周囲から孤立していく苦痛に耐えきれなくなり、私は世界から逃げるため飛び降りた。
孤独から逃げた私は、死んだ後も孤独を恐れ、ここから離れることができなかった。けれども、死んでしまった私は誰にも気づかれず、触られることもない。それが生きていた時以上の寂しさと苦痛を与えた。
その苦しみは、再び私を屋上へと導いた。何度も死を繰り返し、苦しみを積み重ね、自分が死んでいることさえ忘れていった。
そして、出会った彼女という存在。だけど、初めて与えられた楽しさに縋りすぎた私は、その感情をもっと強く取り込もうと、彼女を死の道連れにしようとしてしまった。
「ごめんなさい」
謝って済むことではない。分かっているけど、謝らずにはいられなかった。私は心の安寧を得ようとして、彼女に『死』という苦しみを与えようとしていた。彼女の人生を自分の欲望で終わらせようとしていた。
酷いなんて話ではない。それなのに、彼女は微笑み抱きしめてくる。
「苦しかったんだよね」
誰にも触れられず、欄干さえもすり抜けた体に彼女の温もりが伝わる。その優しい温もりに、自然と涙が溢れてくる。
「辛いよね、一人は怖いよ」
抱きしめてくれる腕の力が、一層強くなる。
「わたしも怖い。人の視線が、人の話し声が。自分を笑っているように思えたから。誰も自分のことを知らない場所に進学すれば、少しは変われると思ってた。けど、ダメだった。……ずっと人を避けていたから、人との接し方が分からなくなっていたの」
彼女の瞳から流れる涙が、私の肩を濡らしていく。
「わたしは逃げるように、ここに来ていた。毎日、毎日……。最初は誰もいない静かな場所で落ち着くことができた。けど、しばらくすると恐ろしくもなったの。このままだと、わたしは誰にも気づかれずに忘れ去られてしまうのかなって」
彼女も人を恐れ、孤独を求めてここに来ていた。そして、それ以上に孤独を恐れた。私と同じように。
「怖いのに、ここから動けなかった。自分が行動を起こした時に、周囲がどんな反応をするのか怖かったから。……そんな時よ、貴女がここに現れたのは。貴女は屋上に現れては、突然消えることを繰り返していた。何日も、同じように。貴女の存在が不思議に思え始めた頃、ある噂を聞いたの。『屋上から飛び降りた生徒がいる』って話を……」
動きを止めたはずの心臓がドクンと脈打ったように感じた。
「噂は本当だった。貴女は消えていたんじゃなかった。……毎日、ここから飛び降りていた」
現実を彼女の口から伝えられる辛さ。分かっているのに、胸が握りしめられるように痛い。
「最初は目を逸らしていた。けど、なぜだか貴女の姿に悲しみを覚えるようになっていた。たぶん、自分の姿を重ねたせいだと思う。わたしは貴女を止めたくて声をかけた。そして、一緒の時間を過ごすようにした。……けど、ダメだった。貴女は他愛ない会話の端々に『一緒に死んでほしい』って、懇願するようになってきたの」
「…………」
もう謝ることさえできなくなっていた。これは自身を癒すための道連れなんかじゃなかった。完全な悪意を持った殺人だ……。
「自分を変えることができないわたしに、他人を変えることなんてできないよね。だから、もう一緒に死んでもいいかなって思い始めていたんだ。だけどね、いざその場に立つと、それさえも怖くてできないの。わたしって、本当に臆病者だよね」
彼女は自嘲ぎみに笑みを浮かべる。
「でも、さっき貴女は初めて本当の気持ちを訴えてきた。貴女の苦しみと、わたしの苦しみは同じだった。人を恐れながら、孤独を恐れる気持ち……。だから、助けたかった。貴女を助ければ、自分も変われる気がしたから。それが、わたしの偽善的な独りよがりでも」
「……ごめんなさい。私、あなたみたいな優しい人を道連れにしようとして……」
私の謝罪に、彼女は笑顔で首を振る。こんな惨めな私に向けられる笑顔が嬉しくて、胸の奥を苦しめていた痛みがじんわりと引いていく。
「でも、嬉しい。こんな私を受け止めてくれる人がいるって知ることができた」
彼女の手を握り、彼女の温かさを感じる。
「できることなら、生きているうちに会いたかった。そうすれば、私も少しは変われたかもしれない。あなたと友達になって笑顔でいられたかもしれない」
「そうだね。わたしも貴女と友達になりたい」
彼女の言葉に胸が温かくなる。それなのに、なぜか握りしめているはずの手からは、彼女の温もりが遠退いていく。見ると、私の手は微かにだが色を失い始めていた。
「ありがとう。……私、すごく嬉しい」
嬉しさに満ちた涙が頬を伝うごとに、私の体は色を失い透けていく。
だけど、心は今まで感じたことがないほどに幸せで満ちていた。誰にも言えなかった弱さを吐き出せたからか、人に受け入れられる喜びを知ったからか、心が温もりに満ち軽くなっていく。
私の手は、もう彼女の温もりを感じることができない。自分自身でさえ、どこにあるのか把握しづらくなってしまった手を、彼女は必死に掴もうとしている。だけど、その手は空を掴むばかり。
「ありがとう。私、もう消えるみたい。成仏できるのかな?」
忙しなく動いていた彼女の手が止まる。
「成仏するの? じゃあ、生まれ変わって、わたしに会いに来てね」
お互い精一杯の笑顔で別れを告げる。けど、重なりあっていた視線は、すぐに合わなくなってしまう。彼女は何かを探すように、空に視線を巡らせていく。
ああ、私の体が完全に消えてしまったんだな。そう思いながら、目の前にいる彼女を見つめていると、急に柔らかな浮遊感を覚え、体がフワリと浮かび上がった。そして、上空から彼女のものと似た温かさが降り注いできた。
「ありがとう」
声をかけるが、もう彼女には声さえ届かない。私は出せる限りの大声で、もう一度叫んだ。
「――ありがとうっ!!」
その声は彼女に届いた。彼女は空を見上げ、大きく手を振っている。
「会いに来てよね、絶対に」
「うん! 絶対に会いに行くからね」
私は彼女の声を全身に感じながら、白く眩い天へと昇っていった。
◇ ◇ ◇
あの子は消えていった。とても優しく穏やかな顔をして。
あの子はわたしを変えさせてくれた。前に進む勇気をくれた。
わたしは忘れない。わたしと同じ苦しみを感じ、同じ喜びを感じたあの子のことを。
わたしは本を鞄に仕舞い、屋上から抜け出した。もう、ここには戻らないと誓い、ずっと空席のままだった自分のあるべき場所へと向かった。
【終わり】