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勇者召喚 4

「え? 魔王を倒したら帰れるんでしょ?」


 俺の心を代弁するように桜井が言った。するとティアさんが「マオウ?」と不思議そうな顔をしている。


「……勇者召喚は魔王を倒すためにしたんじゃないんですか?」


 嫌な予感がして、俺はティアさんに訊いた。

 まさか人間同士の戦争のために呼ばれたのか?


「いえ、勇者様には魔物を倒して頂きたいのです」


 ティアさんの言葉に最悪の想像が外れてホッとした。とりあえず人間を殺せとは言われないようだ。



「お部屋に案内いたしますので、まずはゆっくりお休み下さいませ」


 ティアさんがそう言って俺たちを促した。それに大人しく着いて行き、それぞれの部屋へと案内されたので、俺はやっと一人になれてホッとした。


 上着を脱いでベッドに横になり、さっきの出来事について考える。

 もう帰れないということがなんだか現実味のない夢のように思える。


「どうすりゃいいんだよ……」


 呟いてみても、何の答えも浮かばなかった。


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