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人と対談

スライム→冒険者三人組→スライム→ギルドとなっています。


一応、声を出せるようになった俺は森から出た。


「ゆー(さて、人と話してみますか)」


俺は直感を駆使して人がいそうな方向に進んでいく。はぁ、今度は襲われないといいなと思いながら。


すると、目に人が映る。まだ、遠く離れているが三人いると思う。俺はその人達と方へ走りだす。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おい!アレじゃないか?」

「おいおい、本当かよ。それが本当なら俺たち小金持ちだぜ!」

「ええ、アレがスライム・デュークならね」


軽装の男性、ハーフメイルを装備した男性、ローブを着た女性はそう言いながら目の前の敵に向けて歩いていく。顔に笑みを浮かべながら。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



俺はその三人の前まで行き、自分が無害であることをアピールする。体から両腕を出して、その腕を空に向ける。


「ゆーー、ゆー(ほーら、無害ですよー)」


けれど、俺の言いたいことが伝わるわけもなく三人は俺に襲いかかってきた。


「しねーーー!」

「お前を倒したら、小金持ちだーー!」


軽装な男はナイフでハーフメイルの男は両手剣で俺に斬りかかってきた。ローブを着た女性は、離れたところで何かを唱えている。


「我が望むのは敵を討つ燃ゆる火の玉なり。火球(ファイヤボール)


すると、女性の前に火球が現れて俺に向かってくる。俺は、やっぱり魔法ってあるんだーと呑気なことを考えていた。いや、だってレベル差があるのか分からないけど二人の行動が遅く見えるんだよね。


俺は両腕を触手に変えて、前の二人に衝撃(バレット)を放つ。


えっ?人に敵意がない事を示さないのかって?いや、だって向こうから攻撃してきたし正当防衛でしょ。


二人を弾き飛ばすと、触手を火球に向かわせて火球を包み込み吸収して分解する。すると、あの声が聞こえる。


【火球を分解したので火耐性Lv1を獲得しました。】


俺は、女性の前に移動をし触手を使い女性にまとわせていく。


ーーニュルニュル


「や、やめて」


ーーニュルニュルリ


「はっ、んっ、だダメ。や、やめてーーーー」


俺は一切止める事なく攻めていく。



それから三十分後に女性を解放した。いやー、触手って素晴らしいね。何が素晴らしいってなんていうんだろ?少しずつ相手を征服していく感じとでも言おうか。まぁ、なんとも言えない背徳感が体を襲うのだ。


俺は倒した相手の武器と防具と道具を吸収して奪う。男は最低限の下着だけにして。勿論、俺は女性に優しいので女性からは道具を奪っただけだ。


俺はその三人を魔物が来ないような場所を直感で選び、そこにまとめて寝かせといてあげた。


俺は今日、やりきったような気がしたので森の中に帰って行った。森に帰る途中にあの声が聞こえてきた。


【冒険者達を倒した為、経験値が入ります。ある一定の条件を満たしたので称号を獲得しました。レベルが上がりました】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

種族:魔物


名前:スライム・デューク(名前はまだ有りません)


性別:不明


ステータス


Lv36/50


体力 360/360

魔力 250/250

膂力 88

防御 51

俊敏 117

賢さ 67


固有スキル:『吸収』『放射』『分解』


スキル:『劣化自動回復(83/10000)』『麻痺耐性Lv4』『毒耐性Lv3』『幻覚耐性Lv3』『物理耐性Lv4』『火耐性Lv1』『伸縮』『身体操作』『自由自在』『夜目』『威圧』『衝撃』『狂気狂乱』


称号:『気分屋』『怖がりな弱虫』『無慈悲』『たゆまぬ努力』『美を追求せしもの』『殺戮者』『支配者』『簒奪者』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


簒奪者:相手の物を盗んだ者に贈られる称号。


俺は、このステータスを見てこう思った。


(人の方が経験値高いんだなー)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「おい、お前達どうしたんだ!」


野太い男の声が響く。


「や、やられたんだ」


男はそう言いながらギルドの奥に進んでいく。


「一体、誰に。お前達は、Dランクの冒険者だろう?それにCランクにかなり近いはずじゃないか!」


もう一人の男が答える。


「スライムだ」


その声を聞き、ギルドの中にいた冒険者達は大声をあげて笑い始めた。


「ガハハハ、バカ言っちゃいけねぇ」

「ああ、スライムなんかにやられるはずがねぇ」


男達はガヤガヤと騒ぎ始める。


「ほ、本当よ」


女が小さな声で答える。


「オイオイ、嘘だろ」

「私達は、あのスライム。スライム・デュークにやられた。しかもあのスライムは私達を殺さずに何処かへ消えた。私に、あんな事をしておきながら・・・」


ギルドが静まり返る。


「おい、こりゃあ」

「ああ、そうだな」


男達は声を揃える。


「「「そのスライムは絶対にぶっ殺す!」」」


何故、男達は声を合わせたのか。それは、数が少ない女冒険者の中でも綺麗な奴がやられたから。男ってそういうもんでしょ?


次の日、ギルドでは指定討伐クエストが張り出された。しかも、異例の報酬で。


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