不名誉な称号を得た二人
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「はやく、はやくー」
ーーペチペチ
「頭を叩くな、ゆー!自分で歩けよ!」
「いーやでーすー!」
「はぁ、じゃあ静かにしろ」
「はーい」
俺はゆーを肩車している。なんでかって?ゆーが俺の背中に飛びついてきて、そのまま登ってきやがったんだよ。
「二人とも静かに。周りの人に見られてるよ」
「ゆー、私は別にいいもーん」
「くっ、なんで俺が見られてんだよ。おい、ゆー肩車はカナにやって貰えよ」
「だめー、カナはリアと違ってか弱いからだめなの」
「くっ、こいつめ」
俺は、体を揺する。
「ゆーー、ごーめーーん、リーアーー」
ゆーは、抱きつく力を強めた。すると、ゆーの柔らかい四肢が俺に触れる訳で。
(プニプニしてて、気持ちいなー)
そんな事を思ってしまう。
「どうしたのリア?顔がにやけてるよ?」
「い、いやっ、なんでもないぜ」
どうやら、顔がにやけてたらしい。気をつけねば。
「カナ、リア、はやくギルドに行こーよー」
「わかってるよ、ゆーちゃん」
「はいはい、わかってますよ」
俺たちはギルドに足早に向かう。
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「あれっ、どうしたんですかウォル?そんな子を肩車して?」
ギルドに入ると同時にアミさんに声をかけられた。遠くても俺だとわかってくれるアミさんに少し感動した。
「いやな、ちょっと懐かれたんだよ」
アミさんがいる、カウンターに向かいながら話す。
「そうなんですか。あの孤女狼が、こんなに可愛い子を連れてくるなんて私は思わなかったですよ。」
「俺だって、好んで一人だった訳じゃねぇよ」
「わかってますよ。それで、どうしたんですか?」
「話がはやくて助かるよ、アミさん。実はな、この肩車してるゆーと横にいるカナと森の中に行ったのは覚えてるよな?」
「ええ、覚えています」
「森の奥でオーガ達の群れと遭遇した。その中にはオーガジェネラルもいたんだ」
「っ!本当ですか?」
「ああ、本当だ。幸いにも、ゆーが全員倒したけどな」
「そんな子が・・・・わかりました。ギルドマスターに報告しておきます。情報をありがとうございます」
アミさんは俺の目を見て、嘘ではないことがわかったようだ。
「あと、ギルドカードの更新をお願い、アミさん。ほら、カナも」
「あっ、はい。お願いします」
「わかりました。少し、待ってください」
アミさんは、ギルドカードの更新にとりかかる。
「そう言えば、ゆーが大人しいな」
「そうですね・・・・・・・・・、ゆーちゃん」
「ゆっ!」
「どうしたんだ、カナ?」
「ゆーちゃんが、見比べています。何がとは言いませんけど」
「ああ〜」
アミさんは、でかいからなぁ。ゆーの気持ちはわからなくもない。
「はい、終わりましたよ。ウォル、カータルナさん」
「ありがと、アミさん。はい、カナ」
「ありがとう、リア」
「仲がいいですね、二人共。それにしてもウォルがリアですか。可愛らしいですね」
「うるせぇよ」
俺は、照れ隠しにぶっきらぼうに言う。
「ゆーー、リアって言ったのは私!」
「そうだよねー、ゆーちゃん」
「はいはい、そうですねー」
「むぅーーー、私が言ったのーー!ゆーーーーー!」
「そうなんですか。いいですね、ゆーちゃん?ですか?」
「ゆーー、そう私はゆー。アミは優しい!リアと違う!」
「ふふっ、ありがとうございます」
「やかましい!」
俺は体を揺らす。
「周りの迷惑です!向こうにいくよ、リア」
カナは、俺を注意してテーブルの方を指さす。くそ、なんで俺が怒られてんだよ。解せん。
「ゆーーー、カナに怒られてるーー、リアのばーか」
「ゆーちゃん!」
「・・・ゆー、ごめんなさい」
やーい、怒られてやんの。・・・これじゃ、ゆーと同レベルだ。
俺たちは、椅子に座りステータスを確認する。ちなみに、ゆーはカナの膝の上だ。・・・少し、残念だ。ちょっと、頬とかをプニプニしたかったのに。
(ステータス)
頭で念じると、ギルドカードに表示される。
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種族:獣人族(狼)
名前:ウォル=オルトリア
性別:女
年齢:16
職業:剣士(大剣使い)
ランクB
ステータス
Lv41
体力 670/670
魔力 210/210
膂力 150
防御 124
俊敏 172
賢さ 98
固有スキル:『狂化』『超嗅覚』
スキル:『身体強化』『大剣術Lv6』『大切断』『一刀』『振り回し』『受け流し』『雷魔法Lv4』『雷魔法付加』
称号:『狐女狼』『幼女好き』
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俺は、一つの称号に目を疑った。気のせいだよな?一旦、ステータスを閉じてもう一度開く。うん、称号に余計なものがあるね。
「なんだこれぇぇぇぇぇ!」
「ゆっ!」
俺は、ほぼ無意識に叫んでしまった。周りからの視線が痛い。カナもゆーも驚いている。
「いや、すまん。ちょっとな、信じたくない称号があったんだよ・・・・はぁ」
「リアもですか」
「・・・て事はカナもか?」
「・・はい」
「よかったら、見せてもらっていいか?」
「いいですけど驚かないでくださいよ?私もリアのを見ますね」
俺とカナは、ステータスを見せ合った。
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種族:人族
名前:カータルナ
性別:女
年齢:15
職業:召喚士
使い魔:リキッド・スライム(ゆー)
ランクD
ステータス
Lv34
体力 137/137
魔力 407/407
膂力 41
防御 57
俊敏 145
賢さ 176
固有スキル:
スキル:『小剣術Lv2』『棒術Lv4』『薙ぎ払い』『急所突き』『使役魔法』『召喚』『送還』『共有化』『身体強化』『障壁』
称号:『使い魔と仲良し』『幼女を使役する鬼畜』『悪魔』
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うん、俺も酷いけどカナの称号も酷いな。あれ?まだ続いてる。
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種族:魔人族
名前:ゆー(リキッド・スライム)
性別:女
年齢:0
職業:使い魔
ステータス
Lv37
体力 1348/1348
魔力 784/784
膂力 300〔600〕(怪力により常に二倍)
防御 142
俊敏 273
賢さ 241
固有スキル:『吸収』『放射』『分解』
スキル:『劣化自動回復(3750/10000)』『麻痺耐性Lv4』『毒耐性Lv3』『幻覚耐性Lv3』『物理耐性Lv5』『火耐性Lv1』『伸縮』『身体操作』『自由自在』『夜目』『魔人化』『魅力』『怪力』『威圧』『衝撃』『弾跳』『段階』『狂気狂乱』『憤怒』
称号:『魔人』『気分屋』『怖がりな弱虫』『無慈悲』『たゆまぬ努力』『美を追求せしもの』『小悪魔』『武人の心得』『殺戮者』『支配者』『簒奪者』
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えっ、魔人ってあの魔人?あの、厄災の?このゆーが?あと何、このステータスは。えっ、俺のステータスでも驚かれた事あるんだけど、ゆーのステータスだとどうなんの?それに、凄い数のスキルに称号だ。
「カナー、撫でてー」
この、カナの膝の上で呑気に撫でてーと言ってるゆーがか?信じられん。
「ゆーー」
ゆーは、カナに撫でられて顔を綻ばせている。
ゆーは、俺たちの気も知らないで呑気に声をあげている。この日、俺たちはクエストに行かず街を回った。




