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使い魔になる

ブクマ評価、ありがとうございます。


あれから一カ月が経ち、俺は今日も今日とて人を倒す。人に危害がない事を伝えるのは分かっていたけど失敗した。けれど、俺は挫けず人の前に姿を現わす事を繰り返した。勿論、自分から攻撃したことは・・・一回だけある。


その一回だけは、しょうがなかった。だってさ、長身でイケメンな奴がさ周りに女性を三人もはべらせていたんだからな!しかも、俺が退治してくれるとか言うもんだからね。だから俺はそいつに衝撃を二発くれてやった。まず、股間に。次に顔に。


いやー、あれは傑作だったね。股間からはブチュと言う聞こえてはダメな音が聞こえたし。顔は、バキペキと言う骨の折れる音が聞こえた。全く、イケメンなんて爆ぜればいいのに。勿論、女性達には触手をプレベントしてあげた。いい声だったと伝えておこう。


まぁ、色々あって俺のレベルはもうすぐで上限に達しそうだ。また、進化できるかと思うと嬉しくなってくる。次は人に近づくと嬉しいなぁと思いながら。


さて、今日の被害し・・ゲフンゲフン。相手はどんな人かなぁと。


そんな事を思い、森から出て行く。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「す、すいませーん。このクエストって誰でも受けれるんですか?」


フードを深く被った女性、いや声からして少女は受付の人に聞く。


「あの、あなた悪いことは言わないからこのクエストは受けない方がいいわよ?」


受付の女性は、自分より年下であろう少女に注意をする。


「ど、どうしてですか?」

「このスライム・デュークは、ここら辺の魔物の中で上位に存在するという事。それに、この魔物は賢い。Bランク以上の冒険者がいる時は一切姿を見せないのよ」

「そうですか、でも・・」

「そう、わかったわ。死ぬことはないと思うけど気をつけてね」


女性はそう言い少女がクエストを受けることを受諾する。


「ありがとうございます。聞きたい事があるのですがいいですか?」

「ええ、いいわよ」

「なんで死ぬことはないって言ったんですか?」

「えっ、あなた知らないの?」

「何がですか?」

「そう、なら教えてあげる。この魔物は絶対に人を殺さないのよ。それに例外があるみたいだけど基本的にこちらから攻撃しない限り向こうから攻撃してこないのよね。理由は、わからないけどね」

「そうなんですか。わかりました、ありがとうございます。」


少女は礼を言うと、足早にギルドから去っていく。


「あっ、ちょっとまだ・・・まぁいいか」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



俺は、今一人の少女と対峙している。いつもの様に体から両腕を伸ばして、敵意がないことを示す。けど、意味ないんだろうなぁと思っていると少女が話しかけてきた。


「あなたは、私を襲いませんよね?」


俺はこの言葉を聞いて驚いた。今まで俺に攻撃してこなかった奴はいなかったし、勿論話掛けてくれる人もいなかった。俺は、チャンスを無駄にするまいと必死に話す。


「ゆーー、ゆーーー、ゆー(はい、襲いません!これっぽっちも襲いません!)」

「本当に襲いませんよね?」

「ゆーーー(襲いませんってば!)」

「あなたは私の言うことがわかるのですか?」

「ゆー(わかりますわかりますよ。超絶にわかります)」

「ふふっ、不思議なスライムですねあなたは」

「ゆーー(そりゃ、元人間ですからね)」

「なら、そんなあなたに頼みたい事があります」


俺は触手を出して?マークを作る。


「器用ですねあなたは。ーーどうか、私の使い魔になってくれませんか?」


少女は、少し笑ってから真剣な声で俺に話す。


「ゆーー(うーん、使い魔かー。どうしようかなー)」

「どうでしょうか?」


少女は俺に近づいていってくる。


「ゆー(なってもいいと思うんだけどなー)」

「ゆー(けど、顔もわからないしなぁ)」


俺は触手を伸ばしてフードを後ろに軽くひく。


「どうしたんですか?もしかして顔が見たいのですか?」

「ゆー(そのとーり)」


俺は触手で○を作るのも忘れない。


「できれば見せたくないですけど、使い魔になってもらうつもりですしね。わかりました」


少女はそういうと、フードを外した。


「どうですか?使い魔になってくれますか?」

「ゆー!(はい、勿論。いえ、使い魔にならせてくださいお願いします!)」


その少女は、黒色の髪と目を、それに反した白い肌を持っている。顔は整っているが、美人ではない。けれど地味っ子とでもいようか素朴な美しさがそこにあるのだ。目は大きくて、赤みの多い唇は少し艶かしい。


何が言いたいかというと、俺のドストライクゾーンと言うことだ。ただ、綺麗な子もいいと思う。けど、俺はメインヒロインよりメインヒロインの友達とか言う少し地味目の子が好きなのだ!


「いいんですか?いいのならそこの魔方陣に乗ってください」

「ゆー(やっほーい。好みの子の使い魔になれるー)」


俺は輝いてる魔方陣の上に乗る。テンションがおかしいのは勘弁してほしい。


「それでは、契約を開始します」


それから少女は何か唱えた。するとあの声が聞こえてきた。


【使い魔になりますか Yes/No】


俺は迷わずYesを選択した。


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