転生先はスライム
よろしくお願いします。更新は、不定期です。
気がついたらスライムになっていた。
いや、何を言っているのかわからないと思うが気がついたらスライムになっていた。大丈夫、俺も意味がわからない。
なぜ、俺がスライムだとわかっているのか。それは、普通に川に映った自分の姿を見たからだ。
川を見ると、丸型の餅みたいな奴が俺を見ていたからだ。もちろん、それを見て信じたわけで無い。体を左右に揺らしたりその場で飛んでみたりとしたけど川に映った存在が俺と同じ行動をしたから、認めざるをえなかった。
(いやいやいや、これは夢だ。そう夢だ。最近、転生系のweb小説を読みすぎた所為だ。うん、そうに違いない)
そう、これは夢だ。これが現実である筈がない。
けれど、俺の中でこの事が現実であると認めている自分がいる。なぜ、認めてしまうのか。
(だって俺、車に撥ねられたんだよな。しかも、絶対に助からないような撥ね方を)
俺こと、佐倉翔はコンビニから家へ帰る途中に車に撥ねられた。
あっ、一応言っておくが俺は彼女いない歴=年齢でイケメンでもなかった。
どんな撥ね方をしたかというと、それは凄いものだった。まず、信号無視した車が横断中だった俺を撥ねた。これだけなら助かったかも知れない。けれど、これだけで終わらなかった。俺が撥ねられたのは十字路のところだ。もう、分かったと思う。そう車に撥ねられて飛ばされた後、もう一度撥ねられたんだ、次はトラックに。
俺は思った。
(痛い筈なのに痛みを感じ無い。これが死かと。)
そう思った後意識が途切れ、現在に至る。




