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御神楽 二冬の科学魔法  作者: 雪月華
第1部『異世界暮らし』
4/9

王都での生活

ようやく本編です

ネムリア達に王都へ連れて来られてから早くも数日が立った。


王都に到着した初日は、到着も夜分と遅く国王との面会はその翌日となり、ネムリアと風呂に入り、夕食を食べ、寝た。


後で聞いた話によると風呂は貴重らしく、王族や一部の貴族ぐらいしか、個人持ちしておらず、平民やその他の貴族は国営の大衆浴場や川や湖で水浴びで済ませるらしい。

今回は私が、風呂好きと聞いたネムリアが気をきかせたらしい。



2日目

国王と面会する。

ミデアの失敗を認めて、ものすごい勢いで頭を下げられた。ジャンピング土下座する人を始めて見た。


周りの者達は国王が軽々しく頭を下げるべきではないとざわめいていたが国王は譲らず謝罪してくれた。周りの奴ら覚えとけ。


当初、上から目線で物言われたら問答無用で殴るつもりだったがこの国王なら、それは必要ないだろ。


まぁ、帰れないとか言われた時は、怒りに震えたが、何とか平常心を保つ事に成功。

変わりに王都での生活を保障させた。


ついでに、王城の一室に実験室を作る事も許可してもらった。


国王との面会後はネムリアに案内され、実験室の場所に案内してもらった。

その場所は、ネムリアの研究室のすぐ近くであり、何かあれば声をかけてくれれば良いと言ってくれた。

ネムリアとは王都への旅路でかなり打ち解けた。歳が近く同性だからだろうか、お互いの事を良く話した。今ではお互いに、リア、フユと呼び会うぐらい距離が縮まった。

人見知り気味の私にしてみれば、驚き以外のなにものでもなかった。


ついでだが、自室として借り受けた部屋もネムリアの自室の近場だった。



3日目

この日は、実験室の清掃と必要な道具を揃える事にした。


昨日確認したところ、実験室として使う部屋は数年、放置されていたようで埃まみれで物が散乱している状態だった。


この状態を見かねた、リアが「急ぎの仕事も無いから僕が手伝うよ」と申し出てくれた。


素直にうれしいと思った。

友達という者を作った事がないからこれが友達か判断はつかないが。


という訳で絶賛、実験室の清掃をしているのだが、なにぶん、埃が凄く少しでも動けば埃が舞い上がり、あっという間に埃の煙幕が出来上がり、遅々として作業が進まない。


一瞬、リアに魔法を使って貰おうかとも思ったが、原理があっても、魔法だけでは再現出来なそうと思い直し、地道に掃除する事にした。


掃除機が出来ればもう少し楽なのだがな


そんなこんなで、昼が少し過ぎる頃にはなんとか部屋を綺麗にし、備え付けの家具の確認が終わった。

見たところ、机や棚は埃を被っていただけで、傷みはなかったので、交換をする必要はなかった。


遅い昼食をとった後、リアに王都を案内してもらった。雑貨屋や本屋、薬屋等色々な種類の店を案内してくれた。


街を見て回っているなかで人とは違う姿を見かけ、驚いている私に


「そういえば、フユは獣人を見るのは始めてだったね」


「ああ、こうして実際に目にしても、驚きを禁じ得ないよ」


「それにしても、この国に獣人が来るのは珍しい」


リアに聞くと、獣人達の国はこの国の真反対側、つまり、南東部に位置しており、この国まで来るの余りない事とらしい。


珍しいらしい光景を見た後は、これといった出来事も起きず、リアに奢って貰ってこの世界のお菓子を食べた。リアがどうしてもとお願いするのでお互いに食べさせ会いもした。


さすが、食べさせ会いは恥ずかしかった。


後で思い返し、私は顔を赤くしてベッドでごろごろ転がる事になるのだった。

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