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御神楽 二冬の科学魔法  作者: 雪月華
序章~プロローグ~
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序章1.この世界は

こんにちは、雪月華です。

こちらの作品は『わたしが魔法少女だなんて!』

の主人公 御神楽(みかぐら) 春夏(はるか)の妹

二冬(にふゆ)ちゃんのお話しになります。

姉妹の活躍を書いて行きますので両作品共によろしくお願いいたします。


もし、よろしければ、感想お待ちしております。


1.この世界は


科学は万能だと思っている。


科学が発展すれば、そのうち、人も死ななくなるかもしれない。


私は本気でそう思う。

だから、私は科学者を目指すことにした。

それからいつも、白衣を羽織るようになった。

形から入るのも大事なことだ。


話は変わるが娯楽小説や漫画なんかに出てくる、魔法なんて愚の骨頂だと思う。


あれは、科学が発展していない過去の人や魔法を知らない人がその現象を勘違いしただけのものだ。


それが、この科学万能の時代になぜ、書籍とは言え形を残しているか不思議でならない。


そう、幼い頃から私は考えて来た。


同世代の子に魔法の存在を否定一色で通して来たものだから、小学校低学年の頃は喧嘩が絶えなかった。


回りがそんな状態だったのとある理由から私はよけいに人を遠ざけた。

それは中学生になった今でも変わらない。


救いは、この年頃になるとさすがに、魔法がどうのって言う人間はほとんど居なくなることだが、どんなことにも例外が少数ながらいるのだ。


それが、私をよけいに苛立たせる。

そう、俗に言う厨二病患者と言う奴だ。


奴らはこちらが何を言っても聞かず、ワケわからずな作り話を風潮する。


この間も、教室で男子がそのような下らない嘘話で盛り上がっていた。


だから、言ってやったのだ。


-その話を実証できるのか。

-できなければ、それは貴様の妄言だと。


声高らかに言ってやった。


案の定、奴らの説明は穴だらけだったからすべて論破してやった。


それが、私、御神楽(みかぐら) 二冬(にふゆ)の日常だった。


だから、今のこの状況も夢もしくは、誰かのくらないドッキリと言う奴かもしれない。


それぐらい、今の状況はあり得ないことだ。


家への帰り道で、いきなり落ちたのだ。

不可視の穴に。


私の記憶が正しければ、あの辺りにマンホールはなかったはず。


だから、不可視の穴なのだ。

私の記憶違いかも知れないが。

落とし穴かも知れないが。


実際、アスファルトに穴なんて簡単には作れないはずだから、これは夢ね。


私は、そう結論付ける。


辺りには草原が広がっておりビルや建物が見えないことも夢と結論付ける要因となっていた。


夢ならさっさと起きないと。


草原に転がって見るも、眠気はない。

目に写るのは雲1つない青い空と赤い月。


疲れてるのかしら、月が赤いわね。


二冬の頭に1つの可能性が浮かぶが、現実的ではないとすぐさま、却下する。


異世界


それが、私に浮かんだ可能性。

確かに、科学でもそう言う物を研究する分野は存在する。

俗に言う、パラレルワールドや多元宇宙論のことだ。


しかし、この分野は未だかつて観測に成功していないのだ。


干渉、観測出来ないと銘打たれながらも研究を続ける学者もいるし、過去には、観測出来ない以上、存在を否定できないも肯定もできないと言う話もある。


そんな事象もあり、私は異世界と言う物は無いと論じる側の人間なのだ。


とは言え、ここが何処(どこ)かわからない以上、下手には動けない。


そんな私の黒いショートヘアを風が揺らす。

とても、気持ちのいい風だ。

都会では味わえない気持ちの良さだ。


排気ガスの臭いもない。

本当に澄みきった空気の匂い。


いつ以来かしらね。こんなに気分が落ち着いているのは。


そのまま、しばらくの間、私はこの場所に横になった。

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