63
コンビ解散の危機か!?
「まだ居るか?」
「ん~ん、もう大丈夫。帰ろ」
「ああ。しっかし、大分暗くなっちまったな」
「ご心配な~く。こんなこともあろうかと――」
そう言ってフールが取り出したのは、俺の荷物に入っていたカンテラだった。
さっきから何か持っているとは思ったが、コイツ、暗くなること前提でこんな場所に来たのか?
「はいコレ~」
カンテラに手早く火を灯すと、フールは明るくなったソレを俺へと差し出した。
「ん」
特に疑問を挟むことなく、俺もカンテラを受け取る。
遺跡発掘の際も常に俺が光源を持って先導しているので、このやり取りはもうお約束のようなものだ。
「お前なぁ、せめて明るいうちに帰ろうとか思わなかったのか?」
「念のためだよ~。ボクだって何となくしかこの場所覚えてなかったし~」
「いや、そもそもこんな所に一人で来ること自体……いや、もう良い。とっとと行くぞ、俺は腹が減った」
「ういうい~」
今はこの場所から抜け出すことを優先しよう。下手に騒いで歩いていると、物騒な連中を引き寄せかねない。
「ソレな~に?」
「ん? ああコレか。知り合いの所で貰った遺跡の資料だよ。飯食ったら詳しく目を通すから、お前も一応見とけ」
「貸して、ボクが持つから」
「あ? いいよ別に。大して重くもねぇし」
「良いから貸して~」
「何だよ?」
そう言うと、フールは俺の手から少々強引に資料と地図を奪ってしまう。
まぁ、そこまで持ちたいのなら別に構わないのだが……何なんだ?
「そしたらこうして~……これでよし」
(……あ、そういうコトね)
「えへへ~」
「だから、何で嬉しそうなんだよお前は……」
そうして、空いた片手をフールの奴に握られたまま、俺たちは並んで〈波間の朽木亭〉へと向かった。
その途中――
「ね~レイド~」
「あん?」
「何か、悩みゴトでもある~?」
「……そう見えるか?」
「レイドってば分かり易いからね~」
「そうか……」
隠す積りもなかったが、案の定見抜かれたらしい。
「何かあった~?」
「まぁ、あったっちゃーあったんだがな……」
さて、レビスト邸でした話の内容、どうコイツに説明したら良いものか……。
「今日宿を出る時、知り合いを訪ねるって言ったろ」
「うい。確か昔、レイドのお父さんとチームを組んでいた人だよね~」
レビストさんについては、コイツにも以前少しだけ話した事がある。
「その人に言われたんだよ。“今のままでいいのか”――ってな」
「どう言う意味?」
余り遠回しに言っても仕方がない。ここは、直に本音をぶつけてしまった方が良いかもしれない。
「……なぁフール。俺はな、発掘中にお前の身に何かあった時、何をおいてもお前を護る積もりだ。それこそ、俺の命に代えてもだ。それが、お前を遺跡発掘なんてモンに関わらせた俺の責任で、同時に義務だと想ってる」
いつもとは違う雰囲気を察したのか、フールは何も言わない。
俺の手を握り、宿へと向かう路地を一緒に歩きながら、黙って話を聞いている。
「だけど之から先、ひょっとしたら俺一人じゃお前を護り切れないかもしれない。それでもし、どうしてもお前を護れないと判断したら……その時は、“俺は躊躇なくお前を見捨てる”。二人とも死じまったら意味なんてないからな」
繋いだ手から、ピクリと微かな震えが伝わってくる。
「それでお前が居なくなっても、多分俺は変わらず発掘を続けていると思う。お前も知っている通り、それしか脳のない男だからな、俺は」
自分で言っていて、自然と口元が自嘲に歪む。事実、旅に出てからのこの数週間、コイツにどれ程の無様を晒してきたことか。
「お前はどうだ? もし俺の身に何かあって、俺の事を助けられないと判断した時、お前は俺を見捨てられるか? 俺が居なくなった後も、お前なりに生きていけるか?」
我ながら、随分と意地の悪い質問だと思う。
半ば以上答えが分かっていて尚、フールからその答えを聞き出そうとしているのだ。
だが、きっとこれは必要なことだ。
寧ろこれまでの俺たちは、様々なことを脇に置き過ぎた。要は、“どうにか成るさ”の精神だったのだ。
これから先、恐らくその考え方は通用しない。多少強引にでも、今の内から何が起こっても良い様に“覚悟”を決めておかなかればいけない。
「……やっぱり、レイドはすごいね~」
「そうか?」
「そうだよ~。ボクじゃあそんな簡単には割り切れないもん」
俺だって決して簡単に割り切っている訳ではない。だが、俺の場合は親父が居なくなった時、既に腹を括っている。
だが、それはあくまで俺の覚悟であって、フールに対して覚悟を強要した覚えはない。
思えば、もっと早くに済ませておくべき事柄だったのだ。
「そうだな~。ボクも、例え自分が死んじゃっても、レイドのコトを助けると思うな~。そこはレイドと一緒だね」
「そうだな……」
寧ろ俺は、遺跡発掘をする為の覚悟なんて、コイツにはして貰いたくないとすら思っていた。
覚悟がなくても俺が助けてやれば良かったし、それにコイツは俺とは違い、発掘以外にももっと良い生き方がある筈なのだ。
ソレが分かっていたから、俺はコイツに遺跡発掘に対する覚悟を強要することはなかった。
下手にそんな真似をさてしまうと、遺跡発掘という一つの生き方に、コイツが囚われてしまうと思ったからだ。
だが、それこそがコイツに対する俺の一番の甘さであり、今回の様な厄介な事態を招いた最大の要因でもある。
俺は、自分だけが生きる道を一つに定めておきながら、フールにだけは二足の草鞋を履かせようとしていたのだ。
――それは、余りに卑怯と言うものじゃないか?
「でも、もしレイドがボクの前で死んじゃったら、きっと死んじゃうくらい落ち込んじゃうだろうな~」
「そりゃあ流石に言い過ぎだろ」
「そんなコトないよ~。だって、ボクの命はレイドが救ってくれたんだもん。そのレイドが死んじゃったら、誰のために生きれば良いのか分かんなくなっちゃうよ~」
それは、俺が予想していた通りの台詞。
当たり前のように語るコイツが心の底に抱えている、仄暗い傷跡の一部。
自分の命など、所詮は自分のためにしか使えないのと言うのに、コイツは半ば本気で俺のために自分の命を使えるものと信じている。
「……誰も何も、自分のために生きれば良いじゃねぇか」
「だから~、レイドのために生きるコトが、ボクのために成るんだってば~。でも、もしボクが邪魔だと思ったら、その時はいつでも言ってよね。ボク、レイドの邪魔にだけは成りたくないから」
俺のためと言っておきながら、それすら自分本位の考え方ではない。
フールの中でこの世界は、自分ではなく俺を中心に回っているのだ。
それは、記憶を無くしたコイツが、コイツなりに人との縁を求めた結果なのかもしれない。
「邪魔だなんて思ってねぇよ」
そう、フールの奴が邪魔などと、俺はこれっぽっちも思ってはいない。これは、俺の掛け値なしの本心だ。
そしてそれは、発掘の実力で劣るコイツが、それでも俺に追い付き、足らない部分を補おうと懸命に努力した成果でもある。
「……それなら、俺が今直ぐ一人で〈メルトス〉に帰れって言ったら、お前はどうするんだ?」
「んー……その時は、マスターの所かゴルドお爺ちゃんの所で雇ってもらって、シュルちゃん達と一緒にレイドの帰りを待ってるよ」
「……帰ってこなかったら?」
「帰ってくるよ。レイドだもん」
即答された。
(何ですかね、その根拠のない自信は……)
「あ、でもシュルちゃんやシノブさん辺りなら、きっと探しに行っちゃうだろうな~。皆、レイドのこと大好きだし」
「そうか……そうかもな……」
「そうだよ~」
とても有難い話だが、反面それは有難迷惑とも言える。
見知らぬ場所に旅立つ以上、旅先で野垂れ死にする覚悟なんて、とうの昔に出来ている。
誰が望もうと望むまいと、どんな奴だって死ぬ時は死ぬ。死んでしまったら最後、家に帰る事なんて出来やしないのだ。
そんな奴の帰りをいつまでも待ち続けたり、わざわざ危険な場所にまで出向いて探しに行くなんて、死んだ側からすれば迷惑なことこの上ない。
少なくとも俺は、自分と親しい人達にそんな事は絶対に望まない。帰って来ない奴の事を、いつまでも引き摺り続けるなんて、そんなコト――
(バカな奴のする事だ)
「? レイド?」
不意に足を止めた俺の顔を、フールが不思議そうに見上げてくる。
俺は、カンテラから漏れた光と自分の顔を映す瞳を見詰めながら、その紫瞳の持ち主に向けて口を開いた。
「……なぁフール」
「な~に?」
「お前に、言わなきゃならん事がある……」
何にせよ、フールの奴からこうして答えを聞き出した以上、俺も答えを出さなければならない。
夕日はとうの昔に水平線に沈んでしまったが、宿屋に着くには、まだもう少しの時間が掛かりそうだった……。
◆◆◆
レイド・ソナーズの来訪より一日が経過した翌日。
自身が主である館の書斎にて、レビスト・サーリーは大量の書類の確認に追われていた。
国内だけに留まらず、外国との物流まで担っている交易会社〈ワタリガラス商会〉の社長である彼の仕事は、その性質上多岐に渡る。
物品の仕入れと卸し、人員の雇用と解雇、積荷と送り先の確認、陸路と海路の運行状況、現在使用している船舶や車両の整備費、新たな貨物船や運搬車の開発計画、積荷や運搬に掛かる関税のチェック、それ等に伴い発生した問題への対処等々……。
無論、その全てを彼一人でこなしている訳ではない。
大半は各地にある支部の担当者が対応し、その報告が彼の元へと上がってくる。
だが彼の運営する〈ワタリガラス商会〉は、その支部が大陸各地に数多く存在し、必然そこから上がってくる報告もまた膨大な量となる。
「うーん……」
しかし、過不足なく体系化された彼の組織では、彼の元に届く資料の殆どが、後は許可の有無を記すかどうかの状態で上げられてくる。
そのため量が多いことに替わりはないのだが、細々とした小事に煩わされる事は殆どない。
書類に書かれた内容を吟味検討し、様々なデータと見比べながら、彼はまた一枚書類に自分の名を書き記した。
「ふぅ……」
椅子の背凭れに上体を預け、指先で疲れた目頭をほぐすと、また直ぐに次の書類へと手を伸ばす。
その動きに淀みはなく、しかし今彼が行なっているのは、会社の今後を左右しかねない重要な案件ばかり。
それをこうも素早く処理する事が出来るのは、一重にそれが彼の持ち得る商才であり、長年続けてきた彼の日課であるからこそ。
彼はいつもと何ら変わることなく、いつもと同じように書類の処理を済ませて行く。
ただ一つ、いつもと違う部分があるとするのなら、もしかしたら近日中に訪れるかもしれない客人の為、いつもは会社で行っているその仕事を、自邸の書斎にて行っている事であろう。
(昨日は、少しきつく言い過ぎただろうか……?)
ふと一瞬仕事の手を止め、レビストは想う。
昨日、凡そ三年ぶりに我が家を訪ねてくれた友人の息子。
初めはただその来訪が嬉しく、世間話や雑談等で楽しませて貰った。
だが、そのうち自分の中の老婆心が首をもたげ、いつの間にやら要らないお節介まで焼いてしまっていた。
ただでさえ若者とは、年寄りの忠告を素直には受け入れたがらない。
言うほど年はとっていない積りだが、ひょっとしたら自分もそんな事で彼に嫌悪されてしまったのではないか――と、レビストは今更ながらに後悔の念に襲われていた。
しかし、彼がレイドとその相方を心から心配していた事もまた事実。
もし昨日の会話を切っ掛けに、レイドがこちらの提案した“新しいチームの編成”に乗って来たのなら、そんな彼を全力でサポートする積りでいる。
そのために必要なメンバーリストの作成も、既に済ませている程の手際の良さであった。
そうして、レビストが用意したリストの中身を眺めていると、不意に扉からノックの音が響く。
「どうぞ」
静かに扉を開け書斎へと入ってきたのは、見目麗しい一人の女性――名前は〈リアム・サーリー〉
「あなた……」
「リアムか。どうしたんだい?」
日の光を蓄えたかの様な見事なプラチナブロンドを腰まで伸ばし、まるで宝石のような切れ長の紫瞳を携えている。
レビストの妻であり、アリスト・サーリーの実の母親でもある彼女だが、その外見はとても夫子持ちと思えぬ程に若々しい。
だが彼女の年齢はレビストより上であり、身長も彼と比べると頭一つ分高い。
若干男としてのプライドの疼きを感じるレビストだが、ここまで器量の良い女性と添い遂げられた事実の前には、さしたる問題にすら成り得なかった。
「御免なさい。お仕事の最中に……でも、どうしても気に成ってしまって……」
彼女が果たして何に気を揉んでいるのか、レビストには手に取るように理解できた。
何せ、いつもと変わらぬよう仕事をこなしている彼でさえ、内心では彼女と同じ心境なのだ。
だが非常に残念なことに、そんな愛妻の悩みを解消する事が、今の彼には出来そうにはなかった。
「リアム。気持ちは分かるけど、全て彼らが自分で決めた事だ。僕等が口を挟む事じゃない」
「ですけど……」
レビストの台詞にまるで納得できない様子で、リアムはそわそわと体を動かし続けている。
「落ち着きなさい」
「でも、折角この街に来てくれているのに……」
レビストは軽く息を吐き椅子から立ち上がると、妻を安心させるためその白く華奢な両手を、自分の両手で優しく包み込む。
身長は彼の方が小さかったが、その掌は妻のものよりもずっと広く大きい。
「散々話し合ったじゃないか。ここで君や僕が出しゃばったら、また過去の過ちを繰り返すかもしれない」
「でも、もう三年ですよ。いい加減、本当のコトを仰っても良いのでは……?」
夫から齎される両手の温もり。それは確かにリアムにとって心強く、そわそわとした体の動きは収まったものの、未だ心中に渦巻く不安を完全には払拭し切れずにいる。
「確かに、もしかしたらそれで全てが丸く収まるかもしれない。でももし失敗したら、これまでの努力が全部無駄になるかもしれないんだ。大丈夫、これまでずっと旨くやってこれたんだ、これからだってきっと旨く行く」
「そうだと、良いのですけれど……」
「それにセイゼルも言っていたろう? “とても元気そうだった”と――だから、きっと大丈夫。もっとも、ここに顔を出す気はまだないようだけれどね……」
「あなた……御免なさい、余りにあなたが普段通りに見えて。あの子のこと、本気で心配していないんじゃなかって、不安になってしまって」
どうやら、心配させまいと気丈に振舞ったことが、逆に彼女の不安を煽っていたらしい。
「そんな筈ないだろう、僕だって心配しているさ。ただ、これでも千人以上居る社員を養っている身だ。仕事の手を抜くことは出来ないよ」
「ええ、分かっています。あなたはとても優しい人だもの。会社の事や私たち家族こと、それにあの子たちの事だって、ちゃんと考えてくれているのよね。なのに私……」
「気にする事はない。それに、もしかしたらその心労も、多少は軽くなるかもしれないよ」
「え……?」
すると、扉から再びノックの音が響いた。
「誰だい?」
「セイゼルで御座います」
「入って良いよ」
扉を開けて入ってきたのは、この館の侍従長を務める壮年の男性セイゼル・オーキン。
この館の雑務の一切を取り仕切り、時にはレビストの秘書的な役割もこなす彼は、レビストの今の生活には欠かす事の出来ない人物である。
「失礼いたします。旦那様、お客様がいらっしゃいました。既に客間へとお通ししております」
入室し恭しく頭を下げると、彼は自らの主人に来客の訪問を告げた。
(来たか……)
「どうやら来たようだ。じゃあ僕は行くよ。元気を出しなさい。余り落ち込んでいると、アリストまで不安な顔になるじゃないか」
「え、ええ、そうですね」
夫が妻の両手から手を放すと、リアムは自分の目元を指先で拭い、レビストは先程取り出したリストを手に取った。
(意外と早かったな)
彼がレイドと会ったのは昨日の午後。今は午前中なので、別れてからまだ一日も経過していない。
昨日会った印象では、此方の提案には余り乗り気でない様子であったが、こうして尋ねて来たと言うことは、彼の中で何かしらの決心が付いたという事だろう。
少々拍子抜けだが、英断とも言える。長年貫いていた自らの方針を、誰かのために変えると言うのは中々真似の出来る事ではない。
ただでさえ彼は自分の父親が行方を眩ませて以来、彼なりのやり方でこれまで成功を収めてきた。
若さもあり、自分のような余り親しくもない相手からの忠告など、聞く耳を持っていなくても何らおかしくはないのだ。
「ねぇセイゼル、アリーがどこに居るか知らない?」
「アリー様なら、ただ今お客様と一緒に居られます」
「あらそうなの。それじゃあお客様はどなた? 夫のお知り合いの方かしら」
だが、今日は特に来客の予定はない。来るとすれば、恐らく“彼”くらいなモノだろう。
可能性は低いであろうが、もしかしたら彼の“相方”も一緒にやって来ているかもしれない。
「お客人は一人だけかい?」
「いえ、お連れ様がもう一人」
(まさか、本当に来たのかッ!?)
「分かった、直ぐに会おう」
こうしては居られないとばかりに、彼はリストを片手に早速客間へと向かおうとする。
「旦那様」
「ん?」
だが、扉を出ようとする寸前で、傍らに立つセイゼルに呼び止められた。
「何だいセイゼル」
「実は、その“お客様”なのですが」
セイゼルがレビストに何かを告げようとした、次の瞬間――
「キャ~~~!!」
これから向かおうとしていた客間の方角より、突如子供の悲鳴らしきモノが響き渡った。
この館内で子供など、彼等の知る限りただ一人。
「アリーッ!?」
「旦那様!」
妻の発した声と同時に、レビストは客間へと向け駆け出していた。
一体何があったのか? やって来たのは、友人の息子達ではなかったのか?
「アリストッ!?」
レビストが全力で客間へと駆け付け、勢い込んで扉を押し開く。すると、其処に居たのは――
「おりゃーーー!」
「キャ~~♪ キャッキャ♪」
彼の最愛の息子を両手で高く持ち上げ、部屋中を駆け回る頭にネコ耳を生やした歳若いルラール族の少女。
「き、君達は……」
「おりゃりゃーー……ヲ?」
「あ~、とうさま~」
そして過去、自分達と共に大陸中を渡り歩き、苦楽と生死を共にした仲間の一人。
この国の正規軍最高位である師団長の地位に着いて“いた”人物であり、現在レイド達を追っている集団の主犯格でもある人物。
「良い船だ。また一歩、夢に近づいたようだな」
「……アレッシオ」
“アレッシオ・ソラーゼン”その人が、レビストの自慢であり夢の象徴とする模型船の前に、堂々悠然と佇んでいた。
レイド「俺たちだと思ったか? 残念だったな」
フール「マジックだよ~」
おしい!!




