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まぁなんだ、これが俺の冒険譚だ。  作者: TSO
第一章 〈光の花〉と〈闇の宝玉〉
20/75

19

 俺達が暮らすこの〈メルトス〉の周囲には、大型の遺跡が合計で三つ存在する。

 そのどれもが地下に広がる地下遺跡であり、その内の一つ――町から北西に徒歩一時間程度の場所に入口が存在する通称〈ムーゼ遺跡〉が、この前俺達の潜っていた遺跡だ。


 その内部は現在解っているだけでもかなり広く複雑で、未だ探索の済んでいない箇所も多数存在する。だが、ソレはあくまで“深層部”の話。

 殆どの仕掛けや罠が解除され、遺跡怪物も大方刈り尽くされた低層や中層部では、深層部よりも比較的安全が確保されている。


 その為、発掘初心者や中級者、一部の上級者など多くの発掘者が頻繁に出入りしており、三つの遺跡の内では最も発掘が盛んに行なわれているのだが――


「実はそれに伴なって、ここ最近ちょ~っと問題が出てきてたんだニャ」

「モンダイ、ですカ?」


 基本、遺跡内の発掘作業はその作業が進むにつれ、“宝探し”や“見取図製作”といったモノは減って行き、最終的には遺跡怪物を捕まえる“怪物狩り”が主体メインと成って行く。

 お宝の回収や遺跡の測量には限りが有るが、何故か遺跡怪物だけは幾ら狩ろうとも、次から次へと遺跡の奥から湧いて出てくるのだ。


 なので、『遺跡から資源が完全に枯渇してしまった』等の報告は、未だかつで一度も確認されていない。この町の遺跡発掘による発展は、もう暫くは続くだろう。


「それなら一体何が問題なのよ?」

「要は、発掘品の“運搬方法”だニャ」

「“ウンパンホウホウ”……」


 さっきも言った様に、この〈ムーゼ遺跡〉では低層と中層ではもう殆どの遺跡怪物は狩り尽くされている。

 俺の時の様にたまに仕掛けを起動させて出て来たりもするが、大抵の怪物狩りは深層付近で行なわれているのが一般的だ。


 そしてコレもさっき言ったが、この〈ムーゼ遺跡〉の内部構造は広くかつ複雑で、しかも出入口が最上階の一箇所にしか存在しない。

 つまり、怪物狩りを生業なりわいにしている発掘者達は、怪物を狩った深層部から、最も離れた最上階入り口にまで、手に入れた“戦利品”を運び出す必要があるのだ。


「ソレは、タイヘンですネ」

「そうニャ。大変なのニャ」

「まるでお前が運んでる様な口ぶりだな……」


 極め付けは遺跡の入り口が狭かったり、内部の通路が細かったり、上下間の移動が殆ど階段だったりと、自走輪は愚か手押し車すら遺跡内部に入れる事が出来ない。

 こうなると発掘者達は、自分自身の力で遺跡怪物を背負ったり担いだりして、遺跡の外へと発掘品を運び出さなければならない。


 しかし、くだん剪定蟹せんていがにすら大人が一抱えする程の大きさが有り、中にはそれ以上の大きさを誇る遺跡怪物も存在する。

 その結果、発掘品を遺跡の外に運び出すのも一苦労な上、作業効率も著しく低下してしまったのだ。


「お陰でここ最近、“ウチ”への“入荷量”が目に見えて減ってきてたのニャ」

「レイドさんは、シッテいたのですカ?」

「いえ、俺は怪物狩りに関しちゃ門外漢ですからね。知りませんでした」


 もしこのまま怪物狩りを続けていれば、“狩場”は更に入り口から離れていき、それと同時に作業効率も低下していく。

 なので〈黄金の瞳〉では、遺跡に入る発掘者の人数に制限を設けたり、いっそ通路の拡張や遺跡の壁をぶち抜いたりする案まで検討されていたのだが、様々な理由によりなかなか実行に移す事が出来ずにいたらしい。


 そして、色々と対策を考えあぐねていた最中にもたらされたのが――


「『レイドが遺跡の壁ぶち抜いて川に落ちちゃった事件』だった訳だニャ」

「その言い方は止めんかッ!」

「あンら、アンタ川に落っこちたの? ドジねぇ~」

「仕方ないだろ! コッチは何十匹もの巨大蟹に追われてたの!! 必死だったの!!」

「それハ、オケガはありまセンでしたか?」

「ク……ありがとうシノブさん。お陰さまで怪我はありませんでした」


(ああ、俺の苦労を労ってくれるのはこの人だけだよ。優しさが沁みるなぁ)


 そうして、俺から“穴”の報告を受けた〈黄金の瞳〉は、直ちに調査隊を現場へと派遣。

 情報の真偽を調査すると共に穴周辺の詳細な測量を行い、その穴を“第二の出入口”とする事にしたらしい。


 其処を上手く利用できれば、今迄の狩場と入口とを繋いでいた距離を大幅に“短縮ショートカット”できるように成る。

 しかもシュルシャの話によると、なんと明日の昼くらいにはその“新しい出入口”と、崖の上とを結ぶ大型リフトの建設工事が始まるんだとか……対応が速い。


「ゴルドも相変わらずね~。即断即決と言うべきか、せっかちさんと言うべきか」

「ウチのジーチャンの場合は、ソレが仕事“以外”の所でも発揮されるのが問題なんだニャ~」

「しかも発揮される方向性が“真逆”だからな……」


 仕事では随分と頼りになっても、私生活ではスゲェはた迷惑なのがあの爺さんの特徴だ。


「ゲンキなオジイサンですヨネ」


(いや、シノブさんには悪いが、アレを“元気”の一言で片付けてはいかん)


 俺とフールが開けた穴は遺跡の中層部分に位置しており、広さにも余裕が有る。

 なので、もしリフトが完成すれば、途中までなら自走輪でも遺跡内部に入って行けるかもしれない。

 そうすれば、現在〈黄金の瞳〉が抱えている問題は大幅に改善――処か、今後の事を考慮して総合的に判断するなら、寧ろ今回の件は〈黄金の瞳〉以外にも多くの箇所に少なくない利をもたらす可能性が在る。


 以上、そんな諸々の事情が合わさった結果――


「今回の情報にはソレだけの価値が在ると判断して、この報酬額に成った訳だニャー」

「はぁ、成る程ねぇ。はい」

「ん」


 マスターから袋を返され、金ならではのズッシリとした重みが腕に伝わる。

 ただ俺としては、そんな事情を考慮したとしても、この金額は少し高過ぎるような気がしないでも無いのだが……ま、良いか。


(くれるってんなら素直に貰っとこう。別に俺が損する訳じゃねぇし。寧ろ得してるし)


 因みに、今回俺への報酬の支払いが遅かったのも、この“第二の出入口”が原因だ。


 そりゃ之だけ綿密な調査をして、尚且つ検証なども行なったのだ。複雑な事情も相まって、報酬金額の計算や検討にも随分と時間が掛かったのだろう。

 そう考えると、寧ろ今回の報酬の支払いは早い方だったんじゃないかと思う。


「まぁそんな訳で、予想外の収入が有ったんでね。当分は〈黒羽ココ〉のバイトに来ないですみそうだよマスター」

「あンら、別に収入が有ってもバイトしてくれて良いのよ~」

「いや、しないから。それなら発掘しに行くし」

「なんだったら発掘者なんて辞めて、これからずっとウチで働いたって構わないんだから」

「前から言ってるがソレは無い」


 キッパリと断言しておく。


 遺跡内で野垂れ死ぬのか、それとも〈黒羽ココ〉での過労死かを選ぶなら、俺は迷わず前者を選択する。

 それだけキツイのだ、〈黒羽ココ〉での仕事は。それがこれから毎日となれば……。


(う、考えただけで体調が悪くなるな)


「シノブちゃんからもこの子に言ってくれない? ウチで働けって」

「オイこら卑怯だろソレはッ!!」


 シノブさんに頼まれたら断れない――と言う事はないが、物凄く断り辛くなる!


「ダメですよマスター、あまりレイドさんヲコマラセては」

「ありがとう御座いますシノブさん!!」

「あンら、アタシが怒られちゃったわ。ザンネン」


(やっぱりシノブさんは頼りになる)


 ツンツン――


「ん?」


 不意に右の袖口が引っ張られた。振り向くと、フールの奴が何やら困ったような悲しいような顔で俺を見上げている。


「レイドォ~」

「どうした?」

「お腹へった~」


(あ、忘れてた)


 コイツさっきから妙に静かだと思ったら、ソレが原因か。


「あらあらゴメンなさい! 直ぐに用意するからちょっと待っててちょうだいね」

「うい~」

「あ、ちょっと待ってマスター」


 いそいそと厨房に戻ろうとするマスターを咄嗟に呼び止める。


(イカンイカン、一番肝心な用件を忘れる処だった)


「な~に?」

「悪いんだけど、料理の前に“アレ”返して貰えるかな」

「え?……ああ“アレ”ね。アンタなかなか取りに来ないんですもの、アタシも忘れてたわよ。今持って来るわね~」


 そう言ってマスターは進路を変へ、建物の二階へと繋がる階段を登って行った。


 この〈黒羽〉の二階が、マスターとシノブさんが暮らしている居住スペースに成っている。マスターにとっては自宅兼仕事場だ。

 巨体を支える階段の板がギシギシと音を立てるが、不思議と今迄にこの階段が壊れた事は一度も無い。


「マスターに何を預けたんだニャ?」

「ん、ちょっとな、短剣を一本貸してたんだよ」

「短剣かニャ?」

「えーと……」


 シュルシャの奴が興味深そうに訊ねてくるが……さて、どう説明したら良いモノか。

 勿論、“アレ”の事を真っ正直に全て話す訳にはいかない。身内にならまだしも、シュルシャの奴は知り合いとは言へ部外者だ。そう簡単に身内の厄介事に巻き込む訳にはいかない。


 だが相方であるフールには、ある程度の説明はしておいた方が良いとは思うのだが、あの短剣をマスターに預けてから今日までの間、俺はそのタイミングを掴めずにいた。


(つか、未だにどう説明すれば良いのか解らんのだが……)


 解らないので、ここは取り合えず話題を変える事にした。


「ンなコトより、お前も人が悪いな」

「んニャ?」

「どうせ分かってたんだろ? 俺の報告した情報が結構な高値になるって事は」

「もちろん分かってたニャ。シュルシャもジーチャンも、レイドが嘘言うとは思ってないし」

「まぁ嘘言った処で俺にメリットねぇしな」


 フフンと鼻を鳴らし、訳知り顔で胸を反らすシュルシャ。自称成長著しいらしい二つの代物が、動きに合わせてユッサと揺れのが目に入る。


(って、あれ? もしかして本当に成長してないか?)


 少し前までは“ユッサ”ではなく“ユサ”程度だったと思ったのだが……気のせいか?


「――で、それがどうかしたのかニャ?」

「あ? いや、分ってたんならその時に言ってくれよ。お陰でこの数日カッツカツの生活だったんだぞ」


 報告をしたその時点で報酬の話を聞かされていれば、ここ数日はもう少し余裕のある生活を送れていただろう。

 後から金が入ってくる事が分かっていれば、〈黒羽〉でも遠慮なく食事代をツケにする事も出来たのだ。お陰でウチの働きアリ君には、いらん苦労を掛けてしまった。


「何言ってるニャ、シュルシャはちゃんとソレも伝えておいたニャ」

「は……?」

「別れ際に言ったはずニャ、“楽しみに待ってるニャ”って」


 言われて思い返す。もう一週間近く前の話だが、あの時の事はまだ良く覚えている。

 なので思い出してみるのだが、確かにそんな言っていた様な気がする……だがアレは――


「オマエ、まさかアレ、“報酬が良いから楽しみに待ってろ”って意味だったのか……?」

「分らんかったかニャ?」

「ンなモン分るかぁ! 少しは前後の会話ってのを考えろ!」


 コイツ確かその台詞の前に、俺にフールの奴とつがいに成れとかどうとか言ってたよな。


「俺はてっきりフールとのコト言ってるのかと思ったぞ!」

「ニャハハハ! それは悪い事したかニャー」


(コイツ、確信犯か……!)


 口では悪い悪いと言いつつも、そのニヤけた顔からは悪びれた様子は一切見受けられない……寧ろ生き生きしていやがる。


「キサマ……どうやらそのヒゲ、本気で引き抜かれたいらしいなぁ……」

「エ゛!?」


 ユラリと席から立ち上がる俺を見てシュルシャがたじろぐ――が、もう遅い。


 口元の左右から生える猫ヒゲに、俺の両腕がユックリと延ばされる。

 離脱するタイミングを失い、未だ座ったままの状態で固まっている猫娘に、逃れる術は最早ない。


「ま、まぁ待つニャ、こ、ココは穏便に、話し合いでの解決を――」

「……遺言にしては短い台詞だな」

「ヒィィ! 目付きが本気マジ! しかも被害がヒゲだけで済みそうにない予感!? シ、シノブ、見てないで助けて~!」

「アッ! お前!」


(おのれ猫娘、シノブさんに助けを求めるとは卑怯な!)


「レイドさン、シュルシャさんもハンセイしてイルようですし。ココはおんビンに」

「クッ……わかりました」

「た、助かった……」


 シノブさんにそう言われ、俺はしぶしぶシュルシャへの制裁を断念して席に着く……シノブさんに感謝するんだなバカ猫め。


「ねぇねぇレイド~」

「あん?」

「今の~、“ボクとのコト”ってな~に?」

「安心しろ、お前が気にする必要は全くない」

「そうなの?」

「そうなの」


 寧ろ気にしないでくれると非常に有り難い。


「アナタ達、余りお店で暴れちゃダメよー」


 ――と、そこで漸く階段の板を軋ませて、上の階からマスターが戻って来た。


「大丈夫だよマスター、いつものコト」

「ま、そうなんでしょうけど、シノブちゃんが居るから無茶もしないでしょうし。はいコレ」

「サンキューマスター」

「言い付け通り柄に巻いてある布は取らなかったわよ」


 マスターから差し出され、例の短剣を受け取る。

 鞘に収まっているので刃の部分は見えないが、パッと見はマスターに貸した時のままだ。

 柄に巻き付けてある布が若干汚れているように見えるが、それはマスターがこの短剣をちゃんと使ってくれていた証拠だろう。


「お、ちゃんと使ってくれたんだ」

「何言ってるのよン、“使ってくれ”ってアナタが言ったんじゃない」


(まぁそうなんだけど……)


 だがもし逆の立場なら、仮にマスターからの頼み事だったとしても、俺はこんな怪しい短剣を素直に使っていただろうか?


(……無理だな)


 やるなと言われたらやりたくなるのが人のさがだ。俺だったら巻いてある布を外してしまったり、もしくは短剣を使わずに放置していたかもしれない。

 なので、素直に俺の言った事に従ってくれたマスターには、純粋に感謝の念が絶えない。


「助かったよマスター。ありがとう」

「イイのよぉそれくらいお安い御用だから。ところで、レイドちゃんに相談なんだけど~」

「相談?」


 何だろう。この人が俺に相談とは珍しい。


「“ソレ”、アタシに譲って貰えないかしら」

「え、コレを?」


 これまた意外な申し出である。まさかこの短剣の価値に気が付いて、手放すのが惜しくなったとか?


(……いや、マスターに限ってそれはないな)


 たとえ金貨がうず高く積まれても、そんな物よりこの〈黒羽みせ〉の方を優先するような人だ。

 金銭的な物欲に釣られ、人の物を欲しがる様な真似なんか断じてしない。


「そりゃまた何で?」

「いえね、アナタに言われて実際に使ってみたんだけどぉ……ソレ、本当にビックリするくらい良い切れ味じゃな~い。凄く使い易くて、アタシとっても気に入っちゃったのよ~」

「ああ」


 成る程、金銭的な“価値”じゃなく、純粋に道具としての“質”がお気に召したらしい。


「どう? もちろんお金なら払うわよ。ちょっとくらいな色を付けても構わないわ」

「フム」


(“ちょっとくらい”……ね)


 この人がここまで言うって事は、交渉次第じゃかなりの金額を吹っかけても、此方の要求に応じるつもりが在るって事だ。


(俺相手に駆け引きなんてする様な人でもないしな)


 上物の短剣が買える金額の倍――いや、もしかしたら三倍の値を吹っかけても、買い取ってくれるかもしれない。

 だが、残念な事にこの短剣の価値は、下手をするとこの〈黒羽〉を二~三軒売っぱらった処で足りはしないだろう。


 そもそも、もしマスターがこの短剣の正体に気が付いていたのなら、そんな簡単に“譲ってくれ”とは言わない……ま、コッチも初めから譲るつもりなんてないのだが。


「ごめんマスター。事情があってね、コイツはちょっと売れないんだ」

「そ~お?」

「悪いね」

「あら良いのよ。コッチも半分駄目元で頼んだんだから。まぁ父親あのひとが残した物だしね、手元に置いておきたい気持ちも分かるわ」

「まぁ、そんな感じ……かな?」


 実際にはもし本気で金に困ったら、なんの躊躇もなく売っぱらう腹積もりだったのだが……。


「さ、それじゃ料理に取り掛かるわね。もう少し待っててねフールちゃん」

「うい~……」


 見ると、隣のフールがカウンターに突っ伏し、まるで収穫してから時間の経った葉野菜のようにしおれていた。

 マスターのハンバーグが食えるのなんて久しぶりな為、フールはココに来るまですごく楽しみにしていた。心情的には、目の前にご馳走を出され、直前でお預けをくらう犬の様なモノだろう。


 マスターが厨房に入って行くのを見送ってから、俺も一度席を立つ。


「ドコ行くの~?」

「何処にも行かねぇよ、便所だ便所」

「ごゆっくりだニャー」

「オマエ、俺の戻りが遅いからって人の料理に手ぇつけるなよな」

「そ、そんなコトはしない……のニャー」


(ホントに懲りんなこのバカ猫は……一応釘刺しとくか)


 俺はシュルシャに見えるよう自分の両頬に手を添えると、まるで其処に何処かの獣人と同じ髭が生えているかの様に、思いっきりソレを両側へと引っ張って見せた。


「ヒィッ!」


 バッと慌てて自分のヒゲの付け根を押さえるシュルシャ……これで良し。


 そうして、後顧の憂いが無くなった事を確認した俺は、“二人”で便所の中へと入って行く。


「さて、と――」


 ここからは、“二人きりの話し合い”と洒落込もう。


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