プロローグ
ファンタジーが好きで、ドラゴンが好きで、ナショナルト〇ジャーとかイン〇ィージョーンズとか〇ンチャーテッドとかが好きで、そんな御話を書いてみたいなぁーと思って書いてみましたが……な、なんか全然別物になりそうな悪寒。
◆◆◆
昔々――
世界にはまだ、光も闇も在りません。
なので人も魚も動物も、みんな誰一人動き出そうとはしませんでした。
困った神さまは世界に〈光の花〉を咲かせ、〈光の世界〉を創りました。
するとみんな一斉に動き出し、一生懸命働くように成りました。
神さまはとても喜びました。
ですが、世界にはまだ〈闇の世界〉が在りません。
みんな一生懸命働きましたが、いつまで経っても休むことが出来ず、やがて疲れ果ててしまいました。
また困ってしまった神さまは、〈光の花〉に〈闇の玉〉乗せ、〈闇の世界〉を創りました。
するとみんな一斉に動くことを止め、仲良く眠るように成りました。
神さまはまたとても喜びました。
以来、神さまは〈光の世界〉と〈闇の世界〉を交互に繰り返し、みんなが元気に働き、みんなが静かに眠れる世界を創ったのです。
光と闇の在る世界で、みんなは幸せに暮らすことが出来るようになりました。
――ですがある時、大変なことが起こったのです。
ある邪な心をもった者が、神さまが目を離した隙を狙って、〈闇の玉〉を盗んでしまったのです。
おかげで世界は、また〈光の世界〉だけになってしまいました。
神さまはとても怒りました。
怒った神さまは〈水晶の森〉の真ん中に〈五色の塔〉をたてると、〈光の花〉を蕾へと変え、それを〈五色の塔〉のどこかに隠してしまいました。
更に、神さまはなくなった〈闇の玉〉の変わりに〈黒の獣〉を創り出すと、もう誰にも盗まれないよう、〈黒の獣〉を蕾の護り神としたのです。
こうして、世界からは〈光の世界〉と〈闇の世界〉が失われ、その代わりに其々の力の弱くなった世界、〈昼の世界〉と〈夜の世界〉が残りました。
〈五色の塔〉がどこに在るのか、〈闇の玉〉がどこに行ってしまったのか、それを知る者はもうどこにも居ません。
――ですが、神さまは今も待っています。
盗まれてしまった〈闇の玉〉が戻ってくることを。
そして、再び〈光の花〉を咲かせる日が来ることを。
〈五色の塔〉の頂上で、神さまは今も待ち続けているのです。
鋭意執筆中。完結できると良いのですが。