五時間目
みんなまっすぐに飛び立っていく
子ども騙しのゴールを目がけて
わたしは人に見えない荷物を持ち
克服しにくい自分にいどんでいる
うしろの目が地獄までとらえてしまった
もし 臓器の数が半分だったら
苦しめるものもおなじく少ないだろう
第二のこころが地獄をかみしめようとする
もし 煩わしいすべてを切り捨てれば
それはそれで不愉快があとをつけるだろう
ヒントを掴み取ろうともがくたび
なにかを落として壊した錯覚にふるえる
気持ちの整理にすらことばを選び
わたしに向かう声がどんどん遠のいていく
五時間目がぷっつり終わった
探しても探しても今日のノートがない