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【コミカライズ決定】プラス的 異世界の過ごし方  作者: kyo
17章 わたしに何ができたかな?

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第861話 君の名前④ステボ

「魔法を使われると厄介だから、まず魔力を封じられることが考えられる。

 君は魔力が多くてその身体では蓄えられない。だから魔力が漏れている。これが完全に封じられると、魔力の暴走が起こる。危険だから、覚えておいて。君の魔力は完全に封じると危険なんだ」


 あれ? わたし……


「ネックレスで……」


「ああ、あちらの使う〝玉〟だと完全に魔力を封じられないみたいだ。だから君は無事だった」


 フランツはそうにこっと笑う。


「魔力を封じられても、君は所有権付きの収納袋を持っている。これは願うだけで君の手元に現れる。その中には魔力封じの魔具などの効能を壊すことのできる魔具も入っている。

 お遣いさまがずっと君の魔力が微かだというから、きっと君は意識がない状態で眠らされているのだと思った。

 もし魔力を封じられても収納袋は使えるから、効能を壊す魔具を使い魔力を取り戻せるだろうからね」


 わたしがいなくなり、髪が送られてくる。

 ただ魔力が微かに感じられ、生きていることは察せられた。

 わたしには魔力を封じられても、それを打破する手立てがある。

 でもそれをせず、SOSもないから、わたしが眠らされているとか、意識のない状態と思っていたということね。


「これも君がリディア・シュタインの証拠となるだろう。収納袋を呼び寄せてみて」


「え?」


「収納袋と思うだけでいい」


 ごくっとわたしの喉が鳴る。


「収納袋」


 声に出すと、わたしの手の中に黒っぽい袋が現れた。

 おおーーーー! フランツの言うとおりだった。


「中を見ようとするとリストアップされると思うよ。全部君のものだ」


『リディアは収納袋の中に、創り出した収納ポケットを呼び出し、そこに何もかも入れていた。袋より大きなものだぞ。その袋の中に収納ポケットと思い浮かべてみろ』


 もふもふに言われる。

 袋の中に収納ポケット……。

 真っ黒の袋の中に、一際黒い……これか?

 と思えば、真っ白の文字がチェックリストのようにリストアップされていく。

 すごい数の物が。

 え、お金やら宝石やら服やら、食べ物やら。

 え、鍋、フライパン? 毛布に布団に。え? 枕、クッション?

 スクーター?? どういうこと?


「スクーター?」


 本当に?と思って首を傾げると、声に出していたみたいだ。

 現れたのは車輪のないスクーター。3人乗りできそうな座席のゆったりした物。でも車輪がなければ、ある意味椅子?

 フランツは額を押さえていた。


「何それ?」


 アダムが椅子から立ち上がって、スクーターを見に来た。


「リディーの移動手段だ。ダンジョンの中とかでね」


 みんなへぇーって顔だ。

 リディーって愛称? フランツとリディアは親しかったのかな。


「いいなー、スケボーといい」


「スケボー?」


 アダムが言うとロサが首を傾げる。


「すっごいんだよ」


「スケボー?」


 確かにリストにあると呟くと、スノボーが現れた。

 これは留め具のないスノボーだと思う。先端が優しくとんがっているただの板っぱち。木材ではなさそうだけど。スケボーの車輪のないやつとも言える。


「貸してくれる? 乗ってもいい?」


「え、いいけど、ここ部屋の中だよ?」


 アダムは慣れた手つきでスケボーを片手で持った。

 先端の少し反ったところを持ちながら、角度をつけそこに飛び乗った。

 車輪のないスケボーだと思ったけど、浮いてる。


「なんだそれ、すごいな」


「風で動くのか?」


 イザークも立ち上がっている。


「魔力を乗せると浮くし、スピードも出る」


「私もやっていいか?」


「俺も!」


 わたしはみんなのキラキラした目と勢いに押されて、どうぞと頷く。

 すっごく簡単なのかな?

 みんなその場で乗りこなし、部屋の中を自由に行ったり来たりしている。


「これ、欲しい」


「みんな、続きを話したいんだけど……」


 ひとり冷静なフランツ。

 3人は照れたように頭をかいた。


 みんながわたしを騙すとは思わないけど、組織に嘘をつかれていたから。

 ……組織の言ったことは嘘だったんだろうと今は思えるけど。わたしが都合よく信じようとしちゃうだけで、もしこちらの話も事実じゃなかったらどうしようと言う気持ちも出てくる。

 でも、思い出せないけど、ピンとはこないけれど、フランツが言うように、収納袋があり、もふもふの言うように収納ポケットがあって、わたしはそれを使うことができた。

 それはフランツやもふもふがわたしを知っていたことと、わたしのできたことが付合するってことだよね?

 アダムはわたしがスケボーを持っていることも知っていて、使い方も知っている。付合してるよね?

 だからわたしはみんなのいうことを信じていいんだよね?


 確かに収納ポケットには、これだけあれば、どこででも生活していけるような物が盛りだくさんに入っていて、伝達魔法の魔具なんかもあり。3Dフォンや、ケータイというものもあった。取り出すと指輪だったけど。

 これだけ連絡手段があるにもかかわらず、魔力が微かな状態のわたしから連絡がないということは、わたしが眠らされているか、意識のない状態だと思うのも頷ける。


 わたしの捜索と同時に拐っただろう組織、バッカスのことを調べていったそうだ。

 彼らがわたしを拐ったのは、見せしめ&わたしの力を〝玉〟に込めたかったからだろうという。


「わたしの力?」


「うん。ここにいるみんなは知っているからいいだろう。まずはこのボードの存在を知っているのは一部の人ということを覚えていてくれ。ステータスと言ってみて」


 ステータスってあのステータス?

 わたしは訝しく思いながらも言ってみる。


「……ステータス」


 透明のアイパッドみたいな画面が現れた。




名前:リディア・シュタイン(13) 人族 

性別:女

レベル:23

職業:学生

HP:326/503<712時点より46up・以下同>

MP:72222/85746 <11796up>

力:60<1up>

敏捷性:25<2up>

知力:85

精神:95

攻撃:57

防御:35

回避:97

幸運:95

スキル:生活魔法(火S・水SS・土SS・風SS・光SS・無SS)

    自動地図作成(レベル20)<2up>

    探索(レベル14)<3up>

    仮想補佐(タボ・レベル55)<2up>

    隠蔽(レベル16)<3up>

    付与(レベル60)<3up>

    鑑定(レベル14)<3up>

    翻訳(レベル52)<5up>

    仮想補佐網・創造(ハウス・レベル423<68up>/ドロシー・レベル157<30up>/フリンキー・レベル57<30up>)

    厨房の責任者A

    街中の道化師A

    言の葉師A

    路地裏の人気者C

    照明の達人B

    六花のマイスターD

    整地魂D

    無知の無D

    羅針盤E

    星読みの先駆者B

    次元の歩道E

    路傍の猫B

    当意即妙D

    空蝉の鏡D

    不撓不屈の赤

    一陽来復D

    呪詛回避C

    体免向上B


ギフト:+

特記:

サブハウス・サブルーム、サブサブハウス・サブサブルーム所有、サブサブサブハウス・サブサブサブルーム所有  

アランの別荘のサブルーム、ロビンの別荘のサブルーム、エトワールの別荘のサブルーム、ノエルの別荘のサブルーム、フランツの別荘のサブルーム、リディアの別荘のサブルーム所有

    

火星の祝福

水星の祝福

土星の祝福

風星の祝福

原星の祝福

木星の祝福

金星の祝福

闇星の祝福


命運を司るオルポリデ神の祝福

原罪の女神の祝福

遊戯神・レクションの祝福

真価神・バリューの祝福

生命の維持を司る・ウケモミチ神の祝福

洞察力を司る・ソピアー神の祝福

対話神・コミュニティーの祝福

拡散神・ディフュージョンの祝福

焦点神・ライティングの祝福

沈静神・フローズの祝福

造成神・クリエートの祝福

探究神・ソクラの祝福

測りごとを司る・ラシンバン神の祝福

解読を司る・ネイタル神の祝福

空間を司る・スペース神の祝福

影を司る・エア神の祝福

機知神・ユーモアーの祝福

現身神・リアルの祝福

強固神・ポジッティブの祝福

来春神・ターンの祝福

獣神・ボーンラドアの祝福   

大地の守護者・神獣・ノックス(冥王神・オーイリシア・属)の祝福

ヘビつかい神・アースピオスの祝福

マルシェドラゴン・ホルクの加護


<追加:ユニークスキルにレベル表示、体免向上B、ヘビつかい神・アースピオスの祝福、マルシェドラゴン・ホルクの加護>


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― 新着の感想 ―
みんな大好きステータスボード〜ぼくも好き〜 やったぜ!次のダンジョンからスクーター解禁出来るな! リディア、アダムが旅に出る時にバイクとスケボープレゼントしてあげなよ。スピード狂になって帰って来るか…
ステータスを見て自分がリディアだと自覚できたでしょうか。 それにしてもまたMPが1万近く上がってますがこれはホルクの加護によるものですかね。
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