プロローグ 2
「エデンの話は聞いたことがあるだろうか……世界の始まりを告げるセフィロトと呼ばれる樹に御使いであるアダムとイブの存在を……この話には様々な言い伝えがある。つまり、世界はいくつもの分岐の果てに一つの世界を選択しなければならなかった」
「博士が考えた仮設では世界は複数あったという事ですか? そんなバカなことがあって……すいません。言葉が過ぎました」
「いや、いいさ。信じられないのは当然だ。私が調べた可能性について簡単に教えてやるよ」
研究所の薄暗い資料室で白衣の男二人がパソコンのファイルを開いた。
― 人の心理の中で神の存在は各国で共有されている。
― 人種・教派により、崇拝する神は異なるが存在は否定できないこと。
― 空想の産物が人へ与えた影響についてファンタジー世界の探求。
「なんですかこのファンタジー世界の探求とは、完全に科学の範疇じゃないですよ」
「それはそうだろうな。ファンタジーは非現実的な世界観と捉えたものだからな。では、そこに住む者からしたら我々の世界はどんな世界に見えているのだろうかと疑問ができるのではないか」
「ごめんなさい。難しすぎます」
「そうか……」
「なによ、男二人明かりもつけないで」
「眩しっ。なんだ、雫か……」
「雫か……。じゃないですよ。博士が見つけた少女が今日教会に入りましたよ」
「今日教会って。ダジャレにいや、ごめん睨まないでくれ」
「そんなつまらないこと私は言いません。竜胆博士じゃないので」
「つめたいな」
「もしかして竜胆博士と雫さん二人は付き合って?」
「そう実は。な」
「は・か・せ! 藤堂君もうのみにしない。と、言うか何でそんな発想するかな。まだ、博士とは何もありません」
「すみませんでした。ところで博士が見つけたその少女がどうかしたのですか?」
「そうだね。率直にいうなら仮想世界を現実に置き換える実験の過程にその少女が適正しているのだよ」
「では、教会に行く必要性とは何ですか?」
「君、質問多いな。教会は言わば異世界に最も近い空間。そこで少女に我々の世界にも通用する呪術で世界に亀裂を入れてもらうのよ」
「そんなファンタジーみたいになることなんて」
「なにを言って。俺たち人間は少なくとも呪術は使えてるぞ。それが大きいか小さいかの差だけだ」
「まったく頭に入って来ません」
「簡単に言えば占や宗教などで人は信じたり信じなかったりするものだろ。それが呪術の起源に近い」
「心理学的要素を踏まえている。そうか……確かに言われてみれば」
「でだ。少女に実験を依頼してみたんだ」
「博士。これが頼まれていた少女のプロフィールデータになります。モニターに出します」
「名前は玖遠黎華一七才の学生。この子の両親は不明。ほとんど情報が集まらなかったのが現実です。その事と関係があるかわかりませんが、周囲の住民の記憶が彼女の存在を曖昧にしているのではと思い調査した結果ですが……」
「それは気になるな」
「雫さんは何で周囲の住民達が曖昧にしてると考えたんですか?」
「藤堂! 君は空気がよめない訳じゃないだろう……話を聞いてから質問してみろ」
「では、結果何ですが。周囲は彼女の存在を認知すらしていませんでした」
「じゃぁなんで博士達は彼女……玖遠黎華を認識しているんですか?」
「ちょっと待て。 予想以上な結果だぞ雫」
「なんか博士楽しんでません?」
「そりゃそうだ! 俺の考えが正しければだな……彼女は……。」
あーだめだ。 脳が脳が脳がまわらない。
何がいいのかダメなのか全然先に進まないぞ!!
でも頑張る。
そこで 前に書いてた物から文章もらいます。自分のだからいいよね! (`^´)♭
で、そういう事なので あれ? にてるなぁと思ったらそれです。 そもそも書きたくても続きが分からなくなって(文章の改変面倒だし)書けなくなった物でして……。 前の作品の編集版と+αがこのギルティ·コネクトです。
ご了承下さい"
そんなわけでぼちぼち頑張ろう。