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7 緊急事態宣言
二〇二〇年初頭。
中国武漢市で発症したコロナウィルスは、はるばる海を越えて日本にも上陸し、やがて国内の至る地域で猛威を振るい始めました。
その後。
感染者が増加の一途をたどります。
日本政府は緊急事態宣言を発出し、それを受けた国民を始め、経済界などは各種活動の自粛をさらに推し進めました。
そうしたなか。
一部のパチンコ店は宣言に耳を傾けず、店を開き続けたため、多くの遊興客が集まることになりました。
しかし、この宣言に強制力はなく、あくまでそれは要請にすぎませんでした。
危機感と不満が広がり、行政は要請に従わないパチンコ店の名前をメディアに公表しました。
パチンコ店が次々と店を閉めます。
ミセシメとなりました。